釘チェックシートの抜け道とパチンコ遊技釘の不正改造がバレる経緯とは?
今回は質問にお答えします。
日付:2017年2月6日
件名:釘調整について
メッセージ本文:
先日、静岡県のスリーエーというパチンコ店に令状を持った警察官が閉店後に訪れ、店長が逮捕されるという事件がありました。
遊技台も何台か押収されベニア板を貼って営業しています。
あくまでも推測ですが、逮捕に至る理由として下記理由が挙げられています。
捜査員が普段から釘の画像を撮っていたため。
内部告発(ESに問題が有ったため)
顧客からのたれ込み(画像提供)
清掃スタッフからのたれ込み。
すでに釈放されているようですが、この警察の動きに対してクロロ様の見解(逮捕に至る理由)、業界の今後の動向など教えて欲しいです。
因みに逮捕されたのは旧イベント日の前日です。
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どうも。
ご質問ありがとうございます。
現状においては、新台が納品されたらメーカーが来店して、釘チェックシートを参照して、釘が正常の状態で納品されているのかをチェックするため、その後はホール側の人間が釘を曲げることはできません。
もちろん、こっそり曲げることはできますが、釘チェックシートを当てられれば曲がってることがバレてしまうので、もしそれを所轄からツッコまれた際には言い逃れができないのです。
ただ、その状況下においても釘を不正に曲げて営業することは可能です。
釘チェックシート
正式名称は「釘確認シート」。
上記の透明シートをパチンコの盤面に重ねることによって、釘が正常位置から曲げられていないのかチェックする。
釘チェックシートの抜け道
②釘チェックシートは全ての遊技釘をカバーしているわけではないので、目立たない場所での微調整は可能
上記の方法で、釘を曲げることは可能となる。
まず、釘チェックシートは4月1日以降の新台にしか存在しないので、それ以前の台であれば釘を曲げても元々の場所を示すための証拠となるものが存在しない。
だから、所轄から「曲げただろ」とツッコまれても「元々この位置でした」で誤魔化すことは可能となる。
次に、釘チェックシートはすべての場所の釘をカバーしているというものではなく
基本「スタート」「スルー」「ベース穴(雑穴)」の3箇所のみである。
(メーカーによってまちまちではあるが)
なので、天釘や道釘をいじってもシートが存在しないので、基本バレない。
だから、目立たない場所でスタート値を調整することは可能なのである。
ただ、まあ今後はパチンコにも設定が導入されることになるんで、こんなチマチマしたことしなくとも設定一つで出玉調整が可能となる。
これは私たち営業する側の人間にとっては、調整が楽になるので率直に嬉しいことといえる。
そういえば昔、新海物語M27の裏物が蔓延っていた時代には。ボタン一つで抜いたり出したりできるから、釘調整などまったくやっていなかったからなあ。
釘調整がバレるケース
釘調整においては遊技機の不正改造となるので、現在においては処罰の対象となる。
今回のスリーエーの件もそうだが、先日はマルハン木場店も7月7日に北斗7の釘をアケたことがバレて営業停止となった。
では、釘調整がバレるケースとはどんなものが考えられるのだろうか?
ケース1 内部告発
スタッフや閉店後清掃員の内部告発によるケースがまず考えられる。
閉店作業中に釘調整しているところを撮影されたら一発でバレる。
ケース2 客やライバル店のチクリ
イベント日とその前日の遊技釘の写真を取られてチクられたらバレる。
特に負けた客の嫌がらせなどは厄介。
ケース3 所轄のガサ入れ
釘調整の最中に突如として警察がホール内に入る場合もありえる。
これは以前にも記事に書いたので興味があったら読んで欲しい。
ケース4 検査中にツッコまれた
これがマルハン木場店であったケース。
最初は新台検査か何かの、他の用事で所轄が来店したのだが「北斗7の釘が異様に開いてね?」という話になって、釘チェックシートを当ててみたら完全に曲げてましたというオチ。
以上のように、釘曲げに対する規制は大変厳しくなっているので、各店舗の店長も十分に気をつけていただきたいものである。