パチンコ店コーヒーレディの裏話
今回は質問にお答えします。
題名: コーヒーレディーについて
メッセージ本文:
はじめて質問させていただきます。
先日メルマガ購読開始した者なので全ての記事を網羅できていませんので、被っていたら無視してください。
今は一定規模の店であれば多くの店舗でコーヒーレディー(以下コヒレ)を見かけます。
数年前の話ですが、携わっていた人から「コヒレは殆どが業務委託だ」と聞きました。
売上に対するマージンを店に落とす、と。
単なる好奇心なのですが、なぜ店舗で直接運営しないのでしょうか?
①手間暇の割に儲からない
②申請・許可の絡み
③材料(人も含めた)の入手が困難
素人考えだとこんなところかと思いますが、正解を教えてください。
個人的にはブスが高くて不味い物を押し売りして来た挙句「タバコは店員さんに言ってください」っていう理不尽さに納得したいだけです。
よろしくお願いします。
はじめまして。
質問ありがとうございます。
コーヒーレディに関してはたしかに業務委託がほとんどですね。
おそらく90%以上は業務委託のような気がします。
飲食を店舗側で直接運営しない理由
最も大きな問題は手間暇だと思います。
やれば儲かるかもしれませんが、パチンコ店の求人でさえどこのホールもままならずに悲鳴を上げている今のご時世です。
そのように人が集まらない中で、新たに事業を始めるのは大変なことです。
で、あるなら業務委託してしまったほうが楽ですからね。
さらにいうと、コーヒーレディの事業を立ち上げるのであれば、新規店をオープンする方に時間と労力を割いたほうが企業にとっても期待値があるということです。
以上のことからコーヒーレディをはじめとして
閉店後清掃スタッフ
日中清掃スタッフ
駐車場警備員
などなど、ホールスタッフ以外に関しては、ほぼ全てを業務委託で頼んでいるパチンコ法人がほとんどです。
もっというと、ゴト対策に関しても、そういうのを専門的に扱っている会社が多数ありますので、そこに委託している法人もかなり多いです。
その場合は月に1~2回、その業者が閉店後に来店して流行りのゴトがあればゴト対策危惧を遊技台に設置したり(場合によっては変更承認が必要になるケースも)、各遊技台においてゴト行為をされた形跡はないのかということを、明け方までチェックして帰ります。
コーヒーレディの扱う材料に関して
質問の中に「材料(人も含めた)の入手が困難」とありますが、先ほど申し上げたとおり人の入手が最も難しいです。
一方、材料に関しては入手困難ということは全くありません。
実際にコーヒーレディが販売している飲み物は、ディスカウントショップで売られている1.5リットル198円くらいのものですから。
例えばウーロン茶であれば、198円で5杯は作れるわけで
それを1杯メダル20枚くらいで売ってるわけですから、儲かりますよ。
5杯売れば、換金して2000円になりますからね。
原価198円で2000円という、利益率90%の凄まじい商売となります。
一方、パチンコ店であればどんなに低くとも利益率20%(還元率80%)くらいの営業をしているところがほとんどですので、ある意味パチンコ店よりもコーヒーレディの方がボッタクってるとも言えます。
ちなみに、上の写真は飲食の売上であるメダルをジェットカウンターに流しているコーヒーレディです。
3年前のイベント規制と同時期に発足した通達においては、店内における現金販売は一切禁止という内容のものがありました。
それによって、コーヒーレディは店内での現金販売ができなくなってしまったので、今では玉やメダル交換のみでの販売となっています。
ちなみに、売上となったメダルと玉はそのまま換金所で現金に変えて管理する形となります。
コーヒーレディ業界に関しては、店内での現金販売ができなくなってから、著しく売上が落ちてしまったそうです。
そりゃ、そうですよね。
客が100人いるとしたら、以前は100人を対象として現金で売ることができたのに、玉やメダルでしか売れないとなると声を掛けられる人が限定されます。
それでも、メダルを持っていなくても、わざわざメダルを借り足してコーヒーを注文する人もいるかもしれませんが、やはり現金販売ができた時と比べると売上の低下は避けられないと思います。