パチ屋のイベントコンパニオンが設定の告知を間違って伝えてしまった時の思い出
もう10年以上前の話だが、全国のパチ屋でイベントコンパニオンを呼びまくっている時代があった。
で、その時に起こった事件について書いていこうと思う。
店長の妙案
私が当時、主任として勤務していたスロ専では基本毎日夜の19時に設定6確定台を札をつける形で告知していたのだが、その日は日曜日で盛況となっていてコンパニオンを呼んでいたので「コンパニオンに設定を告知させてみるか」といったことを店長が言い出したのだ。
そして、さらには
「コンパニオンに札を挿してもらうだけではつまらないから、客に寄り添って近づき耳元で設定6ということを教えてあげる形のがいいな!」
とバカげたことをほざいたのである。
というのも、その日のコンパニオンには水着でホールを回ってもらっており、マイクパフォーマンスやおしぼりなどを配ってもらっていたのである。
で、あるならそれを利用しない手はないということである。
▼パチンコ店の水着のコンパニオン
その後、店長はその時に来店していた2人のコンパニオンを事務所に呼んで設定6の台番を伝えると、その台の客の場所に行って胸の谷間をアピールしながら体を近づける形で、耳元で「設定6確定です」と囁くようにと指示したのである。
そして、私はその光景を見ていて思った。
「・・・・・・・・」
「とんでもないエロ店長め!なんてことを考えやがる!!」
「実に素晴らしいじゃないか」
設定を伝える台番を間違える
以上のようにして、店長から渡された紙の台番の場所に行ってコンパニオンは耳元で囁いてきたのだが、それから約3時間後にホールスタッフにクレームが入った。
内容としてはある台のニュー島唄を打っていた若めの兄ちゃんが
「さっきあの水着の人に、この台は設定6と言われたのに、どう考えてもこれは6の挙動じゃない」 と言ってきたのである。
で、その後私が対応を変わって、その客と話をしたわけなのだが、そもそもの台番が設定6確定の台ではなかったのである。
これは「もしや・・!」と思って、その後コンパニオンに伝えた台を確認すると
「何だって~~!」
これは流石にヤバいと思って、まずは店長に報告することに。
その後、間違って6ということを伝えてしまったということを客に詫びるべきなのでは?という話をしたのだが、店長からは「それはできない。あくまで6であると言い切れ!」とのこと。
しかし、例えば当時のメイン機種であった「北斗の拳(4号機)」「吉宗」であれば、6でない台を6と言い張ることは可能だが、それがニュー島唄となると無理がある。
当時の私は沖スロ自体を全く打ってなかったので詳細はわからないのだが、ことさらニュー島唄に関しては設定6とそうでないものとでは、簡単に見分けがつくということくらいは知っていたのだ。
それだけに、6でないものを6というのには無理があるのだが(しかもその台は設定1だった)、そこはやはりホールの立場上最後までしらを切るという命令が店長よりあったのでそうするしかない。
私は、度重なる客からのクレームに対し「この台は6なのは確かです」ということを伝え続けたのである。
そして、その客はその後夕方過ぎまで打っていたのだが、ついに痺れを切らし私に次のような言葉を発して退店したのだった。
「あれはどう考えても6じゃない。
チャンスモードに上がってるはずなのに、ビッグ放出をもう3回もスルーしている。
もう帰るよ、この店には二度と来ない」
・・やはりこのような結果となるだろう。
というか、この客はかなりマナーのいい客だったと思う。
普通だったらそれでは済まない。
パネルを割られてもおかしくないし、流血事件に発展する可能性すらあったと思う。
このように設定告知など何でもありの時代では、このようなトラブルはつきものだった。
私自身も設定456が確定となる銀メダルを、大花火コーナー全台に挿せと言われたのに、間違えてデカドンちゃんコーナーに挿してしまったりなど数々のミスをやからしたものだった。