パチンコ・スロットの遊技障害について考察
昨日、毎日新聞から「遊技障害」に関するニュースが上がったんで記事に書いてみようと思う。
<パチンコ・パチスロ>「遊技障害」の恐れ 国内に90万人
◇お茶の水女子大ワーキンググループら推計
パチンコ・パチスロに過度にのめり込む「遊技障害」が疑われる状態になったことのある人が国内に推計で約90万人いることが24日、お茶の水女子大のワーキンググループと精神科医や研究者らによる「パチンコ依存問題研究会」の初めての全国調査で分かった。調査結果を公表した牧野暢男・日本女子大名誉教授(社会学)は「社会的に対策を講じるべきだ」と訴えた。
今年1~2月、無作為抽出した18~79歳の男女9000人に調査票を送り、5060人(56.2%)から回答を得た。過去に精神面や家計、仕事、人間関係などのいずれかに支障が出ている「遊技障害」の疑われる状態になったことがある人は47人で、全国では約90万人と推計された。直近1年に限ると21人で、全国推計は約40万人。21人の特性を分析すると、離婚経験がある人や預貯金のない人が多かった。一方、男女や年代、学歴、職業、居住地、店舗の遠近との関連は見られなかった。
グループはパチンコ・パチスロ遊技障害尺度(PPDS)を独自に開発し、日常生活に表れる症状や思考、行動を27項目挙げて数値化。一定点数以上の人を遊技障害の恐れがあると判断し、医学的な審査を経て調査を実施した。
競馬・競輪・競艇なども含む「ギャンブル依存」は行動障害で、精神疾患の一種と考えられている。今回の全国調査とは尺度が異なるが、厚生労働省の研究班による2013年の調査では、依存が疑われる状態になったことがあるのは成人人口の4.8%に当たる約536万人と推計している。牧野名誉教授は「障害を引き起こす要因の特定や、障害の予防や治療法の検討に取り組んでいきたい」と話した。
引用:毎日新聞/ヤフーニュース
数年前にパチンコの面白さを科学的に証明していた人の本を読んだことがあるんだけど、
そこには「パチンコ」「競馬」「麻雀」「カジノ」「宝くじ」「ナンバーズ」「toto」などの中で、最も中毒性が高いのはパチンコと書いてあった。
それっていうのは、連続される抽選システムであったり、サウンドやフラッシュの効果など、他のギャンブルにはない要素がふんだんに盛り込まれているのがパチンコであるとのことだった。
日本にはギャンブル依存症が多いとは言われるけど、そのようなキング・オブ・ギャンブルといったパチンコが、全国の至るところにあるものだから、それは必然的に患者数は多くなるのかなと思う。
あと、よく言われるのはパチンコ以外にも、性風俗も多いということ。
例えば、アメリカなどは開放的なイメージの国だが、性風俗やギャンブル場(カジノ)がある地域は限られており、日本のようにどこにでも存在するわけではない。
しかし、日本では田舎でもギャンブル場が存在するし、ちょっと都会にいけば性風俗は存在する。
つまり、見た目は国民性も含めて健全な国ってイメージなんだけど、
実は「ギャンブル大国」であり「性風俗大国」なのである。
ただ、それっていうのは別に悪いことではなくて、
それだけ楽しめる要素が溢れているわけだから、それらと上手く付き合っていけばいいだけの話で、それができない人が依存症になり遊技障害となるのだろう。
遊技障害になるのかは紙一重
今回の話の注目点としては、以下の一文についてである。
離婚経験がある人や預貯金のない人が多かった。
一方、男女や年代、学歴、職業、居住地、店舗の遠近との関連は見られなかった 。
男女や年代、学歴、職業、居住地、店舗の遠近との関連が見られないということは、誰にでも遊技障害になる可能性があるということになる。
過去にはパチスロで借金して離婚した知人の話なんて記事も書いたが、このような状態になることは他人事ではなく誰にでもあるということなのである。
考えてみると、私自身にもその危険はあった。
結婚して小遣いが15000円しかなかった時期には、パチスロを打ちたくても打てなかった。
それでも、職場の同年代の独身男女は仕事帰りに毎日パチスロを打ちに行っており「10万勝った」みたいな話を連日聞かされていたもんだから、余計に打ちたくなってしまい、サラ金で金を借りてまで打ちたいと思っていたし、実際に部下のアルバイトから金を借りて打ったこともあった。
ただ、その時にたまたま勝って、精神的に余裕ができ、そこからパチスロをしっかりと勉強して期待値稼働を独自に編み出していったから毎月勝てるようになったわけで、最初の段階で負けていたら借金が膨らんでいったかもしれない。
だから、遊技障害になるかどうかって、その時の環境であったり、その時の運など紙一重のように思う。
遊技障害を引き起こす要因とは
続いて、以下の一文について考察してみる。
“障害を引き起こす要因”とは何だろうか?
