パチンコ店が設定を入れる考え方の順番と稼働率とは何か?
今回は質問にお答えします。
題名: 稼働率の目安
メッセージ本文:
稼働率について教えて下さい。
良くホールの事情の話の中で稼働率XX%と言った表記が出て来ますが、稼働率とはスロットでは営業時間中フル稼働だった場合の回転数を100%として総プレイ数で割合を算出しているのでしょうか?
それとも、純粋に誰かがプレイする事を目的として着席していた時間を指すのでしょうか?
先日、たまたま平日でもノーマルに出率106%の台を入れてくれている店を見つけることができました。客層も穏やかで、確定演出が出る台でも朝からノーマルに突貫しブン回す様な客がいるわけではなく、高齢の方々がある程度回して出玉が続けば続行という様な店で、会社勤めの18時入店する人間としては非常にありがたい環境です。
ただ、以前からここの記事で「稼働しない台に高設定を入れるのは無駄」という至極当たり前の言葉が出て来ています。
勤め人としては、就業後からでも高設定が座れる環境が無くならず続いて欲しいと考えているのですが、店側が考える高設定を入れたけど無駄だったなと判断する稼働率とはどの程度数値なのでしょうか?
ライバルを増やしたく無い事と、店側にも現況を維持して欲しい事もあり
確定演出が出る台はこっそり確認、出てもブン回す素振りを見せない。
適度に休憩を入れてマグレ吹きじゃないかと疑って他に良い台が無いかを探してる振りを入れる。
前任者の回転数と合わせて2~3000G程度は回す。
ノーマルでも0Gやめはしない、100G、200Gと言ったキリのいいところまでは回してやめる。
後任が座らないように22時過ぎまでは頑張る。
閉店前はAT機の負債を取り戻せないか祈ってる様に打つ。
流し1箱を目安にそれ以上を求めない。
あまり連日座らない
と言った意味があるのかわからない演技をしながら稼働しています。
ホールから見て、110を下回る程度の出率の設定を入れた時、どういった稼働であればそのまま続けても良いかな?と思えるのかを知りたいです。
どうも。
ご質問ありがとうございます。
稼働率とは11時と15時と19時にホール内に存在していた客数から算出した数値です。
具体的には以下のような表となります。
機種名 | 11時 | 15時 | 19時 |
---|---|---|---|
ミリオンゴッド凱旋(10台) | 2 | 4 | 5 |
アナザーゴッドハーデス(10台) | 1 | 3 | 5 |
バジリスク絆(10台) | 5 | 6 | 6 |
バジリスクII(10台) | 2 | 2 | 3 |
バジリスク~III(10台) | 0 | 2 | 2 |
まどか☆マギカ(10台) | 4 | 5 | 5 |
まどか☆マギカ2(10台) | 1 | 3 | 5 |
バラエティ(10台) | 2 | 4 | 5 |
アイムジャグラー(10台) | 4 | 6 | 8 |
ハナハナホウオウ(10台) | 3 | 3 | 5 |
合計(100台) | 24 | 38 | 49 |
稼働率 | 24% | 38% | 49% |
終日のスロット稼働率 | 37% |
---|
これは俗にいう「頭取り表」というものであり、この紙に特定の時間ごとに数値を記入していきます。
例えば、11時の頭取りではミリオンゴッドに2人の客が座っていたので2と記入してあるわけです。
(なお、上の頭取り表は設置台数100台のホールと仮定してのものです)
実際にはこういったアナログなものではなく、ホルコンでアウト(イン枚数)を調べれば、その機種がどのくらい動いていたのかということは一目瞭然です。
しかし、ホルコンの数値でもわからないものがあって、それは他店との比較となります。
例えば、番長3のアウトが20000枚入ったとして、それが多いのか少ないのかといったことは横の比較をしないと分かりません。
当然、ライバル店の番長3のアウトに関してはスパイでも送り込まない限り知ることはできませんので、その場合は頭取りでまとめたデータを見て比較するわけですね。
頭取りに関しては、自分の店舗だけでなくライバル店にも一日3回スタッフを出向かせてデータを取っているので、自店とライバル店のどちらの番長3が強いのかということがそれで分かるわけです。
その結果として番長3の稼働がライバル店に差を付けられて、負けていると感じたのであれば
「番長3の増台をかけてライバル店からユーザーを奪う」
「逆に減台して、圧縮効果をかけることによって出玉感をアップさせ番長3を育成する」
「番長3は諦めて他の機種で勝負する」
などなど、様々な戦略を考えるわけです。
ですから、営業というのはホルコンデータのみならず、頭取りによって算出される稼働率も重要な参考資料となるわけです。
>店側が考える高設定を入れたけど無駄だったなと判断する稼働率とはどの程度数値なのでしょうか?
続いて上記の質問にお答えしますと、高設定を入れても動かないのであれば、やがては設定を入れなくなります。
そして、それを判断する基準は稼働率ではなくアウトです。
その具体的な数値を書くのは難しいのですが、ざっくりアウト10000枚(回転数にして約3000G)を下回ると厳しいのではと思います。
ただ、この数値は過疎店か繁盛店かで全く変わってきますし、設定を意識しているかどうかは客の顔色や打っている客自身も影響してくるので数値だけではなかなか難しいことではあります。
まあ、それはともかくとして「稼働しない台に高設定を入れるのは無駄」というのはその通りであり、まずは稼働する機種に設定を入れるというのがセオリーです。
あとは、稼働する台ということはもちろんですが、設定を入れた時に気づいてもらえる機種でないと設定を入れないということも重要な要素です。
イベント日に高設定を入れる理由はそこにあって、高設定を探す人がいるからこそ気づいてもらえるわけで、そうなった時に初めて設定を入れる価値があるということですね。
以上のことを考えた時に、平常営業で凱旋やハーデスに設定を入れる意味はないのです。
その場合はせいぜいジャグラーやアクロス系のAタイプとなります。
または、サザンアイズのモードCですね。
あれは確かに気づかれやすい。
パチスロ「3×3EYES 聖魔覚醒」
2016年に大都技研から登場した技術介入系Aタイプ。当機種には設定Cなるものが存在し、その設定においては技術介入の精度によって98.5%~109.7%もの出玉率のバラツキが存在している。基本的に技術介入しないと赤字にはならないので、平常時にも設定Cを使うホールは多い。
ちなみに、私の目押し力はハナビのリプレイ外しすら怪しいものであるので、とてもじゃないがこの機種の設定Cで勝負することはできない。
余談だが、サザンアイズのヒロインと卓球少女の愛ちゃんは似ていると思う。
そして、逆にいうと「気づかれないのであれば何か示唆をする」ということがホール営業です。
その為に、LINEやメルマガや店内ポップで煽りを入れたり、雑誌イベントを開催したりします。
つまり、示唆をすることによって気づいてもらえる環境を作ってから設定を入れるという流れが一般的な王道の営業となります。
しかし、気づいてもらう為の示唆にばかり躍起になって、メルマガで嘘の煽りをしたり、雑誌イベントで設定を入れないホールも存在するようです。
これは一種の詐欺のようなものであり、そのようなホールにこそこの業界から消えてもらう必要があると思っています。
ですので、そのような極悪ホールがありましたらみんパチにて報告をお願いします。
(まさか業界をリードするマルハンやメガガイアはそのようなことをしないと思いますので大丈夫だと思いますが・・)