オープン前のパチ屋で女性が襲われる事件が発生!?
とある雨の日の出来事。
私は整理券抽選開始の30分前に遠征先のホールに並んだ。
並びはすでに60人を超えていた。
その日は沖スロコーナーのイベントということで、期待して来店した客が多いようで、私もその一人である。
朝の並びにおいて
周囲はピンやグループなど様々だが、常連と思わしき人物から声が聞こえてくる。
「今日の沖スロはどこに設定入るかな?」
「ここのホールは毎月11日が特に熱い。
恐らくハナハナ各機種に6が入ると思う」
「沖ドキはどう思う?」
「ここもやってくるんじゃないか。
1/2で456とか、そのくらいは入るだろ」
朝の並びにおいてはこのようにあらゆる情報が転がっているものだ。
初見のホールであったが、その言葉を聞いた瞬間狙い台を決めた。
「今日は沖ドキを狙おう」
その後、最終的には120人ほど集まり抽選を行ったわけだが、私が引いた番号は69番。
そのホールの沖ドキは全部で40台だったので微妙なところだが、まあ問題なく取れるだろう。
ハナハナに流れる客も相当数いるのだろうから。
駐車場内に不穏な空気が流れる
整理券抽選後は再整列まで20分ほどの時間があったので、駐車場で煙草を吸っていた。
ちなみに、店舗の裏側に位置する灰皿スタンド付近で喫煙していたのだが、灰皿スタンドがそこだけしかなかったので、他にも喫煙者が3~4人集まっていた。
そして、その3~4人は全員が顔見知りなわけではなかったのだが、そのホールについての噂話に関する談笑で自然と仲良くなった。
どこのパチ屋の導入前にもありがちな和やかな光景だ。
しかし、次の瞬間!
その場の和やかな空気が凍りついた。
だめーーーー!!
ホール内から女性の悲鳴が聞こえた。
一瞬、空耳かと思ったのだが繰り返し聞こえてくる。
20~30秒ほどの沈黙の後に、喫煙組の一人が言葉を発した。
「中で何が起こってるんだ・・?
女性の悲鳴が聞こえるぞ」
だめーーーー!!
だめーーーー!!
だめーーーー!!
その後、他の者も言葉を発する。
「これはヤバイ!
自動ドアをぶち破って助けに行こう」
なんて非常識なことを思いつくのだろうと思った。
自動ドアをぶち破るとかありえんだろ。
ガラス代を請求されたら20万は堅いぞ・・。
・・とはいえ、ホール内から女性の悲鳴が聞こえる現状においては、まさに一刻を争う緊急事態。
人の危険には変えられないので、自動ドアをぶち破って救出という意見で一同は一致した。
自動ドアを突破し女性を救出せよ!
だめーーーー!!
だめーーーー!!
だめーーーー!!
「しかし、どうやって自動ドアをぶち破る?まさか力技じゃあないだろう?」
一人が疑問を投げかけると、30代中盤のガテン系のあんちゃんが言葉を発する。
「車にいいものが積んである。ちょっと待っててくれ」
あんちゃんがその場を離れると1~2分ほどで現れた。
「ガンランス!?
なるほど・・・こりゃあいいアイデアだ」
私は思わず唸った。
その後、あんちゃんが助走を付けて自動ドアに突進。
すると次の瞬間!
バァキィイーーン!
自動ドアが砕け散った!
その後、急いで悲鳴の聞こえる場所へと走る。
だめーーーー!!
だめーーーー!!
だめーーーー!!
だめーーーー!!
だめーーーー!!
だめーーーー!!
だめーーーー!!
だめーーーー!!
悲鳴はスロットホールの沖スロコーナーから聞こえた、その後も駆け足で現場に駆けつけると・・
スタッフ総動員でペナってました。
完