ホルコンの全てを教えます その2【出玉率の収束機能について】
ホルコンは遊技台のデータを見ることしかできないということは昨日のブログでお話しました。
では一部の人達が言う「ホルコンでは予め利益が設定なされておりそれに向かって収束していくように操作されている」という件に関してはどうでしょうか?
これも遠隔と似たような疑惑ではあります。
結論から言うとホルコンにこういった機能はありません。
遊技台のデータをP基盤が吸い上げそこから電波で事務所にあるホルコンにデータが送られるという一方通行なシステムのためにホルコンをいじって遊技台の挙動を変えるといったことはできないからです。
しかし、それと似たような事例として以下のようなものは存在します。
皆さんはアミューズメントにあるグランドクロスやスターホースといったメダルゲームはご存知でしょうか?
これらの機械に関しては遠隔ではないですが利益収束システムというものが確かに存在します。
例えばグランドクロスは全16席で構成されていますが、各席で設定(ここではペイアウトという)を決めることができます。自分の記憶ではそのペイアウトは80~110%まであったと思います。
つまり、ペイアウト80%に設定すると、メダルのイン枚数が10,000枚に達したら理論上8,000枚払い戻されて2,000枚を吸い込むということになります。
このシステムがグランドクロスはよくできていて、日毎では多少のブレはあるのですが一週間単位で営業したときにはほぼペイアウト80%という数値になっているのです。これはグランドクロスのシステム自体がよくできているということで、例えばペイアウト80%に設定したのにジャックポットが当たってしまい現在5,000枚のイン枚数に対して7,500枚もメダルを放出してしまったという状況があったとして、その時はペイアウト150%になっているのですがそこからは長いスパンを掛けてペイアウトを80%に戻そうとする機械の収束機能が働くわけです。
その結果として、通常よりも液晶の図柄が揃い難くなったりして徐々にメダルを吸い込みペイアウト80%に落ち着かせるわけです。
それは、スターホースにも同じことが言えます。
スタホではベットモードとオーナーモードでそれぞれ75~110%のペイアウトが設定できます。
そして、日毎で見てしまうと設定通りに推移しないことがあるのですがある程度の期間で見るとほぼペイアウト値に収束しているのです。
これもその時の状況によって、馬券の当選や馬の勝ち負けを操作しているわけです。
これはグランドクロスやスターホースに限らず、ビデオポーカーやシングルメダル機など全てのアミューズメントの機械がそれにあたります。一度ペイアウトを100%と決めれば期間で必ず100%に収束するのがアミューズメントの機械と言えます。
なぜそのようなことが許されるのかというと、それはパチンコ店とは風営法の異なる8号営業(パチンコの場合は7号営業)が適用されているからです。
そして確率収束機能がある機械は格段に扱い易い(営業しやすい)といえます。
ペイアウト95%で遊ばせたいと感じたときは、ずっとそれで設定しておけばいいわけです。
これほど楽なことはないですよね。
その一方でパチンコ店のスロットの設定では、1の設定が97%の出玉率だとしてずっと1で放置すれば97%に落ち着くということはありません。
もちろん理論上は97%に落ち着くわけですが、確率を収束させる機能が存在しないので一週間スパンで見ても大きなばらつきとなるかもしれません。確率収束機能がなく全てが独立抽選なので最近ずっと100%以上で出続けているからそろそろブレーキが掛かるといったことはないのです。
「ホルコンでは予め利益が設定なされておりそれに向かって収束していくように操作されている」
これっているのはアミューズメントのみでの話だと思ってください。
そのような話を意気揚々とする人達はたぶんその人の想像かアミューズメントと知識がごっちゃになっているのかもしれません。もしくはホルコン理論やホルコン攻略を謳う詐欺商材ですねw
それでは次回は遠隔も確率収束機能もないパチンコ店のホルコンにおいて他にどんな便利なことができるの?
といったことを次回以降のブログで書いていきます。