パチンコメーカーの抱合せ商法とそれに付き合う価値
今回は質問にお答えします。
題名: 抱き合わせ販売と規制後の今後の業界について
メッセージ本文:
いつも楽しく拝見させていただいてます。
パチンコ業界はまったくわからないのですが、一人のユーザーとして業界の方にお聞きしたいと思います。
ひとつはよく聞くいわゆるメーカー側の「抱き合わせ商法」のような手法ですが、色々なサイトをみてると「コレを購入してくれたらアレを最速で導入します」みたいな事をメーカー側がホール側に要求することをお聞きしますが…例えばアラジンやサラリーマン金太郎などビッグネームにも関わらず結果的に大コケした機種の例を見ると、抱き合わせで買わさせられるゴミ台の償却含め考えると、本来経営者なら「あの機種どうみても客つかないでしょ。最速じゃなくても大丈夫じゃね?」と言う判断で抱き合わせは見送り、様子を見て好評なら導入・不評なら導入を見送る事が常だと思いますが、
大半はどこのホールも導入しますよね。
そこで質問です。
① 抱き合わせ商法の無理難題をを飲むくらい集客にメリットはあるのでしょうか??
例えば抱き合わせの条件を飲まない限り、メーカーは新品で売りません。結果的に人気になったら高騰した中古台を買ってくださいというようなことなのでしょうか。
それとも最速を見合わせ、全国の状況を見据えてからメーカー側から新台を購入出きるのでしょうか?
もう一点は昨今の規制についてになります。
五号機でも射光性を煽ると言うことで1k辺りの平均回転数を長くしたりしていますよね。ルパンや強敵、沖トロ、秘宝など……でもこれだけ新基準のものが排出されているのに、ホールで客着きが良いのはまだまだゴッドシリーズ・バジ・転生等比較的新基準から比べると「甘い・一撃制が強い」のだと感じます。
四号機がなくなる寸前の「俺の空」を見てるときと同じ感じがします。
そこで質問です。
②新基準機のニーズ ってここ数ヶ月、ユーザーとしては「完全にない。」 と思うのですが なぜ、今までと変わらず、新台入替をホールはするのでしょうか。
教えて下さいよろしくお願いします。
いつもご愛読ありがとうございます。
それでは質問にお答えしますね。
抱き合わせ商法の無理難題を飲むメリットはあるのか?
あります。
イベントができない現状では新台でしか集客できませんから新台は非常に重要です。
これはなかなか一般の人が理解するのは難しいのですが、新台の導入台数で競合店との稼働率差が覆ることだってあるわけです。
もちろん、一回じゃ覆りませんけど回数を重ねる毎により効果を発揮してきます。
そういった観点からいうと、ライバル店に出玉イベントやそれに付随するライターイベントなどを仕掛けられるよりも、新台を大量に買われることのほうが遥かに嫌ですね。
例えば少し前の話では、CR真・北斗無双をライバル店に大量に導入されたことがあるのですが、ああいうのが非常に厄介なんです。
こちらも大量導入できればいいですけど、それが出来なかった時に大打撃となるわけですね。
ちなみに、大量導入できない理由に関しては
①会社が台を多く買わなかった
②会社は台を多く買いたかったのだが機歴がないので買えなかった
③台数は買ったが系列店の振り分けでそれほど台が回ってこなかった
といったものがあります。
ちなみに②の「機歴」というのはまさに抱き合わせのことです。
例えば、牙狼金色の生産台数が限られている状態で、色んな法人が200台とか300台とか大量に希望台数を言ってくるわけです。
しかし、台数は限られているのでこの場合はどうするか?
その時に「機歴」を見るわけです。
機歴を見て、今まで沢山台を買ってくれていた法人に優先して牙狼を売るというわけですね。
ちなみに、牙狼のケースでは
CRA GI DREAM~最強馬決定戦~
CR WINNING TURN
などの機歴を見て、沢山買ってくれていた法人に希望の台数を売るわけです。
例えばそれで、自分のホールには牙狼金色が20台導入されたけどライバル店に40台導入されてしまったらどうなるでしょうか?
