超絶ブラック企業のパチンコ店【その4】人材不足でさらに事業を広げる社長の愚行
超絶ブラック企業のパチンコ店【その4】をお送り致します。
~過去記事はこちら~
超絶ブラック企業のパチンコ店【その1】
超絶ブラック企業のパチンコ店【その2】
超絶ブラック企業のパチンコ店【その3】
ノヴとスクワラは、新しい2店舗に人事異動し弱小店舗の立て直しに努めた。
その店舗は現在のホールでは考えられない退廃ぶりで、営業・接客・設備・モラルと何を取っても酷い状況だった。
つまり、チームとして機能していない状況だった。
さらに、致命的なのはスタッフの人数が絶対的に足りなかった。
その為に、休日は月3~4日。
8:00~17:00の早番勤務終了後に23:00から再び閉店作業を手伝いに来るという状態で、その仕事が1:00くらいに終わった後も、その日の8:00から仕事があるという状態だった。
つまり、何もかもがジリ貧の状態なのだが、ネテロ社長はその状態でも元々の立地状況のポテンシャルは高いと判断し、グランドリニューアルという計画を打ち出したのだった。
グランドリニューアル計画
そのグランドリニューアルの内容は以下のようなものだ。
・1円パチンコ増台
・スロットコーナー増台
・プラズマクラスター増設
・スロットコーナー大幅装飾リニューアル
・新台50台導入(大幅レイアウト変更)
・店舗外壁一部リニューアル
◆スクワラが異動した長岡市内のホール◆
・パチンコ全台 各台計数設置
・プラズマクラスター増設
・メンバーズカードにポイントシステム導入
・パチンココーナー大幅装飾リニューアル
・新台40台導入(大幅レイアウト変更)
また、オープン日は共に6月7日(金)であった。
つまり、まだ人材が安定していない状態で、このような計画を余儀なくされたのでノヴとスクワラには全ての負担が伸し掛ることとなった。
ノヴとスクワラの勤務形態
当然、多忙な業務に追われ二人とも休日は完全返上。
無休で働くだけではなく1日の勤務時間は15時間以上に登った。
(もちろん残業手当も休日出勤手当も出ない)
さらに業務量だけではなく、チームとしてまとまっていない組織の中での業務なのでその状況はさらに熾烈を極める。
ノヴとスクワラは各2店舗で、新店長に抜擢されたのだがそのような凄まじい悪状況で働かされる結果となった。
一般的な過労死ラインが月80時間以上の残業と呼ばれるのだが、ノヴとスクワラは残業時間にすると余裕で月200時間を越えていた。
そのような状況が転勤後からグランドリニューアルまでずっと続いていた。
既存店舗に応援要請
そのような生きるか死ぬかという状態で新しい2店舗が営業している中で、当然グランドリニューアル準備の応援要請が既存の3店舗にやってきた。
ノヴとスクワラのホールでリニューアルまで残り3日という状態で遊技台の入替え作業があったのだが、その入れ替えの応援に駆けつけて欲しいというものだった。