パチンコ店で暴れたハンマーおじさんを見て感じたこと
2016年7月6日にパチンコやすだ八潮店で客がハンマーを使って遊技台を破壊しましたね。
“ハンマーおじさん”といった愛称で話題となりました。
ハンマーおじさんの事件詳細
2016年7月6日、埼玉県八潮市にあるパチンコ店「やすだ八潮店」にてパチンコをしていた生活保護受給者の無職男(52)は一旦帰宅後、刃渡り18cmの出刃包丁と溶接用カストリハンマーを持ち出し、午後4時53分ごろ再び同店に参上。
包丁で客や店員に脅迫し、「わしの金が消えて店長のフェラーリに変わっとるんや」などと叫びながら牙狼魔戒の花約30台(J-CASTニュースより)のガラス等を破壊した。逮捕時の所持金はたったの500円だった。動画を見る限り、出玉の入ったドル箱には手を出さない紳士であった。またけが人もなかった。
その一部始終がネット上にアップされ拡散、もちろんニコニコ動画にもアップされ、さらにはMADも作られた。
ちなみにこのパチンコ店は2010年に男性客が男に刃物で刺される事件があった店として有名。
引用元:ニコニコ大百科
ハンマーおじさんの被害総額
牙狼魔戒の花を30台破壊したってことで被害総額を算出してみました。
現在の中古相場が牙狼魔戒の花1台で約50万。
それが30台となると合計額はなんと1500万円!!
まあ、中古相場ではなく原価で計算しても1000万は余裕で超えますね。
生活受給者にこんな金を払うことはできるのか?
おそらく回収は不可能でしょう。
ただ、実際にはセル盤とガラスを交換すれば直る物がほとんどだと思うので、それで計算すると大体400万くらいか?
生活受給者が牙狼を打つな!
おそらく牙狼を破壊している時点で牙狼で相当負けたんだと思いますが、生活受給者が牙狼打っていること自体がおかしいですよね(^^;
まあ、ひょっとしたら1パチの牙狼打ってたのかもしれませんし詳しくはわかりませんが‥。
実際、給料と副業で月に70~80万の収入がある私でさえ牙狼なんてそうそう打てません。
恐ろしくヘソ釘が空いていれば勝負する可能性もありますが、そうでなければとても気軽に打てる台ではなく、そういった意味では牙狼を打つこと自体が相当な娯楽であり最高の贅沢なんですよね。
にも関わらず、この贅沢品に生活受給者が携わっていること自体が非常に不条理。
もちろん、生活受給者でもパチプロが打つのであれば話はわかりますけどね。
店に対する怒り
「わしの金が消えて店長のフェラーリに変わっとるんや」などと叫びながらとありますが、これってけっこう巷では聞かれる言葉ですね。
実際に、私の知人でも車にいたずらされた経験のある店長も少なくないですし、そういった意味では乗っている車は絶対に客に知られたくないというのはほとんどの店長が思うことです。
あとは、出勤時に駐車するときはカメラによく写っている位置に止めるということも、多くの店長は心掛けています。
その理由は先ほど書いた通り、恨みを買って車にいたずらされることが多いので、何かされても犯人が分かる状態にしておくということですね。
さらに店長と同様に恨みを買いやすいのはパチンコ店に土地を貸している大家です。
実のところ大家はハンパじゃなく儲けています。
通常でも月に100万前後。
場所が良ければ400~1000万の家賃がパチンコ店から毎月支払われるといった感じです。
そのような背景がある中で、以前あった事例ではパチンコ店に隣接するすぐ隣の土地に大家の大豪邸があったのですが、そこの敷地内にパチンコ店の駐車場にあったカラーコーンが度々投げ込まれるといった事件がありました。
その時は当然大家さんから苦情があり、警備員にも警戒してもらったのですがそれでも収まらず、最後はダミーの監視カメラを駐車場内の至る所に設置してようやくなくなりました。
壊したらシャレにならない機種
話を戻しますが、今回のハンマーおじさんみたいに台をぶっ壊す輩は昔は非常に多かったですよね。
今は大分平和になりましたが、10年前は月に数回はパチンコのガラスやスロットのパネルを割られるという事件があったものです。
なので、今回の動画を見た時の率直な感想といえば「懐かしい・・」の一言でした。
しかし、昔であればガラスやパネルを割ってもせいぜい1万円前後の弁償で済みましたが、今後はお金では済まないケースも生まれてきます。
例えばこの機種
バジリスク絆に関しては型番が複数ありますが、一番最短のもので2016年10月17日に検定が切れます。
通常であれば、それを認定することによって再び+3年の設置が可能となりますが、絆は警視庁から指定された撤去リストに入っている機種なので、認定されない機種になる可能性が高い。
そうなると認定ができないのでみなし機になってしまうということです。
みなし機とは検定が切れているのに設置している機種のことを言いますが、簡単にいうと設置しても構わないけど警察検査が受けられない機種なんです。
例えば、レバーやMAXベットやセレクターなど何らかの部品が壊れたら、その部品を発注して交換しますが、交換後に警察検査を受けて初めて台を動かすことができます。
つまり、発注した部品を交換して警察検査を受けずに台を動かすことはできないし、それをやったのがバレたら重い処分が下るのです。
話を戻すとバジリスク絆の検定が切れて認定ができなかったと想定すると、みなし機になるということになります。
そして、みなし機とは先ほど申し上げた通り検査が受けられない機種なので、部品交換しても検査を受けることができないということなんです。
つまり、検査が受けられないと台が動かせないので、部品が壊れた瞬間撤去するしか道はなくなるということになります。
(そもそもみなし機になった時点でメーカーからその部品を売ってもらうことはできない)
つまり・・
みなし機となったバジリスク絆にもし以下のような行為をすると‥
・レバーを強打して壊す
・いたずらで投入口にジュースを入れてセレクターが故障
・カアッとなって怒りでパネルを割る
全て撤去するしかなくなるので大変なことになります。
そして、絆に関してはもはや説明する必要もないほどの大人気機種なので、これが1台撤去されるだけでも大きな痛手。
実際に絆には現在130万といった値が付いているので、撤去するしかなくなるとなると130万の被害額を請求されるかもしれません(私だったらそうします)。
このように機種によっては破壊するととんでもないことになる物もありますので、遊技する際には十分ご注意ください。
逆にコクッチーマスターズなら2万円の市場価値しかないので、粗悪に扱っても大丈夫です。
最後に先ほど「パネルを割られた」といった文言を書きましたが、私が今まで働いてきたなかで最も多くのパネルを割られたスロット台が存在します。
その機種とは何でしょうか?
ちょっと考えてみてください
・・・・・。
はい。
答えは島唄です。
この機種は何枚パネル割られたか憶えてません(^^;
パネルを割られた時には経費で部品を発注しましたが、同時に弁償と称して加害者から1万円を徴収しその金で飲みに行ってましたw