緊急事態宣言明けの6月にスロットの設定状況が良くなった理由 ~大阪編~
どうもクロロ(@Curoro_tenchou)です。
上の画像は、ビジネス的なお付き合いのある専業さんからあった言葉です。
おそらく、6月に思いのほか出しているホールが多かったという件においては皆さんも感じているのでは?
ってとこはコロナ明けの6月に思いのほか設定状況が良かった理由について書いていこうと思います。
ちなみに、今回は大阪府で営業をやられている業界人Y店長に書いてもらいました。
自分も営業の話を書くのは大好きなんですけど、おそらく今現在は今までの人生で最も忙しい時期である為にブログ1記事すらまともに書けない状態です。
特に緊急事態宣言の煽りを受けた地域は東京都と大阪府でしょうから、今回は東京都内のスライム店長と大阪府の業界人Y店長に書いてもらうことにしました。
それではどうぞご覧ください!
コロナ明けの6月の設定状況が良かった理由
今回は営業再開後の設定状況についてお話させて頂きます。
思いのほか営業再開後の6月度はスロットにおいて出しているホールが多かったように思えます。
まず休業前と営業再開後の比較として全国の設定使用率を簡単に資料をまとめましたのでご覧下さい。
まず上から
◆6月度データ(営業再開後)
◆3月度データ(休業前)
◆昨年6月度データ
となっております。
こちらのデータから言えることは今年の6月度データについては昨年と同水準での運用が行われたことがわかります。
むしろ6月度は設定⑤⑥の使用水準が0.1Ptアップしていることや設定①の使用率も低く中間設定の使用割合が上がっていることから、結果的には昨年よりも甘く運用されていることが数字上でも表れております。
こちらの理由についての考察をまとめさせて頂きました。
私が考えるポイントは以下の通りです。
- 営業再開後の稼働が非常に厳しかった
- ボーナス商戦・繁忙期に向けての施策
- 地域におけるポジショニング逆転のチャンス
- 新台の供給がない
- その他
①営業再開後の稼働が非常に厳しかった
まず①については全国のパチンコホール運営者側の方ならわかると思いますが、営業再開時の客数や売上はコロナ影響前と比較して4~5割ほど落ち込みが見られ非常に厳しい状態となっておりました。
特に年配層の多い地域はそれ以上にダメージを受けたところもあるでしょう。
ホールの売上構造比率でいうと特にパチンコのダメージが酷く、スロットについては落ち込みはしているもの落ち幅はパチンコよりも少なかったホールが多いのではないでしょうか。
こちらの理由についてはユーザーの年齢層が大きく関わっており、スロットユーザーの年齢層がパチンコユーザーより低い(若い)為に外出頻度も多くなりダメージが軽減された傾向があると思います。
この状況からパチンコよりもスロットへの投資の割合が大きく動いたものと判断して良いでしょう。
まぁいつ戻ってくるかもわからない層へのアプローチを行うより断然に費用対効果が高いことは誰が見てもわかることですからね。
ホールは固定費が高く売上が半減した状態では運営すらできない為、上記の理由も踏まえ、スロットユーザーの来店動機に直結する出玉投資を行うことで客数UPに繋げる動きが活発化になったと考えます。
②ボーナス商戦・繁忙期に向けての施策
次に②ですがこちらはこのままの意味なのであえて説明は不要かもしれませんが、7月~8月度のボーナス商戦や繁忙期(売り上げの最大化)に向け、仕掛けるタイミング的に6月がベストだからです。
コロナ禍の状況である程度の出玉投資を行えば注目度も普段より上がることは間違いありませんので、ここも一つのポイントになったと考えます。
実際このようなコロナ禍で小売りや飲食・サービス業界などはかなりの痛手を被る中、メディアで報道されておりましたが、公務員などはボーナス支給額も昨年よりUPしているようなので、ここへ向けた取り組み的に行うのはセオリーかと思います。
③地域におけるポジショニング逆転のチャンス(2番店以下)
次に③ですがこれは地域やそれぞれ商圏によって状況が異なりバラつきがある為、一概には断定は出来兼ねますが、よく耳にする『ピンチはチャンス』という言葉の通り、コロナ禍の状況を逆手に地域やその商圏における競合店舗とのポジショニングを逆転できるチャンスと捉えまとまった投資を行うホールも少なからずあったと思います。
実際、私の運営するホールもここにはかなり力を入れて行いましたし、まとまった出玉を投資することでユーザーの回帰のタイミングで良い波に乗ることが出来、結果的に成功したと思います。
④地域におけるポジショニング逆転のチャンス(2番店以下)
次に④にはいります。
こちらについては現在のパチンコ流通において新台の供給がストップしているため、中古流通機以外は今設置している機械で運営していかなければなりません。
このことから機械費用分を多少出玉投資に行ったことが考えられます。
パチンコ店の機械購入費は店舗の規模にもよりますが数千万~億単位の金額が動いております。
それを導入しないとなるとその分目新しさなどもなくなってしまう為、ホールとしてもそれに代わる商品を提供しないといけませんので、それが『新台<出玉投資』に繋がったのかなとも思います。
⑤その他
そして最後の⑤についてですが、休業前や休業中に多くのメディアでパチンコ業種が取り上げられ、叩かれる光景が多く、業界関係者は非常に辛い思いをされた方も多かったと思います。
そのような報道があったことで、ライト・ミドルユーザーの来店動機がさらに遠のくような状況も少なからず生まれたと思いますし、そのような状況だからこそ出玉投資を行い魅力を感じてもらいたく比較的甘めに運用するホールも出てきたのかなとも思います。
こちらについては精神論的な気持ちの部分も入ってますがこちらも多少影響したのではと考えました。
まぁ資金繰りに多少の余裕がある法人ならではかもしれませんが…。
以上の5点のポイントを基に6月度の甘めな運用状況に繋がったと考えます。