実力の世界。不条理の世界。
今日のブログはよしつんさんから頂いた質問にお答えします。
もしお時間ありましたら回答していただければと思うのですが、クロロさんの職場、あるいは業界で、早いスピードで昇進していく人ってどのような人が多いでしょうか? 来年から業界は違うのですが、小売業で働くことが決まりまして、店舗(現場)での働き方について悩んでおります。 評価の際に重視されるポイント(数字に強い、体力がある、接客がうまい等)が知りたいです。 以上です。長文失礼しました。 |
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こんばんは。
ご質問ありがとうございます。
今回は「評価の際に重視されるポイント」ですね。
私は基本パチンコ業界での経験がほとんどですので、パチンコ業界の中で評価されるポイントについてお答えしましょうか。
それでは評価されるポイントについて優先順位の高いものから羅列しますと…
人間性
リーダーシップ
この二つですかね…。
例えば
・ホール業務ができる
・遅刻、欠勤をしない
といったところは最低ラインでの話ですので、それが出来ているということを前提で話しています。
そして「人間性」と「リーダーシップ」について掘り下げて話をします。
【人間性】
部下や同僚や上司と上手く付き合う為の人間性は評価のポイントというか何よりも大切なことです。
人が人を評価するので人間性は重要ですよね。普通は嫌いな人を昇進させたいとは思わないですから。
特に評価者である上司とどういった関係性を保てるのか。これが良い評価をもらうための最も重要なポイントといっていいでしょう。
例を挙げると上司の求めていることを予測し先回りしてやるわけです。
つまり空気が読めないというのは論外です。そしてそれは言うなればゴマスリをするということです。
ちなみに「俺はそういうのダメな人間だから」という人は沢山いると思いますが、そういった人はずっと平社員をやる運命にありますね。それでも何年も平社員をやっていると考え方にも変化が現れて行動が変わるってパターンもあります。まあ、私の場合がそれでしたね。
「俺はそういうのダメな人間だから」といつも思っていましたが結局それは「逃げ」の言葉なのかなって思います。
そうじゃなくて変わらなくちゃダメなんですよね。
「そういうのダメな人間だから」じゃあなくて「そういうの大丈夫な人間だから」にならなくてはならないということです。そうなることによって始めてスタートラインに立てるんですよね。そして、そこから上司へのアピールが始まるわけです。
つまり人間性がマイナス思考な人はスタートラインに立つための作業をまず始めなくてはならないわけです。
一方で、プラス思考な人はスタートラインに初めから立っているので時間のロスが少ない。それがスピード出世となる理由です。
“ゴマスリ”とか“上司へのアピール”といった言葉が出てきましたが、結局そこらへんが出来る人って他の仕事をやらせても器用なんですよね。それができるからこそ他の仕事も任せられるんじゃないかって理論ですね。
結局、そういう奴が出世するのって利に適っているような気がします。
“上司へのアピール”といったところで上司に魅せるってことも大切ですよね。
「私はこういうことを考えています」といったことを直接話して表現するのもそうですけど、普段の行動から上司に魅せなくてはなりません。人には秘密で実はこんな凄いことを考えている、もしくは人知れず黙々とこなしているっていうのは基本的にダメですね。
その中で、共有したり情報交換できるものがあるのであれば積極的に上司にアプローチすべきです。
魅せなくては何の意味もないんですよね。
もちろん人知れず頑張っていることを上司が察してくれるというパターンになればいいと思うのですが私の経験上そんなに上手くはいきません。それよりかは上司がいないときに適度に手を抜いてそうでない時にしっかり魅せていくという器用な人が高い評価を受けて周囲よりも多い給料をもらっているという現実を忘れないでください。
そして「そういう現実は嫌だから」というのであればそこまでです。そうじゃなくて出世したいのであれば模倣でもいいので魅せていくことが必要ですね。
こうして書くとこれが「人間性」とどう関係があるのかとなりますが、早い話が上司とプラスのコミュニケーションを取る為の必須スキルである人間性を持っているかという話です。
【リーダーシップ】
出世して人の上に立つためには要求されるスキルです。
それは言い方を変えると集団の中で「目立つ」ということです。
そしてこれができる人は出世は早いですよね。
また「話すことが得意」ということも重要なスキルです。
やはりリーダーシップとは人を統率するというわけですから「口下手」では絶対にダメです。
多くの人前でも、落ち着いた口調で理路整然と話せるスキルはリーダーシップには重要ですよね。
出世すると必ず部下が増えるわけであって、いうなれば出世するほど部下が増えるのでさらに高いレベルでのリーダーシップが要求されるということです。言い換えるとリーダーシップが取れない人は、人の上には立てませんよね。出世はできないです。
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以上のように出世というか評価のポイントを二つ上げましたが、これって職種によって変わりますよね。
例えば、物販や先物取引の営業ですと「人間性」や「リーダーシップ」ではなく「どれだけ数字が残せたのか(取引できたのか)」ということになると思います。
つまり「数字が残せていないと」いくら上司に魅せても評価されませんよね。
これって人の感覚の曖昧な評価ではなく数字が全ての実力主義の世界です。
一方、職人さんはどうでしょうか?
