依存症対策でパチンコの出玉が3分の2に抑制「4時間で5万円以下規制」について考察
客のもうけ5万円以下規制が警視庁より、発表されたんで記事に書こうと思う。
パチンコ出玉規制強化へ=客のもうけ5万円以下に―ギャンブル依存症対策・警察庁
警察庁は、パチンコの標準的な遊技時間(4時間)に客が得られるもうけの上限について、現行の十数万円から5万円を下回るよう出玉規制を強化する方針を固めた。
スロットなどについても同水準に規制を強化する。もうけの上限を引き下げることで、負けた分を一度に取り戻そうとのめり込むリスクを減らすのが狙い。11日に風営法施行規則などの一部改正案を公表し、一般から意見を募る。
カジノ解禁を柱とする統合型リゾート(IR)推進法が昨年12月に成立したのを受け、政府のギャンブル依存症対策の一環として実施する。
警察庁によると、パチンコ依存問題の相談機関「リカバリーサポート・ネットワーク」に相談した人の約7割が、1カ月当たり5万円以上の損失を出していた。
改正案では、遊技時間4時間でパチンコ玉の獲得総数が発射総数の1.5倍に満たないものとする新基準を設けた。現行の3分の2程度に規制を強化し、大当たりの出玉の上限も現行の2400個(9600円相当)から1500個(6000円相当)に引き下げる。
パチンコ店の店長など管理者については、依存問題に関する従業員への指導・教育や客への情報提供などを、施行規則で定める業務に追加するなど規則の一部改正も行う。
7/10(月) 17:08配信 時事通信
引用:JIJI.COM
4時間でもうけの条件を5万以下にするってことは、一般的にホルコン用語で使われる最大MY(一撃で獲得できる枚数)がかなり抑えられることになる。
というか、現行のART機であれば全部アウトになる。
ジャグラーでさえ、4時間もあれば5万勝つことも可能なので、今のままではヤバい。
ビッグ純増獲得枚数が現行の315枚から、200枚くらいになるのかな・・。
今後の予想
文面では「強化する方針を固めた」 とあるので、具体的にどうなるのかってことは今後明らかになっていくと思うが、ポイントなのは「大当たりの出玉の上限も現行の2400個(9600円相当)から1500個(6000円相当)に引き下げる」 ってとこですね。
すごく単純計算だけどそれをビッグ獲得枚数やARTの純増に置き換えるとこうなる。
現状 | 今後 | |
---|---|---|
パチンコの大当たり | 2400個 | 1500個 |
ジャグラーBIG | 325枚 | 200枚 |
ジャグラーREG | 104枚 | 65枚 |
ハナハナBIG | 312枚 | 195枚 |
ハナハナREG | 130枚 | 80枚 |
ART機の純増 | 2.0枚 | 1.25枚 |
2400から1500というと37.5%減となるんで、単純にBIG獲得枚数やART純増枚数においても37.5%マイナスで計算してみた。
もちろん、実際にはパチンコの下がり幅をそのままスロットにってことはならないと思うのであしからず。
ポイントなのは、これほどまでにリターンが少なくなるってことは、ベースがどのくらい上がるのかってことですね。
例えば番長3だと千円あたり41Gなので、それが37.5%増しとなると、56回転となる。
機械割の原理からして、投資額が変わらずに出玉性能が落ちるということはないので、出玉性能が抑えられるということは、投資額もかなり抑えられるということになる。
となると
「もうけの上限を引き下げることで、負けた分を一度に取り戻そうとのめり込むリスクを減らすのが狙い」
とあるが、そもそも激しく負けるというケースが以前ほど生まれなくなると思う。
もうけの上限を引き下げることは依存症対策となるのか?
もうけの上限を引き下げることが依存症対策となるという考えはあながち間違ってないと思う。
というのも、過去の例を考えてみた時に依存症の高い台は以下のような台だった。
ニュー島唄に関しては、知り合いの養分スロッターであるレッドが、10万突っ込んで11万返ってきたというエピソードがあり、そのようなリターンの経験があるからこそますますのめり込むようになるのは、たしかにその通りと言えるだろう。
実際に現行の台であれば、GⅠ優駿倶楽部に5万も突っ込むバカはいないと思うが、沖ドキであれば余裕で5万は突っ込むだろう。
これもリターンが大きいからということに他ならない。
リターンの少ない台であれば、たしかに「取り戻そう」という気にはならないような気がする。
ただ、そうなると競馬や競艇はどうなるんだって話しになる。
競馬こそ掛け額をいくらでも増やせるわけで、負ければそれを取り返そうとますます掛け額が大きくなる性質のものだろう。
さらに、今後やろうと思っているカジノも同様だ。
ポーカーやルーレットなど、青天井で掛け額を増やせるわけで、パチンコ以上に危険なギャンブルであると思う。
パチンコであれば開店から閉店まで打って、1度も当たらなかったとしても25万負け程度だが(そもそも1度も当たらないということはないだろう)、競馬やカジノとなると何百万でも何千万でも負けることが可能だ。
そのようなリスクもリターンも棚に上げて、パチンコだけを取りしまるのはおかしな話である。
日本にカジノが出来てもパチンコ業界に対する打撃は全くないと思っていたのだが、それよりも厄介なのはIR法案だった。
広告規制や出玉性能規制など、それらが警視庁の一存で決められるから、業界やユーザーからしてみれば堪ったものではない。
しかし、それっていうのも取り仕切っているのが
競艇は国土交通省
競輪とオートレースは経済産業省
競馬は農林水産省
サッカーくじは文部科学省
宝くじは総務省
なのに対して
パチンコは警視庁
といったことが問題ということは、以前パチスロ必勝ガイドでポロリが指摘していた。
率直に地盤が緩いというか、行政機関とは異なるので立場が弱いんだと思う。
これが警察庁ではなく、防衛省となれば変わってくるのかな。
あと、言い忘れましたけど・・
「出玉規制」だけでなく「萌え規制」も宜しくお願いします。
GⅠとカグラに金をむしり取られてしまい金が底をつきそうです・・。