今後のパチンコ業界・大型化が進む理由

今回は読者さんからの質問にお答えします。

差出人: 8787
題名: 今後のパチンコ業界について

メッセージ本文:
いつも楽しく拝見してます。四号機が終わってから最近勝負ではなく、花がキレイなんでちょっとだけ打ってます(笑)

自分の知り合いのパチンコ業界に精通してた人がいまして、以前、5号機突入時代に、まだカジノ構想がなかったとき、
過剰な解釈で、激しいマシンが出過ぎて、規制がかかり、5号機になりました。

増えすぎた店舗を減らすために当時12500店から8000、または7000を切れば、以前程ではないが。多少緩和されるはずと言ってました。

パチンコ業界の税収や献金、天下り先の確保、
ま北朝鮮の拉致問題でお馴染みの平沢さんみたいな大物政治家がいないと厳しいかもしれないが、多少5号機よりはよくなる。
あれから7年、規制は増えるばかりで、出玉性はおろか、イベントも告知も出来ない今の状態から更に厳しくなりますか?

パチンコ屋は減りましたが、変わりに潰れた店を居抜きで資本力がある会社がどんどん増えてきます。
パチンコ業界は下降してるが、パチンコ業界の強者はどんどん業績が上がってます。

自分の地元も半径8キロに同じ系列が多数あり、イベント規制がなくても系列店で地元の客からどんどん絞るような感じだと最近感じます。
クロロさんは今後どうなると思いますか?
業界人として、個人として色々教えてください。

こんばんは。
ご質問ありがとうございます^^

ここのところけっこう質問を受ける業界系の話ですね。

パチンコ業界の衰退

パチンコ店店舗数推移
パチンコ業界は1995年にピークを迎えました。
当時業界の盛り上がりを象徴していたのがMPT。

マルハンパチンコタワー
すなわち当時渋谷にオープンしたマルハンパチンコタワーです(現在は閉店してしまいましたが)。

しかし、そこから徐々に遊技人口の減少に伴い店舗数も減少。
更には、お上の締め付けも厳しくなり、これほど衰退の一途を辿っている業界も珍しいくらいです。

なぜこれほど規制が厳しいのか?

これは過去にも書いたと思いますが、世の中にパチンコ店が増えすぎて生活安全課が対応しきれないからという側面があります。

例えば、都内のホールの新装開店における新台検査に関しても警察からすれば大変な労力が掛かります。

北斗強敵が新台で入ったとすれば、ほぼ全てのホールに入るわけですから検査に行くのも大変ですよね。
都内ともなると、その生活安全課が管轄するエリアだけで何人もの人員が丸一日取られてしまいます。

ちなみに警察検査においては、筐体の検定番号とメイン基板の検定番号を検定書に照らし合わせてチェックする流れです。
さらには、基盤にあるコードを読み上げる装置を警察が持ってきて、そのチェックを行います。

つまり、メーカーが送ってきた検定書に書いてある番号と、遊技台に書かれている検定番号が合致しなかったら検査は通らないわけです。

それはともかくとして、それらの検査をするだけでけっこうな手間になります。
だから、警察からしてみればパチンコ店を減少させたいという思惑は確実にあります。

名前は忘れましたが。今から約5~6年前に「世の中のパチンコ店を今の半分以下に減らしたい」と発言した国会議員も存在しましたね。

業界は資本力の時代へ

パチンコ遊技台設置推移
95年のピークからパチンコ店は年々減り続けていますが面白いのは設置台数は横ばいになっているということです。

これはすごく異常な現象です。
95年から現在に掛けて、パチンコ店の店舗数は半減しているのに、設置台数が4~5%しか減っていないのです。

つまり、大型化が進んでいるということですね。

これが質問文にあった通りの

「パチンコ業界は下降してるが、パチンコ業界の強者はどんどん業績が上がっている」
ってことですね。

大型化が進んでいる要因

数年前からパチンコ店の大型化が著しいですよね。

▼エスパス
エスパスパチンコ

▼ベガスベガス
ベガスベガス

▼楽園
楽園大宮新館

▼123
123パチンコ

▼マルハン
潰れたパチ屋

結局、今の時代は600~700台の店が1000台以上の店とは勝負ができないんです。

1000台以上のホールがエリアにドーーーン!と進出して、近隣店の中型店は客が吸収されていくということが、近年ずっと繰り返されているわけですね。

だから、大型店を出店できない法人は太刀打ち出来ないんです。

なぜ大型店に人が集まるのか?

これにおいては、ごく自然な減少だと思います。

例えば、ショッピングモールとかでも大型の物がドーーーン!と登場したら、そっちに人が集まりますよね。
で、その周辺の商店街やロードサイドの単店の客がそこに吸収されますよね。

もちろん、自分好みの店があるとかそういった一部の固定ファンは必ずいるものですが、それはあくまで一部の話です。

これは私達のように期待値を追っているエナスロッターにはピンと来ないかもしれませんが、例えば新台の牙狼が30台導入される700台のホールと、100台導入される1000台のホールがあったら多くの人は後者のホールに行ってしまうわけですね。