それについて、真剣に考えてみると色々浮かんできたのでいくつか挙げてみようと思う。
これらの演出においては、やはり中毒性があり、遊技障害を引き起こす要因であること必至である。
ちなみに、最後のバジ絆のチャンリプについては、その演出に発展する前のカットイン演出のことを挿す。
お胡夷の豊満なバストが眼前に迫るアレだ。
これは遊技障害になること必至である。
アヘンとパチンコ
パチンコとはアヘン戦争時のアヘンみたいなもので、率直にいうと国をダメにするものである。
実際に、韓国では在日韓国人によってパチンコが持ち込まれて流行していたが「人間を怠惰にして、人生を狂わせる」ものとして、2006年からはパチンコにおいてそれまで利用されていた商品券の換金が停止、事実上の法規制となった。
同様に、台湾においてもパチンコは法律で禁止されている。
そのような国がある一方で、どこに行ってもパチンコ店というギャンブル場がある日本の現状は世界的に見ても“異常”であると言わざる負えないだろう。
▽パチンコ遊技にのめり込む人々
▽アヘン中毒者
▽アヘン戦争
このようなことを考えてしまうと、現状の出玉規制云々や依存症対策は、ある意味仕方のないように思う。
・・というか、生温いレベルの話であろう。
私たち業界人は、自分たちの生活を守ることに必死だけど、それと関係ない人達からしてみたら百害あって一利なしなんだろうな。
これは半年前の話だが、職場でパチスロの上手い学生アルバイトと話した時のことである。
「お疲れ様。4月から社会人だよね。
就職は決まったのかい?」
「はい。いちおう。
ただ、パチスロの方が稼げるので、就職するのも複雑な気持ちなんですよね・・」
その学生アルバイトは、毎月バイトとパチスロで50万以上稼いでいると話していた。
そんだけ稼ぐならバイト辞めた方がいいんじゃないかと思ったが、当然やめられては困るのでそれは言わなかったし、おそらくバイトはバイトで好きなんじゃないかと思われる。実際に彼の仕事ぶりやスタッフ間でのコミュニケーションを見ていてもそう感じた。
しかし、バイトとパチスロで50万以上稼ぎ続けていた奴が、就職して時間を管理され、手取り月20万ちょっとくらいの給料になった時に何を考えるのだろうか?
働くのがバカらしくなって、仕事を辞めるんじゃないかと思う。
それ以外でも、毎日パチンコスロットに明け暮れて、それを糧に生活している若者を見たときに、国を発展させるための労働力が無駄に使われていると感じたし、
ましてや、引き子を雇ったり整理券が売買されている現状を考えると国の終末感すら感じる。
例えば、30日後に地球が滅亡するとして、国連でノアの箱舟という名の宇宙船を作ったとする。
その宇宙船には2000人しか搭乗できない。
その際にはどんな人から優先的に、乗せられるのだろうか?
政府要人
医師
科学者
教育者
軍人
料理人
労働者
子供
巨乳ギャル
など様々だが、とりあえずは社会的に見て必要性が高い奴から、優先的に乗せられることになると思う。
・・と考えたときに、パチプロの必要性は間違いなく最低レベルなんで、優先順位も最低レベルであることが予想される。
それは、パチンコ業界人である私自身も同様であり、私も社会的に見て価値の低い人間なんだということが、こういった時に改めて分かる。
「じゃあ、なんだ?
お前はパチプロや業界人をバカにしてるのか!」
と、浅はかな奴は目くじらを立てることと思うが、そう考えてしまう奴はこの時代においては賢く生きていけない。
結局どんな綺麗ごとを言っても、金を中心に動いている資本主義社会においては“お金=価値”なのである。
ノアの箱舟に乗れなくてもそんなことは関係ない。
現状、稼げているのであればその行動に価値があるということなのだ。
もちろん、銀行強盗やオレオレ詐欺などの犯罪で金を稼ぐということは論外だが、現状の環境の中で犯罪というルール違反をせずに行動して稼げているのであれば、その行動には何ら否定される要因はないのである。
だから、パチプーでも月50万とか稼いで、同年代の仲間より多く稼いでいるのであれば、それはそれでいいと思う。
結局のところ、パチプーも業界人である私も、世の中では必要性が低いクズみたいな存在なのだが、それで稼げる以上は辞める理由はないわけであり、それっていうのは
「なぜエベレストに登るのか」 と聞かれた時に、
「そこに山があるから」 と答えたジョージ・マロリー(登山家)の考え方と同じである。