パチンコ店で密かに良釘台を客に教えていた時に起こったトラブル 後編
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パチンコ店で密かに良釘台を客に教えていた時に起こったトラブル 前編
500円分のICカードを残して退散
「だってテメエ。
さっきあの女から、新台がアイてるって言われたんだよ。
もう1万も使っちまったんだぞ。どうするつもりだ?」
客はそのように言い放つといきなり立ち上がり台にICカード(500円分)を残したまま退店してしまったのである。
しかも、帰り際に中央通路に置いてあった営業時間案内のパネルを思いっきり蹴飛ばして転倒させたのである。
▼営業案内パネル
その後、倒されたパネルを見ると幸いにして表面のアクリルが割れるなどの損害はなかった。
それにしても「とんでもない奴だ」と思い、主任はそのパネルを所定の位置に戻すと、台に置き去りにされた500円分のICカードを持って事務所に向かった。
そして、その時にはレオル店長が不在だったのだが、代わりに副店長がいたので事件の一部始終を副店長に報告することにした。
「あのお客さんは怒って500円分のICカードを台に置き去りにして、営業時間案内のパネルを蹴飛ばして退店されました」
副店長は「やれやれ」という顔をすると同時に、今までスタッフが客に案内してきた「角台(の釘)がアイている」という声掛けが今回の事件を生み出してしまったと感じた。
おそらく副店長は、レオル店長の過剰に新台や角台を案内する接客スタイルについては疑問を抱いていたのだと思われる。
しかも、今回はそれが原因となり今回の事件を巻き起こしてしまったわけである。
「しょうがねーな。ICカードは落とし物として金庫室に保管しておこう」
そのようにして一件落着となったので、その後主任はホールの方に戻った。
しかし、その後事務所内に一本の電話が入ったので、副店長が電話に出ると相手は先程暴れて帰った客だった。
電話では現在、店の駐車場にいるらしく
「納得できないから今から駐車場に来い」とのことだった。
その為、副店長は駐車場に向かった。
すると、男は駐車場に番長止めしてあるBbの助手席のダッシュボードに足を放り出す形で乗っており。
運転席には女が乗っていた。
男は副店長に、パチンコの新台が回らなかった件と、その時に対応した主任にイラついたというクレームを浴びせたのだが、最終的には「納得いかねから主任を呼べ」という話になった。
仕方がないので副店長は、主任をインカムで駐車場まで呼び出すと
「あいつまだ帰ってなかったのか」と呆れた顔をして主任が店舗から現れたのだが、その表情を見た男が再度怒りを爆発させた。
てめえ!
なめてんのか!!
男はその巨体で主任に歩み寄ってきたので、すぐさま間に副店長が割って入った。
男は副店長に羽交い締めにされながら連呼した。
てめえ!
やるかコラァ!
俺は別にムショに入っても構わねえからよ。
さっきの表情が気に入らねえ。
ブチのめしてやる!
その後は、主任に歩み寄ろうとする男を副店長が取り押さえると当時に、連れの女も男を諌めていた。
「徹。もういいじゃない。帰ろうよ」
そのような状態が20分ほど続いた後に、ようやく男と女は帰ることとなった。
以上のように、過剰に客を煽って誤解を招くようなことがあると、思わぬトラブルへと繋がる恐れがある。
今回は、副店長が男を取り押さてくれていたから良かったようなものの、主任と男の2人きりであった場合には傷害事件に発展していたかもしれない。
その男はそれほど頭のネジの外れたような奴だったので、マジで身の危険を感じたのだった。
いつの時代でも「バカが一番怖い」。
例えば金正恩なども、そのいい例である。