職人さんといっても様々で、寿司職人、料理人、桶職人、石職人などいくらでもありますが、そういった職人さんでは人間性やリーダーシップ以上に「技術」を問われると思います。腕のいい職人さんなら稼げるでしょうしそうでない場合には稼げないでしょうからね。
だからこれも実力主義の世界です。
人間性が良くてもリーダーシップが取れていても、上司に魅せても評価されません。
ですから、先に私の書いた一文はパチンコ業界での話であると思ってください。
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人間性のところに書いたように「俺はそういうのダメな人間だから」というタイプの私は店長になるのにはとても苦労しました。そして、かなり年下の後輩にも沢山追い越されました。
その時は「俺って入る会社間違ったのかな」とも随分思いました。
それと同時に営業や職人といった実力主義の世界に憧れていました。
「ゴマスリ」や「魅せること」もいらない実力の世界(実際はそうではないのでしょうけどね)。
「ゴマスリ」や「魅せること」が苦手な私はその実力の世界に憧れていましたね。
しかしながら、色々な事情があって転職することができなかったので「次に生まれ変わった時には職人さんになりたい」なんてことも思っていました。
そして「実力の世界」や「職人さん」に憧れているということもあり「プロフェッショナル~仕事の流儀~」は大好きな番組なんです。主題歌のProgressが流れると未だに泣いてしまうほどです。
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【まとめ】
よしつんさんは小売業で働くとのことですので、パチンコ業界に比べれば多少は実力主義の部分があると思います。
っていうのも販売することによって「数字」が実績として残るからです。
ただし、小売業でも「人間性」と「リーダーシップ」はかなり重要なウエイトであると思いますよ。
少なくとも「数字に強い」「体力がある」「接客がうまい」などの何倍も出世する為には必要なスキルだと思います。
とにかく、上司や同僚や部下と沢山コミュニケーションを取って信頼されることを心掛けるのが何よりだと思います。そうなれば仕事が円滑に進み現場でも良いパフォーマンスが出せると思います。
「数字に強い」「体力がある」「接客がうまい」といったことは働きやすい職場であれば後から身につくものであって、その為にまずは「人間性」を磨いてコミュニケーションを取ることかと思います。
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【最後に】
職人の世界に憧れてるとか身を置きたいとか言っていましたが、副業でやっているスロットもある意味実力主義の職人の世界なんですよね。
スロットで勝つ為には「ゴマスリ」も「魅せる」ことも必要ない。
とにかく稼ぐことが目的でその為にどう行動するのかということを考えるわけです。
昼はパチンコ店で働き仕事帰りにも他店でスロット稼働。
そして休日もスロット稼働といったように四六時中パチンコ業界に身を置いておりますが、なぜプライベートでこれほどまでにスロットができるのかというと、やはり「実力主義」という世界が好きなんだからだと思います。
本業では「実力主義の世界」ではなく「不条理な世界」に身を置いておりますが、副業だけでも「実力主義の世界」を味わえるのはとても幸せなことです。それに副業なのでリスクも少ないですし、今の状態が一番いいのかなって思っていますね~。