パチンコ店の駐車場でのトラブル【後編】
昨日の記事の続きです。
客が当て逃げされたというので、副店長と二人で駐車場のカメラを巻き戻しして調べました。
幸い、その客の車は映像でハッキリ見える場所に止めてありました。
ただ実際に、10分前や30分前、1時間前まで遡って見てもその車に当て逃げした車はありませんでした。
「ぶつけた車なんてないな。もしやうちの店の出来事でないのかもな」
と、副店長がつぶやいた時に本社のトラックが映像に現れました。
「なんだ。今日、本社の人が台引き取りにきたんだ」
副店長がそうつぶやくと、私は「はい」とうなずきました。
すると、そのトラックが細い通路を通過するときに、その客の車が一瞬揺れたのです。
「ん!?これ当たってねえか?」
となって、スローで再生すると明らかにトラックが被害者の客の車に触れていて、その車が揺れると同時にバンパーのパーツが飛び散りました。
証拠隠滅の映像
この映像を見た瞬間、犯人は本社の台運搬の人であることが確定したのですが、トラックがその場所を通過した後に本社の人がトラックから降りてその車の場所まで歩いてきた映像が映りました。
で、その後何をするのかと思ったら、飛び散った車のパーツを拾ってすぐ近くにあった川の中に投げ捨てていたのです。
私と副店長は「ええ~~~!」となって、これはどうしたものかとりあえず本社に連絡しました。
本社の対応
本社に電話すると、部長が電話を変わって対応することになりました。
とりあえず、駐車場で当て逃げされた客がいて、その犯人は本社の●●さんであるということを告げました。
すると、しばらく考えた後に部長はこう話しました。
「うちに非があったということを言うのは得策ではないから、映像見ても何も映っていなかったと客に話せ」
その後、私はこう答えました。
「しかし、客から映像を見せてほしいと言われたらどうします?恐らくそのように言われると思います」
すると部長は
「セキュリティの関係上、映像は警察以外の人間には見せられないと言って断れ」と言いました。
仕方がないので、私は客のところに行ってカメラの場所が離れていたので映像では確認することはできなかったと告げました。
その後、客は映像を見せてほしいと言ってきたのですが、私は一般の方には見せられないということを告げました。
まあ、そのあとにその客が警察に連絡したら警察が映像を調べて、犯人が発覚されたと思うのですが、その客は警察を呼ぶことまではしなかったのでそれで全ては収まりました。
今回の記事は以上です。
個人的には車をぶつけて証拠隠滅までした本社の人が、そんなことをして罰を受けないのはどうなんだろうと思いましたが、まあ部長からの指示なのでどうにもならなかったって感じの思い出です(^^;