設定師の本音!リセット恩恵の強い機種には高設定は入れたくない?
今回は質問にお答えします。
題名::設定を入れやすい機種
日付:2017年8月27日 21:33
タクポと申します。いつも更新を楽しみにしております。
今日新台の花の慶次4を打ちました。
設定5以上確定演出が出てそこそこの枚数を獲得しました。
ふと思ったのですがリセ恩恵の大きい機種とリセ恩恵の小さい機種ではどちらが設定をいれやすいですか?
恩恵の小さい機種の方が入れやすいとは思っているのですが。
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どうも。
ご質問ありがとうございます。
仰る通り、リセット恩恵が小さい台の方が高設定は入れやすいですね。
っていうのも、店側として最も避けたいのは、開始千円で高設定台を出されるってことなんですよ。
つまり、理想としては2~3万使わせてから2~3千枚ほど抜いて欲しいんです。
例えると、今から15年前にモーニングというものが存在しました。
これっていうのは、朝一からハイビスカスやパトランプが光っていたりとか、要はボーナス確定しているわけです。
ただ、当時としてはモーニング台で1回転でボーナスを揃えても、それを飲ました後に現金投資してくれる客層が沢山存在した時代でした。
だからこそ、モーニングを入れていたのですが、同時にモーニング台においては高設定は入れてませんでしたね。
その理由も先程の例にあるように、ある程度金を使わせてから、メダルを出して欲しいので、モーニング台に高設定を入れるということはしなかったのです。
それから、数年後に4号機の北斗の拳が登場すると、朝一からラオウステージ滞在や中段チェリー停止といったモーニングも仕込んでいましたが、その時も同様にそれらの台には高設定を入れることはなかったですね。
やはり、高設定を入れるからには、打ち手にもある程度リスクを取ってほしいという考えは営業する側にはありますよ。
開始千円のノーリスクで猛爆されたら、店側としても面白くない・・というのもありますが、根底にあるのは公平性を持たせたいという意識があるんだと思います。
つまり、リセット恩恵が強ければ、それだけで朝から旨味があるわけだから、その上に高設定まで入れる必要はあるのか?ってことを考えますね。
もちろん、これは緻密な営業を好む私の考えであって、他の設定師でそこまで考えてる奴はそれほど多くはないですが・・。
ちなみに、個人的な稼働の思い出として一番すごかったのが、キングパルサーを朝一から打って千円で10500枚出した時でした。
次に、凄かったのがアラジンAでこちらは千円で6500枚でした。
どちらも朝一の恩恵が強い台だったので、あの頃のスロットはほんと朝から激アツでしたよね(^^;
話はズレましたが、まとめると「リセット恩恵の強い台には高設定はあまり入れなくない」という気持ちが根底にあるといえます。
(特に、鉄拳3や獣王~王者の帰還~などには高設定を入れたくありません)
ただし、いくら恩恵が強くても入れるべき機種には入れるので、そう考えるとそれほど過度に気にすることではないですし、結局のところ設定師によるといえます。
あと、私みたいにエゲツない設定師であれば、高確落としなど何らかの対策をやる場合もあるんで、注意してください。
一応、当ブログの専属ライターであるネテロ課長にも質問したので、その返答も見てみましょうか。
私とは違う法人の業界人ですので、違った視点のヒントが得られるかもしれません。
ネテロ課長からの返答
タクポさま。
ご質問有難うございます。
まず、最近のスロット事情と致しまして、もうご存知かと思いますが6号機への移行、高射幸問題、レートの変更支持、その他諸々の背景と事情を各ホールが抱えております。
設定投入という観点から考慮すると、担当者(実権者、ノルマを課せられ責任を持っている者)がどのような考えを持って店を動かしているかが肝となってくるのかと思います。
粗利を第一に考えるのか?
稼働重視にしていくのか?
短期勝負でイベント認知日を作るのか?
長期的に育成期種を作るのか?
客滞在率を伸ばすのにAタイプを中心に中間設定をばらまくのか?
等、様々目的があり調整を施します。
担当者なりの信念、業務の進め方にも設定内容はまるっきり変わってきます。
ひと昔よくあった“新店長就任記念”などを掲げた店舗が、その転機前後で設定を感じる機種がガラッと変わるなんて事も記憶に新しいかと思います。
さて、本題のご質問の内容についてですが、多角的に見ても設定をリセット恩恵の面から組み立てていく担当者は稀だと判断できます。ただし昨今リセット恩恵の強力な機種が業界人から見ると散見しているなぁという印象です。
そして担当者なりの設定打ちかえちゃいけないリストが脳内確立している場合もあると思います。
実際、私自身ミリオンゴッド凱旋、番長3などはリセット恩恵を活かされ大赤を打ち基盤を破壊しそうになった事は言うまでもありません。
また自分の店長時代の話になってしまいますが全リセット(①から①へのうち替えも含め)固定の日が月に数回ありました。
概要としては・・・
※全体イベントの為ユーザーに『あらっ、昨日のデータと足して天上超えた。上げかも・・・』と思わせ遊技を引っ張る為の変更。
※2~3日ぶっこ抜けてなんとなく割が上がってきそう・・・の不安要素を払拭する為の変更。
などです。
もちろん
※恩恵が見込める機種の育成をしているとき。
※ART中。高確中。有効ゲーム数を切る為。天上付近の台。
等も自分のセンスを信じ変更を行っておりました。
一筋縄ではいかないスロットの営業なので、ホールなどの差は大きいと思いますが、最終的な答えには“リセット恩恵の大小での設定投入に差はない”と回答しておきたいと思います。
ネテロ課長(代理)とは?
去年、営業会議で爆弾発言をしてしまい、会社から干されてしまった業界歴20年のパチンコ業界人。
その後、降格処分か解雇を迫られた結果、課長から課長代理への降格を選択。
結果、会社に対する忠誠心が皆無となり、クロロ店長に膨大な数の会社の営業ノウハウ、または裏情報を提供する。
その情報は、12月に発売した「設定6を掴むためのジャグラー営業の裏話」においても公開。
現在は、当ブログの専属ライターとして、月2~3ペースで読者からの質問に返答している。