某パチンコ店の社員との話
先日、とあるスロット専門店に行ったら5年ぶりに昔の部下(名前はズシといいます)に出くわしました。
ズシは以前、私の店で一緒に働いていたアルバイトで、退職したあとに転々としてそのパチンコ店で社員をやっているとのことでした。
仲も良かったので、久しぶりに飲もうかという話になって、住所も近かったということもあり私のアパートで宅飲みしました。
ズシの年齢は29歳。
同棲していた彼女に子供ができてそのまま結婚したそうです。
そして、今は子供が生まれたばかりなので特に面倒を見ている奥さんが大変だと言っていました。
ズシのパチンコ店では社員~班長~主任~店長といった形で4つのカテゴリーに職種が分類されるそうです。
そして、約2年間仕事を続けているズシは仕事もできる方なので班長への昇進を言い渡されたそうなのですが、なんとそれを断っていると話していました。
理由を聞いてみると
「いや~。班長になったら責任が増えるじゃないですか。それが嫌なんですよね~」
その一方で、給料はどのくらい上がるのか聞いたら3万円とのこと。
別に今の時点でも、現金セット・集計・ホールコン設定などといった班長と同等の業務をやっているそうなので、責任が増えるからといって班長に昇進しないのは勿体無いと話をしました。
しかもその責任にしても、まったく大したことはないわけですからね。
仕事のミス等に関する責任は社員でも班長でも存在するわけだし、それを恐れて給料3万円を上げないという思考には正直驚きました。
ましてや、彼は結婚していて子供も生まれているわけですしね。
さとり世代と出世欲
ただし、さとり世代に代表される「出世欲がない」という若者に関しての話は、あらゆるメディアでよく取り沙汰されています。
「出世して労働時間や責任が増えるのであれば、現状の給料で細々と生きていた方がいい」といった考え方でしょうか。
まあ、これって共感する部分はなくはないです。
特に労働時間がそうですよね。
私は現在店長職を担当していますが、もしそこから主任に降格して給料が落ちたとしても、その分時間が増えますので、その時間を使ってスロット稼働やネットビジネスで稼ぐことができます。
しかしながら、冷静に計算してみると店長も主任も拘束時間はさほど変わらなかったりもします。
となると、同じ時間であれば給料が高いほうがいいですよね。
そしてズシのケースで班長になったとしても、時間や業務は変わらないとのことなので、それは班長に昇進すべきかと思います。
しかし、彼がその他に班長への昇進を懸念する材料として浮き彫りとなったのは
・昇進時には本社の会議に出席して、部課長の前で抱負を言わなくてはならないのでそれに抵抗がある
・班長になるとスロットの設定変更の業務が増えるので、それを新しく覚えるのが面倒
といったことでした。
いや~~。向上心のなさもここまで来ると大したものですw
「俺は会議に出席して話すよりもホールで仲のいいお客さんと話していたほうが楽しんです」とも話していました。
現状維持から変わりたくないという心理でしょうか。
せっかく仕事はできる方なのに勿体無いと思いましたね。
まあ、別に彼自身今の仕事の業務に満足しているそうなのでとやかく言うつもりはないですけど、将来不安にならないのかなと思いますね~。
私が入社した時に考えていたこと
その一方で、私が入社した時に考えていたことといえば「一刻も早くホールから脱出したい」ということでした。
偉い人が参加するような会議に自分も参加できるようになって、パチンコの釘やスロットの設定を調整したりと営業に携わる仕事をしたい。
その一方で、ホールで重い玉を運びながら接客をするのは苦痛極まりないと毎日思っていました。
こういった出世欲を持った人が社内にもだいぶ少なくなったとも感じます。
もちろん、出世が全てではないですが肉体的にも金銭的にも楽になる為に出世したいと自分なら思いますね。
まあ、出世することが精神的に負担になる人も存在しますが、私はそういうタイプの人間ではありませんので出世に関しては基本的にメリットしか存在しないです。