パチンコ台の釘の変形と対応の裏話
今回は質問にお答えします。
題名: 営業中の釘の動きに関して
メッセージ本文:
はじめまして、いつも興味深くブログを読ませてもらってます。
よくパチンコブログなどで「○○回転/1k だったのが○○回転/1k に落ちてきたので止めた」という記事がありますが、これはパチンコ店の営業中に打った玉によって釘が少しづつ動いているということでしょうか?
釘は変わらないのであれば玉についた手垢など他の要因が影響しているのでしょうか。
また、営業前と後で釘が調整したものから変化している、店側はそれを把握したうえで再度釘調整などをしているという認識でいいのでしょうか?
年末で忙しいとは思いますが、お手すきの時でいいのでお答え頂ければと思います。
いつもご愛読ありがとうございます。
質問にお答えしますと、釘に関しては1日に何千発と玉が当たる性質上、1日営業するだけで微妙に角度が違ってくるということはよくありますね。
それを防止する策としては、例えば1本の釘を左右どちらかに打ったとすると、必ず最後に盤面に向かって垂直にハンマーを打ち付けることにより、釘を固定するという方法があります(ただし、誰もがこれをやっているわけではない)。
例えば左側のヘソ釘にハンマーを打って0.25ミリ右にずらしたとします(この場合は釘をシメたことになります)。
そして、その後営業していると、左側のヘソ釘には左側から玉が当たるので、それが繰り返されるとさらに左側に釘が動いてヘソがシマることになります。
その為、閉店後に帳票を見てスタートが極端に落ちていた場合には調整するといった感じとなります。
質問の中には「店側はそれを把握したうえで再度釘調整などをしているという認識でいいのでしょうか?」とありますが、それはあくまで帳票を見て行われます。
つまり、玉が当たったことにより釘が変化していたとしても、帳票上のデータに異常がなければ釘調整することはありません。
海物語シリーズの釘はよく折れる
前述した通り、パチンコ玉は釘に1日何千回も当たるので、数年すると釘が折れることがあります。
その場合は釘を抜いたり、釘を盤面裏に貫通させて取り除いたあとに、新しい釘を入れることになります。
ただし、釘1本も部品交換にあたりますので、釘が折れた際には台を止めて、新しい釘が届き次第、警察検査をしてその後開放する流れとなります。
その他、釘が折れてから稼働が再開するまでの間に早くても一週間は掛かるわけです。
これが特に、週末や繁忙期となるとパチンコ台が1台止まっているだけで稼働も利益もその分落ちてしまうわけなので、店長が頭を悩ませるところです(それが特に牙狼や海などの場合は特に)。
そういった理由もあり、予め釘を購入しておいて警察検査を通さずに翌日台を開放してしまうホールも稀にありますね。
それってバレたら営業停止になる危険もありますが、ひっそりと台を開放してしまう店長もけっこう多いんです。
特にコンプライアンスに疎い過疎店に多い出来事ですね。
逆にマルハンやダイナムであれば絶対にやらないことです。