パチンコ業界の今後

大型化が進んで店舗数は減り続ける

これだけですね。

世の中に残るホールは、資金力のある法人だけという時代に向かっているということです。
資金力がないとさっきの大型店だけの話ではなく、新台も満足に買えなくなるのでもうどうにもならないという状況に陥って、低スロ・低パチに走りますます儲からなくなるという悪循環に陥るホールが本当に多いですよね。

“今後のパチンコ業界・大型化が進む理由”のコメント一覧

  1. チェリーくん より:

    マルハンすげーwwwwwww

  2. 塩パン より:

    最後の写真は、渋谷のマルハンパチンコタワーの今の姿ですか?
    すみません、田舎者なので教えて下さい。

  3. 大波 より:

    123が実家の近くのやつʬʬ
    昼飯は横綱確定なんすよね〜
    こういう、飯屋やコンビニとかパチ屋の恩恵受けてる店舗も多いのにお上は締め付けるんですね…

  4. やま より:

    質問なんですけど関東の主に郊外地域に展開してるトワーズってチェーンがあると思うんですけどなんで大型店で展開しないか謎に感じます。

    業界の売り上げ上位に入ってるのになーと…

    • アバター画像 クロロ より:

      トワーズはどこも客入ってないですからね~。

      大型化はちょっと厳しいと思います。
      率直に営業力が弱いと思いますね。

  5. 北の養分 より:

    マルハンw
    地域密着型店舗ですね~(棒読み)

  6. ディオン より:

    マルハン1号店の写真ですね。ここから1代で今の規模まで成長させたマルハンの社長。凄いですよね。

  7. キング より:

    最後のマルハンの写真はクロロさんの悪意をビンビン感じますね。
    私の記憶が確かならマルハンって京都の峰山が発祥地だった気がします。現に京都には峰山に一件しかマルハンはないですし。
    以前クロロさんがブログに書かれていた全国一斉パチンコ台釘調査?みたいなやつはもう調査員はきましたか?

  8. ぶろん より:

    Dステーションって業界的にはどうですか?

    • アバター画像 クロロ より:

      超絶ぶっこ抜き店舗です。
      最近ではグランドオープンすら微妙になってきましたよね。

      地元群馬ではアンチDステのユーザーも多いと聞きます。

      • 北の養分 より:

        ネクサスのぶっこ抜き営業w
        ぱちんこの渡りピッチの酷さ、こぼし間の広さ。
        基準釘を上に8度以上上げて、まあ汚いゲージですよね。

        調整ドライバーで曲げたなw
        渡りゲージ使えよって思いました。
        営業停止レベルの酷さですね~

  9. まんなっか より:

    基本的には運営者であるクロロさんの認識で納得できるのですが、ただ最近は大手もかなり怪しくなってきた感があるのは気のせいでしょうか…
    うちの地域ではマルハン・ダイナムも進出してきましたが、両方ともいわゆるパワー営業(でしたっけ?)を言うほどやれてない感じがします。新台導入数も圧倒的とは言えないですし。
    なにより規制問題と新台の集客力の低下で、中小の青息吐息よりも大手の平日の空きっぷりが目立ちます。特にぱちんこ。

    • アバター画像 クロロ より:

      店舗の規模が広いほど特に平日はガラガラ感がすごいですよね~。

      ただ、基本的には平日の営業は捨てているというか、週末にガッツリ集客できれば良いと思って1000台クラスの店舗を立てる法人が多いんですよね。
      それで採算がとれるかどうかは、工夫しないとですが。

  10. jj より:

    おっとうちの法人ががが、、、

    大手のみを残したい流れは
    自然なようで異図的なようにも見えます。

    なんだかんだ今までの売り上げのまま
    少数の法人である方が、
    お上にとって都合がよいのかと思います。

    しかし粉飾や脱税では
    今まで大手があげられてますし、

    本気で取り潰すとしたら
    その時は大手とて
    簡単にやられてしまうと思います。

  11. 私も同じく より:

    おっとうちの店舗が、、
    ちょっと前の写真ですね

    上の方々が旗揚げとしてまず潰しにかかるのは、比較的大きい会社なんでしょうね。きっと

  12. セキグチナオミ より:

    業界関連事業者です、いちつも拝読していてます、今のパチンコ店はどこお見ても換金主力の店作りとなっています、特にメーンとなるカウンターは換金専用自動払い出し機を前面に設置しているため、一般客には異様な感じを与えているため、娯楽として楽しめる雰囲気が全く感じられません、一般客が(中高年)なぜゲーセンに足を運んで楽しんでいるかを、少しは気づくべきと思いますが、先ずは店全体を見直す事から(社員意識改善)(一般景品への充実)(娯楽として遊び心を与える工夫)トータル的に差別感を与えるお店に頭を使うべきと思いますが、業界は単一的な経営の為
    他力本願になる経営が大きく、サービス業としての学びが欠けている様にも感じますが如何でしょうか。

    • アバター画像 クロロ より:

      まず、ゲーセンにおいてもかなり今は過疎ってる状態なんじゃないですかね。
      昔はゲーセンでパチやスロやる人も多かったですけど、今は2スロや0.5パチがある時代ですから、ゲーセンに行く理由がないでしょう。

      また、パチ屋においてはサービス自体は昔より設備も接客もハイレベルになりましたので、欠けているということはないと思います。

      大きな問題としては、やはり遊技台のスペックダウンによりファンが離れているということじゃないですかね。

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