パチンコ店の景品カウンターの裏話・問題点など
今回は質問にお答えします。
題名::パチンコ屋さんの景品
日付:2017年12月19日 20:12
お疲れ様です。いつも楽しく読ませて頂いております(*´ω`*)
最近よく行くホールでこちらの商品いかがですか?的なことをよく言われます。そこで質問なんですが、カウンターの女の子は景品を売るノルマみたいなものがあるのでしょうか?
それと、景品がぼったくりな気がします:(;゙゚’ω゚’):カントリーマアムが500円分で、しかも賞味期限がギリギリでした。
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どうも。
ご質問ありがとうございます。
ワゴンサービスといったようなコヒレの場合ですと、ノルマというか歩合制で給料がアップするケースもありますが、ホールスタッフにおいてはノルマは一切ないですね。
しかし、なぜカウンタースタッフが帰る客に景品を進めてくるのか?
その理由はいくつかあります。
カウンタースタッフが景品交換を進めてくる理由
最も大きな理由はマニュアルでそう決まっているからです。
じゃあ、なぜそう決まっているのかというと、特殊景品(つまりは現金)に交換されるよりも、一般景品(お菓子や日用品など)に交換してもらったほうが儲かるからです。
例えば等価のホールで500枚出したとします。
その場合は、特殊景品に交換されると、ホール側が1万円を客に支払うことになります。
しかし、それが特殊景品ではなく一般景品に交換されると、1万円の一般景品であったとしても、仕入れ値はその7割前後ですので3割前後は店側の儲けとなるわけですね。
ちなみに、一般景品でも利益率が高いのが、日用品やお菓子などで、
逆に、利益率が低いのがタバコとなります。
通常の景品では3割前後の利益があるのに対して、タバコでは1割程度の利益しかありません。
すると、ここで大きな問題が発生することになります。
換金率が悪い店ほどタバコに交換されると痛い
例えば、0.5パチで400玉交換のホールがあったとします。
この場合は率直に20割営業となり、客側にとってはかなり不利な営業となります。
もし、等価であれば200玉で100円になるところが、400玉になってようやく100円なわけです。
ただし、0.5パチといった超低玉のカテゴリーでは、換金率を極端に悪くしてスタート値を上げるという営業が、一昔前での主流となっていました。
つまり、換金すると勝てないけど、回るので楽しめるというわけです。
客はそれである程度満足してくれるし、ホール側も0.5パチはほとんど売上が立たないというデメリットがあるわけですが、勝つことがほぼ不可能な20割営業にすることによって「売上=利益」みたいな状態に持っていき、どうにか利潤を出していたということなんです。
そこで、例えば0.5パチの客が20000発出したとします。
その時に、それを特殊景品に変えたとしたら5000円となり、交換ギャップにおいては5000円儲かったことになります。
しかし、その20000発をすべてセブンスターに交換されるとどうなるでしょうか?
セブンスター1個が0.5パチでは880玉交換なんで、22個交換されたとしても640玉余ることになります。
そして、セブンスターは400円程度で仕入れているので、22個交換されると8800円の出費となり、さらに640玉余っていることになります。
まあ、表にすると以下のような感じです。
20割営業なので、20000発は5000円にしかならず、店側は交換ギャップとして5000円の利益となる。
【2万発をタバコに交換】
20割営業だからといって、一般景品を倍の交換玉数に設定することはできない(一物一価のルール)。
従って、400円で仕入れた440円のタバコであれば、0.5パチでは880玉で交換されることになる。
この場合は20000発で22個交換することが可能であり、その場合の店側の利益は880円。
【まとめ】
交換ギャップが大きいホールであるほど、一般景品に交換されるのは不利益となる。
そして、その一般景品の中でも最も利益率が低いタバコに交換されることが最も痛い。
先に述べたように、0.5パチなどの超低玉においては、交換ギャップを極端に悪くして、かなり回してくる営業が多いので、そこで出した玉をすべて利益率の低いタバコなどに変えられてしまうと、利益がマイナスになってしまう場合も往々にしてあるわけである。
では、その場合どうすればよいのか?
そこで登場するのが最終兵器・・
タバコはお一人様1カートンまでというルールである。
このルールによって、タバコに変えられる玉数には限界があるので、渋々特殊景品に変えるという客も登場するわけである。
ちなみに、このルールに関しては一週間で1カートンまでというルールを儲けているんだが、カウンタースタッフが入れ替わった後に、何食わぬ顔をしてタバコをもう1カートンゲットしようとしたり、知り合いを連れてきて「こいつと俺の分で2カートンくれよ」なんて寝ぼけたことを抜かしてくる、生活保護受給者の親父が度々存在したものであった。
客にとって迷惑な景品の売り込み行為
ちょっと話がズレたけど、女性スタッフが客に景品交換を進めてくる理由はもう一つある。
それっていうのは、期間限定で特別景品を取り寄せた時のケースである。
例えば、北海道から夕張メロンを取り寄せたとして、その賞味期限が残り2日だとする。
その場合は、朝礼の段階からスタッフに「夕張メロンの賞味期限が残り2日なんで何としてでも売りさばくように」といった指示が主任あたりから発言されるわけである。
しかも、そんな売れるわけねえ夕張メロンを取り寄せたのがその主任だったりするわけだから、その在庫が余ってしまうと責任を追求される・・とまではいかないけど、とりあえずテメエの評価に関わってくるわけだ。
だから、そういった時には、朝礼だけでなく営業中のインカムにおいても「ジェットカウンターや景品カウンターなどで客に夕張メロンをオススメしろ!」または「1時間に1回夕張メロンを交換中の店内マイクを入れろ!」なんて指示が飛ぶわけである。
そして、さらに酷い例だと「お前らのアピールが足りないから夕張メロンが売れんのだ!遊技中の客に声掛けしろ!」なんて指示を飛ばして、遊技中の客一人一人に「夕張メロンいかがですか?」なんて声掛けをさせるわけである。
つまり、夕張メロンを売ることが目的となってしまい、客の立場なんて考えてないわけ。
遊技中に「夕張メロンいかがですか?」なんて寄ってこられたらそりゃあウザいでしょ(激カワ巨乳店員ならまあいいけど)。
実際にこれが15年以上前だと、かなり多くあったように思う。
今ではだいぶ少なくなったと思うけど、似たようなことは今でもあるんじゃないかな。