当然集客には大きく影響して、それで稼働が覆ったりすることもあるわけです。
新基準機のニーズについて
ただし、スロットの新基準機においてはなかなかヒット作がでない状態です。
秘宝伝 伝説への道
マジカルハロウィン5
偽物語
鉄拳エンジェル
南国物語
キングパルサー
ワクテカ-太陽の紋章-
どれも反応はイマイチでバラエティならともかくメインで使える機械はありません。
つまり、AT~ART機に関してはどれも旧基準機以上の稼働となることがないので、買わない方が良いということです。
こういったことに気づき始めているホールは、新基準機の新台を買わずに中古台の旧基準機を再導入しています。
また、メーカーもこれ以上ART機を出してもヒットはないと察したようで、例えばサミーなどでは偽物語や北斗の拳将のAタイプverを発売しますよね。
もうここまでくると、純増1.2枚とかのしょぼいART機を作っても仕方がないので、Aタイプを作るメーカーが今後は多くなってくるんじゃないかと思います。
極悪パチスロメーカー
抱き合わせ商法を仕掛ける極悪メーカーといえばユニバ系と北電子が有名です。
まずユニバーサルですが・・
・沖ドキ
・ミリオンゴッド‐神々の凱旋‐
・アナザーゴッドポセイドン
これらの新台を確実に買うために
・やじきた道中記乙
・スロット バットマン
・ハナビブラック
・ミラクル
・ワクテカ‐太陽の紋章‐
こういった台を付き合いで買ってきました。
もちろん、アナザーゴッドポセイドンが流行るかどうかはわかりませんが、絶対に大量導入すべき機械であることは間違いありません。
次に北電子に関しては・・
・ファンキージャグラー
を買うために
・プチマーメイド
・パトレイバー
などを買った感じですね。
しかし、パトレイバーはもうちょっと頑張ってくれると思ったのだがあれは酷かった‥。
世界観は攻殻機動隊っぽいから意外にいけるんじゃないかと思った自分がバカでした。
ユニバーサルと北電子は悪
この2社が行っている抱き合わせ販売がホールの体力を消耗させています。
そしてホールが抱き合わせに付き合う形で購入した新台の機械代はどこから回収されるのでしょうか?
それはユーザーから回収される わけですね
つまり
ユニバ&北電子⇒台を売って儲かる
ホール⇒機械代でノルマが増える
ユーザー⇒極悪調整で回収される
といった図式が、出来上がります。
まあ、メーカーは機械を売ってナンボなので、これは致し方ないですが。
もし、この流れを止めたいのであればユーザー同士で協力して新台は一切打たないことにすることです。
新台が動かないのであれば新台を買う価値がなくなりますので、月間3000万とか掛かる機械代を出玉で還元することができます。
そうなってくると全く営業は変わってきますよ。
釘も甘くなるし高設定も入るようなって、ユーザーへの負担が軽減することは間違いありません。
バジリスク絆の今後に関して
ちなみに、今業界で注目されてるのが12月12日にバジリスク絆の検定が切れるのでその認定が通るか否かということです。
2万枚を越えるAT・ART機の撤去リスト一覧の中にバジリスク絆が入ってしまっているので、その認定を許可するとはちょっと考えづらいですからね。
これに関しては認定が通ればあと3年設置することができますが、通らなければ“みなし機”となってしまい、一応設置することはできますが警察検査ができないので部品の交換ができないということになります。
(そもそもみなし機になった時点でメーカーから部品を打ってもらえない)
つまり、壊れたら即撤去ということです。
そのように考えると絆のパネルや液晶が割られたら大問題に発展しますね。
こうなってくると弁償して済む問題ではなくなりますねw