超絶ブラック企業のパチンコ店【その3】事業拡大のオファー
昨日のブログの続きです。
~過去記事はこちら~
超絶ブラック企業のパチンコ店【その1】
超絶ブラック企業のパチンコ店【その2】
とある新潟の小規模ホールを運営する企業の社長にある話が舞い込んできた。
「三条市と長岡市内で経営しているパチンコ店2店舗を手放そうと思う。代わりに営業してくれないか?」
そもそも、それらのホールを手放そうと思った理由としてはそこの社長が70を越える高齢だったので引退したいということだった。
そこで、親戚関係であるネテロ社長に声が掛かったわけである。
実はその70の社長には息子がいなかった。
つまりは、跡取りのいない農地の所有者が第三者に土地や器具を譲るといったケースと一緒である。
もちろん、譲るからには何らかのマージンがそこに発生していると思うのだが、それについての詳細はわからない。
「ぜひ引受けましょう!」
ネテロ社長は二つ返事で承諾した。
それはそうだろう。
店舗がほぼコスト0で一気に二つ増えるのである。
その後、この朗報を社長は部長に伝えたのだが部長もこの件に関しては歓喜したのだった。
店舗と従業員をパッケージで譲渡
内容的には2店舗分の店舗と従業員を一気に獲得したわけだが、当然その2店舗は地域の中でも底辺を行く弱小店だった。
そこで働いているスタッフは全くやる気がなく、店長であれそれは同様だった。
基本的に稼ぐという気概がないので、スロットの設定やパチンコの釘調整もオール据え置き。
とにかく要領よく仕事を終わらせて早く帰ることしか考えてなかった。
さらに従業員の人数も少ない為に、社員の休日は月3~4日。
また、早番勤務終了後に遅番の閉店作業を深夜に手伝いに来るということも日常茶飯事だった。
(当然、残業代も出ない)
その実態を見た社長と部長は、資金と労働力を投入してこの2店舗を復興させようと考えた。
元々立地は悪くないので、営業次第では利益になると思ったのである。
かくして、新しい2店舗に既存の店舗から二人の優秀な社員を人事異動させたのだった。
その二人の名はノヴとスクワラといった。