会員カードによるパチンコ店への入場制限はヤバイ
甘く見ていたIR法案が、思いのほかパチンコ業界にとってはヤバイ話になってきたんで、記事に書いてみます。
ギャンブル大国 日本
あまり知られてないことだが、日本はギャンブル大国である。
上の図を見ても分かるとおり、日本のギャンブルの総収益は他国を圧倒しており、その要因としてはパチンコ業界の存在が大きい。
日本のギャンブル総収入の83%はパチンコとなっており、その規模はカジノの本場であるアメリカやマカオをも圧倒している。
しかも、その経営者の5割は韓国系で、4割は北朝鮮系だ。
よくもまあ、これほどまでの他国籍の人間が運営する業界がここまで発展してきたものだと思う。
つくづく、日本人とはお人好しな国民性である。
ちなみに、私の勤めるパチンコ店の社長はパプアニューギニア系であるが、それはまあどうでもいいか。
カジノはいいけどIR法案はヤバイ
私は今の会社に務めてから20年以上が経過するが、10年以上前から
「今にカジノが誕生したら、パチンコ業界は潰されるぞ」
といった話題は度々あがることがあった。
つまり、近い将来、日本にカジノが誕生したときに、エンターテインメントのプロである外資系のカジノが入ってくることによって、日本のパチンコ業界は大打撃をくらうということである。
当時はそういった発言に対して、これは由々しき事態であると焦ったものだが、実のところそのような心配は無用だった。
その理由は以前の記事に書いたのでそちらを読んでほしい。
この記事では、日本にカジノができても、パチンコ業界への影響はまったくないと書いた。
しかし、今になってその状況が一変しており、現在最も懸念されるのがIR法案から派生した依存症に関する問題である。
ギャンブル依存症対策基本法案
つまりは、政府としてはカジノをやりたいんだけど、カジノをやるってなった時に、それに依存して人生壊す人間が多くなったら大変なことになるから、「カジノをやるのであればその対策をしっかりとやれ、そうでないとカジノをやってはダメ」という話である。
その為、政府は「ギャンブル依存症対策基本法案」を2017年に国会に提出したのだ。
しかし、そもそもの意見として、今現在国内で猛威を振るっている、パチンコというギャンブルに対してのめり込んでいる人間を、まずはどうにかしろって雰囲気になっているわけである。
それに対して、全日遊連とかは
「いや、パチンコはギャンブルではない!遊技である!
だからのめり込み対策をする必要が、そもそもない」
といった、苦し紛れの発言を繰り返してきたのだが、それも限界に達してきたのが昨今なのである。
以上のことが相まって
警視庁や全日遊連が、「射幸性」や「のめり込み」という問題に躍起になっているわけである。
そして、これこそがパチンコ業界にとっては最も厄介なことなのだ。
射幸性についての問題
・パチンコのMAX機が禁止
・スロットのAT機が禁止
・メールやブログのイベント示唆が禁止
・札や椅子カバーやスタッフの制服などによるイベント示唆が禁止
・スロットのAT機の設置を30%以内に抑えよ
以上のように、ここのところ所轄は、ありとあらゆる禁止事項を推進することに躍起になっている。
そして、辛うじてライターイベントや雑誌の企画は禁止となっていないが、それでもそれらの告知をメールやブログで煽ることは一部の地域では禁止されている。
今後間違いなく、告知は全国的に禁止となるので、そうなるとライターを呼ぶこと自体に価値がなくなってくるだろう。
となると、「でちゃう系」も過去3年間くらいがバブルだったと思うのだが、一環の終わりである。
依存症対策についての問題
そして、射幸性の問題以上の恐ろしいのが、依存症対策の問題である。
のめり込み対策として、パチンコ店にポスターを掲示したり、ギャンブル依存症自己診断などの冊子を店内に設置しているホールが最近増えたと思うが、その対策に飽き足らずさらに恐ろしい計画がなされているようなのである。
それは何かというと、会員カードによるパチンコ店への入場制限である。
▼のめり込み防止の様々な案内
会員カードによるパチンコ店への入場制限
例えば、パチ屋に入場するのに、18歳以上である証明として、会員カードを見せる案が存在しているが、それに付随して、月に5回以上行くと公的機関から電話が掛かってくるとか、さらには相談窓口に行かないと入場できないといった、依存症対策も検討されているようなのである。
そして、極めつけは、収支の管理である。
これはどういうことかというと、いつパチンコ店に入店して、いくら使って、いくら負けたとか、そういった細かな情報までも個人単位で管理し、開示していくということである。
そこまでされると万事休す。
この業界も即死である。
これっていうのは、つまり個人単位で収支を付けさせられるということであって、それによってどうなるのかは目に見えており、以下の2つが答えである。
①パチンコをやめる
②パチンコで勝ち組になる
結局、パチ屋は勝った時のことしか憶えていない一般ユーザーによって成り立っているようなものなので、その人達が強制的に収支を付けさせられる状態となれば、そのマイナス収支に愕然としてパチンコを打つのをヤメてしまうだろう。
結局、負けていてもパチンコを続けられるのは、収支がうやむやになっているからに他ならない。
実際に、知り合いの養分で、パチンコで勝つために収支を付け始めたという奴が何人か存在したのだが、そいつらは例外なく、途中で収支を付けることを断念したのだ。
その理由は「あまりにも負けが込みすぎていて付けるのが嫌になった」という理由である。
結局、それが一般ユーザーの思考というもので、収支を付ける奴なんてほとんどいないし、仮に付け始めたとしても途中で飽きてヤメてしまい、その後もダラダラとパチ屋に行くということの繰り返しなのである。
逆に、それでも収支を付け続ける奴がいるとすれば、そいつは勝ち組になっているはずだ。
「収支を付けている人の9割はパチンコで勝っている」という言葉はよく聞かれるが、その通りだと思う。
そういう意味もあって、いくら使っていくら負けたとか、そういった細かな情報まで個人単位で管理されて、開示されたら万事休す。
ほぼ全ての人がパチンコを辞めると思う。