【質問】換金率と平均設定
こんばんは。
先日、29伝説のたけしさんから質問がありました。
ども、お久しぶりです。 質問なんですが、等価から5.6枚にするのと、47枚貸し50枚交換にするのでは、どっちが利益取れそうですか? 大阪で47枚貸し50枚交換にし始めたとこ多いんですよね~。 |
いつもお世話になってます。
そうですね。結論からいうと等価から5.6枚にするほうが利益取れますね。
これに関しては損益分岐割数を計算すれば算出できるのですが、それについて説明します。
・割数とは?
業界では出玉に関しては%ではなく割数という呼び方をしてます。
例えば、出玉率100%は10割と呼びます。
そして出玉率95%は9.5割です。さらに出玉率110%ですと11割ですね。
ただそれだけで何も難しいことはありません。
・損益分岐とは?
分岐とはパチンコ業界以外でも様々なところで使われると思います。
私は1~2年前は趣味で都内のクラブで頻繁にハウス系の音楽イベントを開催していたのですが、箱を借りるのに6万掛かったとして入場料が2千円だとします。となると30人の来店で元が取れます。この場合の損益分岐は30人となります。
・損益分岐割数の計算方法
一方、パチンコ店の経営では交換率によって損益分岐が変わってきます。
例えば等価であれば10割(出玉率100%)営業で利益0ですが、それが5.5枚交換だとすると10割営業でも利益が発生します。
そして換金率における損益分岐割数の計算は以下のようになります。
損益分岐割数=実際の交換枚数÷等価の交換枚数×10 | ||||||||||||||||||||||||
例えば、等価の店の割数を計算するとなると
50÷50×10=10割
となります。
さらに5.5の店だと
55÷50×10=11割
ですね。
それではたけしさんの質問にあった店の損益分岐割数を計算してみます。
ケース①等価から5.6枚にした場合
等価の割数=10割
5.6枚交換の割数=11.2割
この変更では店側の利率が1.2割アップ
ケース②等価から47枚貸し50枚交換にした場合
等価の割数=10割
47枚貸し50枚交換の割数=10.6割
この変更では店側の利率が0.6割アップ
以上の結果によりケース①の方が店側にとって利益の取れる交換率となるわけです。
ちなみに11.2割営業となると。
出玉率112%を越えて初めて赤字となるわけなので、ジャグラー全台6でも理論上は利益が取れることになってしまいます。
しかし、ここで気をつけたいのは持ち玉や再プレイ遊技の場合は交換率のギャップが生まれないので店側には儲からないということです。
例えばジャグラーの設定6で出玉が出たとしてもそれを一切使わずに常に現金投資のメダルで遊技していれば換金率のギャップにより112%以上の出玉率でないと赤字になることはありません。
しかし、実際は常に現金投資というわけではなく持ち玉や再プレイ遊技があるので損益分岐11.2割の店でも沢山持ち玉遊技をされてしまうとそれだけ利益は減少するわけです。
とはいえ等価でいう10割営業と5.6枚交換でいう11.2割営業を比較したときに1.2割の差は大きく。
1.2割の余裕があることによって内部設定も等価とは大きく異なるのは言うまでもありません。
私は以前、等価や5.5~5.6の店で働いていた経験があるのですが、等価の平均設定が1.4前後だとすると、5.6では2.6前後はあったような気がします(平均設定を意識していたわけではないので記憶は曖昧ですが)。
ですから換金率が悪いとハイエナには不利ですが、平均設定は等価よりも高いということは事実だと思います。
最後に、等価であると10割営業となるために、常に全体の出玉率を100%以下に抑えなければなりません。
これは思った以上に難しいことで、営業のセンスが要求されます。
一方、業界最大手のマルハンは全国に300店舗以上を展開しており、売上は全国のパチンコ店の総売上の実に10%を占めると言われています。これは物凄いことです。完全にマルハンが頭一つ抜け出た形となっておりどこの店もマルハンに潰されてしまうのではという危機感すら覚えます。
そして、マルハンにおいてはご存知の通りパチンコ・スロットどちらも等価営業を理念としています。
実際に私の知っているマルハンもほぼ95%以上が昔から等価でした。
さきほど10割営業は難しいと書きましたが、マルハンこそ10割営業を熟知した企業だと感じています。
これがマルハンの強さなんじゃないかって思いますね。
特に関東のホールにおいては数年前から等価が主流になりましたがマルハンはそのずっと前から等価でした。
10割営業のノウハウも他企業に比べてマルハンはよくわかっている。
この差はけっこう大きいんじゃないかって思いますね。
最後にせっかくですので29伝説のたけしさんが配信している無料メルマガをご紹介させていただきます。
私も入ってますので宜しければぜひ(^-^)