高学歴ほどパチンコ業界では出世するのか?
私がこの業界で働いている中で、毎年新入社員が入社してきます。
そして、新入社員とは大卒・短大卒・専門卒・中途採用と様々ですが今回はそういった新人を見ていつも痛感していることを書いていきます。
パチンコ店の社員は2つのタイプに分かれる
パチンコ店の社員は大きく分けて2つのタイプに分かれます。
しかし、これはかなり極端な分け方なので、これ以外のタイプも存在することと思います。
それを踏まえてお読みください。
【Aタイプ】
・人から指示されたことを正確にこなすけど自分で考えることが苦手なタイプ
【Bタイプ】
・自分で考えることは好きだけど人から指示されたことを正確にこなすことは苦手なタイプ
ざっくりとこのタイプに分かれます。
そして、Aタイプの人間は社員⇒班長⇒主任⇒副店長までは早いスピードで昇進します。
しかし、自分で考えることは苦手なので経営者には向いていなく、副店長という立場になった時に成果を上げられない人が多いのです。
一方、Bタイプの人間は副店長以上にまで上り詰めれば実力を発揮するのだけれども、班長や主任というポジションですらなかなか上がれず、実力が発揮できずに足踏みしているというケースです。
例えると、うちの会社には慶応義塾大学や早稲田大学出身の高学歴の社員が存在するのですが、すでに入社5年経過しているのに班長にすら上がれません。
しかしながら、二人共数値には強いのでおそらく副店長という立場になったら凄まじいまでの実力を発揮すると思うのです。
実際に、千円スタートの求め方や、T1Y1800発の台のBA85の台の時短を150回転消化した時に上皿に何発残っているか?
といった類の問題を出しても、主任はおろか副店長以上に早く答えを返してきます。
つまり、考えることは得意だけど、人から指示されたことを正確にこなすことが苦手なので、班長にすら上がれないということなのです。
そして「人から指示されたことを正確にこなす」とはどういうことか?
仕事とはそれほど単純なものではないので要は「コミニュケーション能力があるか」ということです。
この能力がないと、仕事をしても何となくズレてしまい上手くいかないわけです。
そして、全てがそうというわけではないですが高学歴の人はそこがズレているパターンが多いんですよね。
だからどんなに頭が良くて考えることが得意でも、コミニュケーション能力が欠如していたら絶対にダメ。
班長にすら上がれません。
そのように考えるとパチンコ業界で出世するのであれば、コミュニケーション能力が何よりも優先されるスキルなわけです。
まあ、この結論に関してはほぼ全ての業界で共通する意見だと思いますが、パチンコ店においてはそれはもう絶対なんですよね。
そういうこともあり、私は新入社員と少し話をしただけで、どこまで伸びるかということがけっこう正確に分かります。
どういった人間がパチンコ店で出世するか?
分かりやすくいうと元ヤンが一番適しています。
もちろん、元ヤンであるということがポイントです。
現ヤンキーでは話になりません(たまに廃れたホールでも見掛けますがw)。
こういったタイプの人間は、縦社会に身を置いていたので「人から指示されたことを正確にこなす」のが得意です。
さらには「コミニュケーション能力」もあります。
縦社会に身を置いていたということは、当然目上の人に対しての気遣いも身についていますし、何より大きいのは女の扱いに慣れているということです。
当然、いつも自宅で勉強ばかりしている高学歴の人物よりも、外で遊びまわっているヤンキーの方が女性と接する機会も多いので、女の扱いに慣れているわけです。
で、実際にパチンコ店に社員として入社すると、多くのアルバイトスタッフの面倒を見るケースが多く、それがメインの仕事といっても過言ではありません。
仕事中に部下に指示をしたり、作業を教えたり、相談に乗ったり、時には怒ったり‥。
そういった作業の一つ一つが重要で、その全てにおいてコミュニケーション力が必要となります。
さらには、スタッフの半分以上は女性なので、そういったことを女性スタッフに向けても行わなければならないわけです。
男性ならまだしも女性となるとさらにそういった教育が難しいというのが一般的です。
性別の違いがあるし、生理状態によって感情の起伏が激しかったりするわけですからね。
だから、“女の扱いに慣れている”ということは大きなアドバンテージになるんです。
で、それが得意な傾向にある元ヤンは、すぐに班長~主任まで出世する傾向が高いのです。
しかし、主任から副店長に行けるかというとちょっと微妙な話になってきて、学がないのが災いして主任で足踏みするってパターンもあります。
ただ、そこはある程度誤魔化すことも可能なので、その関門を突破して副店長まで上り詰めるというケースが一般的だったりします。
ただし、副店長になった途端、学のないところがバレて営業で思うような成果が上げられないという人もかなり多いです。
それが10年前とか業界が上手いこと行っている時代であれば、誰が営業をやっても成果が上げられましたが、今現在ではそういう時代ではないので、女の扱いの上手さや、コミュニケーション能力だけで副店長に上がっても、そういった奴は期待できないわけですね。
もちろん、立場が人を形成するというケースもあるので全てが結果が出せないというわけではありません。
実際に、現在重役についている元暴走族の頭であるエリア長も存在しますしね。
高学歴ほどパチンコ業界では出世するのか?
この答えはノーです。
慶応大学出身の新入社員よりも、元ヤンでアルバイトから社員に中途採用された社員の方が出世は早いです。
それは私の会社内の統計でも明らかです。
年間100万以上の学費を払い4年間大学を通ってパチンコ業界に入社するも、馴染めず退社。
または、何年間も在籍するも班長にすら上がれず‥。
一方では、高校時代から好き勝手やって、アルバイトでパチンコ店に入社。
アルバイトで数年間遊び呆けた後に身を固めようと、22~23で中途採用で社員になりそこからスピード出世。
これが現実だったりするわけです。
なので、私は自分の子供にパチンコ業界には入って欲しくはないですし、大卒の新卒よりもバイト上がりの中途の方が出世する傾向にあるということをひた隠してリクルート活動を行っている人事課には違和感を覚えます。
まあ、今回はこのようなパチンコ店の現実を書いてきましたが次回は私が班長時代にあった「部下の女性スタッフとのあるトラブル」について書いていこうと思います。
補足:
今回の内容は全て私の会社内での事例ですので、一般的にはこの傾向が当てはまらない可能性があります。
例えば、マルハソやダイナムであれば、きめ細やかな昇進システムが確立されているので、コミュニケーション能力で出世するといった小手先のテクニックが通用しない可能性もあります。
補足2:
大卒で高学歴かつコミュニケーション能力が高い人間ももちろん存在します。
実際に私の会社内でも、主任や店長をやっている人物も多く存在します。
ただ、傾向として元アルバイトから社員になった中途社員の方が出世する傾向にあるのです。