旧基準機設置比率30%規制によって過疎店の稼働が上昇してきた件
2017年12月より旧基準機設置比率30%規制が発足。
全国のパチ屋で旧基準が最大で30%しか設置できないという事態となった。
しかし、それから約1ヶ月が経過し、業界にある変化が訪れた。
その変化とは・・
過疎店の復興である。
旧基準機設置比率30%規制によって過疎店の稼働が上昇
すいません嘘つきました。
上昇っていうか微増ってレベルの話です。
とりあえずは、
30%規制が発足されてからというもの、過疎店の稼働が微増してきたということです。
まずは、以下の表をご覧ください。
旧基準機設置比率50%規制
スロット台数 | 旧基準機台数 | |
---|---|---|
地域1番店 | 400台 | 200台 |
地域2番店 | 300台 | 150台 |
地域3番店 | 300台 | 150台 |
過疎店 | 200台 | 100台 |
旧基準機設置比率30%規制
スロット台数 | 旧基準機台数 | |
---|---|---|
地域1番店 | 400台 | 120台 |
地域2番店 | 300台 | 90台 |
地域3番店 | 300台 | 90台 |
過疎店 | 200台 | 60台 |
2017年12月以前は旧基準機設置比率が50%までOKであったが、12月以降は30%まで下げられてしまった。
その結果どうなったのだろうか?
例えば、週末のスロット稼働率が80%を超える地域1番店が存在したとする。
その店のスロット台数は400台なので、12月以前であれば200台の旧基準機を設置することができた。
そして、オープンすると当然、旧基準機から順番に埋まっていくわけだから、400台中200台は午前中には埋まるわけである。
しかし、そこから残りの200台を埋めるのは大変だ。
ジャグラーとハナハナはある程度埋まると思うが、5.5号機以降の台はなかなか埋まらない。
ただし、そこは地域1番店。
ジャグラー・ハナハナ・5.5号機で構成される残りの200台中120台をどうにか埋めることができて、週末のピークではスロットコーナー400台中320台が稼働することとなった。
すなわちスロット稼働率80%である。
一方、それが30%規制が適用された2017年12月以降の流れではどうだろうか?
週末にオープンして、とりあえずは旧基準機はすぐに埋まる。
その場合は、400台中120台である。
しかし、ここから残りの280台を埋めるのがなかなか難しい。
前述したようにジャグラーとハナハナはある程度埋まるが、5.5号機以降の台はなかなか埋まらない。
結果として、残り280台中140台を埋めることができた。
その為、スロット稼働は400台中260台であり、稼働率は65%である。
おや!?稼働率が以前よりも15%も落ちてしまった。
15%ってことは客数にして60人。
じゃあ、この60人はどこに行ったのか?
そう。
過疎店に凱旋を打ちにいったのである。
つまり、アレだ。
一般ユーザーが地域一番店に昼過ぎから凱旋を打ちにいったとする。
で、地域一番店だけに、凱旋はおろかハーデスも満台となっていて、そこで何を打とうかって考えた時に・・
ジャグハナや5.5号機を打つとは考えづらい。
だから「繁盛店の新基準機を打つくらいなら、過疎店の旧基準機を打つほうがマシ」と考えるわけである。
実際に、過疎店であれば間違いなく、好きな旧基準機が空き台になっているはずなので、満台で打てないというリスクはない。
従って、12月以降は繁盛店のトップピークの稼働率が低下し、過疎店のボトムラインが上がるようになったのである。
これは誠に、過疎店にとっては、棚からぼた餅といった事態である。
今後の繁盛店の営業戦略
繁盛店は旧基準機が埋まりきったあとに、いかにして稼働を上げるかということが重要なテーマとなってくる。
つまり、旧基準機を打てなかった客に何を打ってもらうのか?言いかえるとその客をどこに流すのかということがポイントとなる。
そして、その策は以下の5パターンであると言われている。
その1 ジャグラーに流す
ジャグラーが旧基準機と同じ程度の埋まり具合であれば、営業的には非常に助かる。
しかしながら、差玉が付きやすい機種ではないので、設定を入れても出玉感に直結しにくく、地道な育成が求められる機種である。
その2 ハナハナに流す
地域によってはジャグラーよりもハナハナを育成した方が結果が出やすい。
育成に成功すれば、朝一に絆やまどマギよりもハナハナが一番に埋まっていくようになる。
そうなってくれば、トップピークも容易に上がるようになるだろう。
その3 5.5号機に流す
実質、今の台では聖闘士星矢と番長3しか動かないので育成が難しい。
その4 リノに流す
最近リノにバカみたいに設定入れているホールってありません?
その理由は、まあそういうことです。
何だかんだいってトマトが揃えば1/8でボーナスが出現し続けるという爆裂仕様は「旧基準機を好む層には好まれるハズ」という思惑です。
その4 北斗無双に流す
旧基準機が埋まっていたときに「新基準機を打つくらいなら北斗無双でも打つか」と考える層は多いと思われる。
そういうこともあって、12月以降、北斗無双を育成し始めたホールも多い。
その理由は、旧基準機であぶれた客を北斗無双に流す、
または、北斗無双を打たせることによって、全体稼働を上げるという思惑があるってことです。
まとめると、今回の規制は過疎店にとってはあながち悪い話ではなかったということです。
今後は、大型店や地域1番店にとっても難しい時代になりますね。
最後に、上記の1~4に挙げた機種が今後は強化される傾向にあるので、狙い目となるかもしれません。