現役設定師が語る!こういう場合はリセットしない!
現在の専業・兼業スロッターの99%以上がハイエナ稼働によるものと言われてますが、それほどイベント規制が入った現在に高設定狙いをするというのは難しいことであり、その一方で現在の機種は天井の恩恵が大きいということもありほとんどの人が天井狙いのハイエナ稼働で利益を得ているわけですよね。
そして、当日ハマリで美味しい台ってそうそう拾えないものだから、宵越し天井を狙うということがハイエナスロッターの基本的な戦略なわけです。
そして宵越しにおいて最も驚異なのは『リセット』となります。
リセットというのは設定を1から2に変える、または設定1から再び設定1に変更するといった行為で、それによってスタート回転数が0に戻るわけです。つまり天井1000Gの台が前日に600Gで閉店となっていたら据え置きであればあと400Gで天井となるのにリセットされて0に戻ることによって天井まであと1000Gも回さなければならなくなるわけです。
それではどういった状況の時にリセットが掛けられるのでしょうか?
その傾向を読むことによって宵越しが狙いやすくなると思いますので超極秘かつ攻略情報を今から公開します。
【どういう場合にリセットされるのか?】
その①『スロットをよくわかっていない設定師が多いことを理解する』
一般的な設定師はスロットをよくわかってない人が非常に多いです。
例えば、私のようなセミプロのスロッターが設定師をやっているケースは非常に稀であり、設定師といえどもユーザーとしては養分とほとんど変わらないレベルの人が非常に多く、宵越し自体もそれほど気にしてないというか詳しく理解してないんですよね。
その為、宵越し対策として何ゲームから期待値が取れるからリセットするという知識がない為に「だいたい500G過ぎたら宵越し対策の為にリセットしよう」という感覚の人が非常に多いのです。
本来はそんなことはないハズですよね。
ロストアイランドや蒼天2や鉄拳3の場合は350~400Gで終了していたらリセットしないと次の日は低投資でATを当てられる可能性が高くなるわけです。
その一方で宵越し自体も理解していない設定師も存在し、ゲーム数リセットしない店もあります。
その場合はハイエナスロッターにとっては宝の山のホールとなるでしょう。
以上のように500G以上という丼勘定でリセットをする。または全くリセットをしないといったホールがあるということを理解することは必ず立ち回りにプラスに働くと思います。
その②『波を変えたくないときはリセットに戸惑う』
『波』というのはオカルティズムな表現であり私はあまり好きではありませんが、設定を組んでいるとどうしても頭に入れておかねばならない存在です。
話はそれますがスロットを世に送り出すには保安通信協会(通称:保通協)の審査を通らねばなりません。
保通協で行われる審査の一つに出玉率のチェックがあります。
これっていうのは設定6で115%の機械割りの台があったとしてちゃんとその通りに出るのかってテストなんです。
例えば、140%も出ちゃいましたとかいうスロットは審査を通れないですし逆もしかりです。
そしてその審査をするのに何回転くらい回すのかって話なんですけどそれも規定で決まっていて約50,000回転なんですよね。
ですから多少のブレが発生しつつも約50,000回転で設定値の機械割り通りに落ち着くというという理論が保通協を通過している時点で成り立つわけです。
そうなるとですよ。
以下のケースで考えてください。
モンキーターン2出玉データ | ||||
---|---|---|---|---|
日付 | 設定 | スタート回転数 | 差枚数 | 最終ゲーム |
7月1日 | 1 | 6320 | -2153 | 128 |
7月2日 | 2 | 5118 | -1658 | 131 |
7月3日 | 2 | 4160 | 506 | 2 |
7月4日 | 2 | 5281 | 670 | 387 |
7月5日 | 1 | 7040 | -120 | 129 |
7月6日 | 1 | 6805 | 2605 | 10 |
7月7日 | 1 | 7259 | 2924 | 487 |
※差枚数マイナスは客にとってのマイナスであると仮定します。
7月7日の閉店後にある台番のモンキーターン2の次の日の営業を考えてみます。
最終ゲーム数が487となっているのでセミプロに宵越しされるのは嫌だなと思ってリセット(現状の設定1から設定1への打ち換え)がまず頭によぎりますが、リセットを掛けてしまうと朝一128G以内の解除もありますし最大天井が512Gになるので大局的に見ると、結局据え置きとあまり変わらないのではとなります。
※ちなみにモンキー2でリセット時の128G以内の解除確率って何%なんですかね?ご存知の方いらっしゃいましたら教えてくださいm(_ _)m
しかも、流れ的に7月3日~4日と連続で出てしまったので7月5日に1に落とした。
その為、その日は-120と利益が取れたがそのまま二日連続で計5,529枚も出てしまっているというケースですよね。
この場合は7月5日に設定変更してからのスタート回転数が現在21,104という状況ですので、50,000回転で本来の出率に収束するという保通協の審査の理論からすると設定変更しない方が残り28,896回転の営業で設定1の出率に収束する為に激しい吸い込みを見せるのではという予測が立つわけなんですよね。
この理論で考えると、ここで設定変更(もしくはリセット)してしまうと二日連続で出した分の吸い込みが明日の営業から望めなくなるかもとなります。
ですから、利益がほしいのであればこういったケースでは私なら据え置きにします。
今回の記事は以上となりますが、こういった設定師の現状であったり設定を組む時の基本的な考え方で宵越しをゲットできる可能性はグッと広がるのではないでしょうかと思います。