やじきたに垣間見たユートピア
ちょっとやじきたで語ってみました。
まずは稼働日記からご覧ください。
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その日は15時過ぎから都内でメーカーとの商談があった。
現地に到着後、昼飯を食べてから時間があったのでスロットをすることに。
すると13時半にやじきたで605ハマリの台を発見。
2時間も打てないので微妙なところだが打ってみることに(というかこの状況下で打つこと自体が自殺行為なわけなのだが)。
投資1万千円でATに突入しなんと300Gスタート!!
道中に天狗が同行したのでアツいかなと思ったんですよね。
その後調べて見ると天狗同行時にATに当選すれば3ケタスタートが期待できるとのことでした。
さらに、その数ゲーム後に…
これがなんと「超やじきたボーナスが高確率でループする」という最強ゾーンとのこと。
それを知らずに時間に追われながら消化していたら、押し順をミスったわけではないですが2択不正解で即終了となりました(天照降臨では超やじきたボーナス1セット保証なのでその分は消化)。
さらにその後、わっしょい図柄が揃ってわっしょいチャンスに突入。
これがなんとレインボー背景となり、15連しました。
(でもその間の上乗せはショボかったです)
疾風のようにATを駆け抜けて1,566枚獲得で終了。
マジで取りきれないと思ったので良かったです(若干複雑な気分ですが)。
【9月4日 収支報告】
種別 | 機種 | 内容 | 枚数 |
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20円 | やじきた道中記 | 605 | +1059枚 |
日別収支 | 21,180 | |
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8月累計 | 21,760 |
超やじきたボーナスを始めとして様々な特化ゾーンも楽しむことができたのですごく楽しめたのですが、出玉以上に印象に残ったのはその世界観でした。
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やじきた道中記乙がギャグスロというコンセプトをもとに作られたということはすでに知っていた。
で、実際に随所に微妙なギャグが散りばめられているのだが、そんなことよりも全体を通じてとにかく平和な雰囲気がとても印象的だった。
AT(やじきた祭)中には男も女もみんな楽しそうに神輿を担いだり踊ったりしている。
お祭りってそんなに楽しいものなのか?
本当に全員の顔がとても「いい顔」で手を上下に振って歩きながら踊っている。
ここには祭での負の部分が全くない。
男の中に混ざって活発的に動き回る。そればかりかサングラスの強面の男とのレースにも参加してしまう。
彼女は明るくて元気で可愛い「とてもいい子」なのだが、その存在はいかにもフィクションっぽい。
そしてもう一つ。
この世界には「死」が存在しない。
レースのトラップで怪我をする場面はあるがそれはいかにもコント的なもので、殴られたり蹴られたりといった描写はない。このあたりも全体を通じての「平和」という雰囲気に沿っている。
やじきた祭中の男女の「笑顔」「笑顔」「笑顔」「笑顔」「笑顔」「笑顔」「笑顔」「笑顔」。
やじさんときたさんはともかく、女性ながらもとにかく元気で活発的に男性に混ざって行動する茜。
何だかこの世界に登場している人達は誰もが幸せで悩みがないように思えてくる。
つまりこれはユートピアなのだ。
とにかくやじきたの世界観ってすべてが作り物っぽい。
逆に魔女や怪物や悪霊といった非現実的なものが登場する「まどか☆マギカ」や「化物語」のほうがやじきたよりもリアルに思えてくる。
同様に、茜よりも巴マミや千石撫子のような人間の方が現実味がある。
つまり「やじきた」がユートピアであり「まどか☆マギカ」や「化物語」が現実。
であるからこそ、やじきたを打っていると何だか切ない気分になってくる。
現実世界はこうではないということばかり思ってしまう。
でも、個人的にはそういう切ない気分に浸るのが大好きなので、やじきたは大好きな台の一つです。
まだ、2回しか打ってないですけどそれは確信しましたね。
これは映画を見るときもそうなんですけど切ない気分に浸りながら虚構を楽しむのが大好きなんです。
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やじきたにはそれほど期待していなかったので、私の店ではそれほど台数は入れませんでした。
(その後、ミリオンゴッド神々の凱旋の抱き合わせとして追加購入しましたが)
しかし、その予想に反して導入から一ヶ月経過しても稼働はあまり落ちずに動いています。
さらに先日AT機の規制の問題が浮上したこともあり、AT機自体の中古値が上がることが予想され、今後やじきたは予想以上に長期稼働するかもしれません。
ちなみに私自身この「やじきた」が何なのか全くわからなかったのでウィキで調べてみました。
『東海道中膝栗毛』(とうかいどうちゅうひざくりげ)は、1802年(享和2年)から1814年(文化11年)にかけて初刷りされた、十返舎一九の滑稽本である。後続の『続膝栗毛』は、1810年(文化7年)から1822年(文政5年)にかけて刊行された。大当たりして、今に至るまで読みつがれ、主人公の弥次郎兵衛と喜多八、繋げて『弥次喜多』は、派生する娯楽メディア類に、なお活躍している。
つまり、やじきたは『東海道中膝栗毛』という本の登場人物だったようです。
そして、私自身が作り物(ユートピア)と称したこの「やじきた」の世界観が今から約200年前に存在したのかはどうかは不明ですがそういうことを空想するのは大好きです。