競合店が店休日の時のパチンコ営業について
今回は質問にお答えします。
題名::ライバル店が休館時の出し方
日付:2017年7月20日 8:52
クロロ様
いつも参考にさせて戴いております。
今回、7/18がマイホのライバル店が休館日でした。
マイホの稼動はかなり上がりましたが設定はオール低設定だったと思われます。ここは納得のいく配分です。
今度は、7/19にライバル店が新台入替を行い、マイホが休館日でした。
様子を見に行ったんですが、かなりの大盛況でした。
集客数はぼちぼち程度だったんですが、出玉がかなりありました。設定が入っていたかはわかりませんが、全台がたまたま出たとは少し考えにくいので設定も入っていたんじゃないかと思います。
ここでクロロ店長にお聞きしたいのが、地域1番店のお店がライバルの休館日にわざわざ設定を入れる意味はあるのでしょうか。ただ、戦略としてライバル店を潰しに行っているのでしょうか。
もしそうだとすれば、マイホの休館日は地域1番店に足を運ぼうと思っています。
クロロ様の考察をお聞かせ下さい。
宜しくお願い致します。
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どうも。
ご質問ありがとうございます。
話から察するに、マイホのライバル店が地域一番店ということであり、そこがマイホが店休日の時に出していたということですね。
ライバル店が店休日の時に還元するか回収するかってのは、そのホールの戦略次第ですが、一つの指標として還元することによって効果があるのか?といったところが重要です。
競合店が店休日の時の営業戦略
例えば、マイホの平日スロット稼働率が30%であり、ライバル店が60%だったとします。
この場合は、ライバル店が店休日の時に還元しても、30%差を埋められる見込みは低いですし、出玉云々よりももっと根本的な大手術(リニューアルによる増台や設備を一新するとか)をしなくては稼働率差を覆すことはできません。
従って、ライバル店が店休日の時に還元しても、効果はないと判断し、還元する可能性は低いといえます。
そればかりか、ライバル店が店休日の日に流れてくる客から利益を搾り取ることを考えるのが一般的です。
ライバル店の客が流れた時に、そこで還元することによって客を奪える見込みがあるのであれば還元しますが、還元しても奪うことができないとなると、そりゃあ利益重視で営業して搾り取りますよ。
結局、ライバル店が店休日の時だけにしか来ない客なので、出す意味は全くなくなります。
一方、ライバル店との稼働率差が10%程度であれば、地域一番店を狙えるポジションにいるので、ライバル店が店休日のタイミングで還元することによって、顧客を奪いにくる可能性もありますね。
そういったホールというのは、系列店の中でも強化店舗に指定されている可能性が高いです。
強化店舗というのは、会社的に重要視している店舗ということであり、ノルマを下げて予算を多く組むことによって、地域一番店を目指す営業体制をとってきます。
そのようなホールであれば、例えば月間ノルマ1億だったのを6000万とかに下げたりします。
そして、ライバル店の店休日に徹底的に出すという傾向がありますね。
分かりやすいのは、ライバル店の嫌がることを多くやってくるということです。
例えば、ライバル店のハナハナが強かったら、こちらもハナハナを強化して対抗したり、沖ドキが地域最大設置台数だったとしたら、こちらもそれ以上の台数を揃えたりなどして、ライバル店のメイン機種を潰しに掛かり、そこから客を奪おうとします。
まあ、逆にいうとそういった戦い方をしないと、地域一番店にはなることはできないということですね。
ちなみに、質問では、マイホの店休日に地域一番店のライバル店が出していたとありますが、マイホとライバル店の稼働率が僅差であれば、出す可能性はあります。
逆に、大幅な稼働率が付いていれば出す必要はないので、還元することはないでしょう。
また、旧イベント日であれば若干甘めに営業した可能性もあるので、まあそれらのどれかに当てはまるかもしれないですね。
一応、当ブログの専属ライターであるネテロ課長にも質問したので、その返答も見てみましょうか。
私とは違う法人の業界人ですので、違った視点のヒントが得られるかもしれません。
ネテロ課長からの返答
現役現場監督の鬼武者さま。
ご質問有難うございます。
まず2つの店舗間での競合店に対する立ち位置(ポジション)にもよりますが、基本的な考えとして・・・
『強い立場の方がライバル店の休みの時は出す傾向が多い』のは事実です。
例を挙げると、以前震災の影響から輪番店休などが首都圏では行われていましたがやはり競合店が休み時は利益重視の営業をしているホールがかなり多かったです。
今では経営状況が潤沢なホールはそうはないと認識しておりますが体力のあるホールの方が出せる予幅は大きいはず。
現役現場監督の鬼武者さまのマイホはこの利益営業に徹して、ライバル店は集客に重きを置いた営業にあったと思われます。
また、最近では新台入替=イベント感で集客をするのが業界でのトレンドの一部になっており、イベント規制で公けに謳えない分集客効果の抜群な新台に合わせて出玉を付随させ、口頭などでイベント告知を行うホールが非常に多くなっております。
自分としても戦略的には非常に理にかなった営業方法だと思います。
どうでしょう?自店のマイホVSライバル店に照らし合わせるとまた一つ立ち回りの要素が増えるのではないでしょうか?
今後はライバル店の動向も探り収支に直結できる事をお祈りしております。
ネテロ課長(代理)とは?
去年、営業会議で爆弾発言をしてしまい、会社から干されてしまった業界歴20年のパチンコ業界人。
その後、降格処分か解雇を迫られた結果、課長から課長代理への降格を選択。
結果、会社に対する忠誠心が皆無となり、クロロ店長に膨大な数の会社の営業ノウハウ、または裏情報を提供する。
その情報は、12月に発売した「設定6を掴むためのジャグラー営業の裏話」においても公開。
現在は、当ブログの専属ライターとして、月2~3ペースで読者からの質問に返答している。