いきなりステーキから学ぶビジネスの成功学
先日「いきなりステーキ」に行ってきました。
ちなみに、いきなりステーキが話題になったのは2~3年くらい前かな?
私はミーハーじゃないので、流行り物にすぐに飛びつくってことはなくて、それらの物が少し廃れてから興味を持ってしまうタイプの人間なんです。
だから「いきなりステーキ」が話題になった時も別に行きたいとは思わなくて、それは今に至るんだけど先日家内がふと食べに行こうっていうから一緒に行ってきたんです。
結論から言うと、とても美味しかった。
ってことで、2週間前に行ってきたばかりなのに、つい先日も家内と2人で食いに行ったんです。
初めて行った時は300グラムのワイルドステーキ(1,390円)を食べたんだけど、その時にハンバーグも旨そうだなと気になってたんで、2回目の来店ではハンバーグを注文しました。
これがハンバーグ。
正式名称は「ワイルドハンバーグ300g」で1,100円です。
で、このハンバーグが予想以上に旨くて、私はステーキよりもこっちのが好きでした。
食感が肉々しく、ハンバーグを噛んだ時の肉汁が最高でした。
多分、次回来店した際にはまたハンバーグを頼みそうです。
ステーキって噛み切るのが疲れるからハンバーグの方が好きなんですよね。
ちなみに、隣に座っていた家内は、前回に引き続きワイルドステーキを食べていました。
家内はステーキが好きなんでハンバーグを頼む気は毛頭なく、前回に引き続きステーキを注文。
300gでは物足りないので次回からは400gを頼むと話していました。
家内とは、子供が家にいない時間帯である昼時くらいしか出掛けることができないので、ちょいちょいランチに行くことはあったのですが、最近ではほとんど行ってませんでした。
っていうのも、私が飯に誘っても「ダイエット中だから」という理由で拒否られてたんですよね。
個人的には痩せることによってオパーイが小さくなるのが本当にイヤなので、あの手この手で旨いものを食わせて太らせようと思ってたんだけど、家内がその誘惑に負けることはありませんでした。
しかし、今回の「いきなりステーキ」をキッカケとして家内を太らすことに成功しそうです。
以前は「パスタ」とか「ラーメン」とか「焼肉」とかおごるとか言ってランチに連れ出そうとして全部拒否られてたんだけど、「いきなりステーキ」であれば成功率100%となりそう。
しかも、今後は400gで注文するとか言ってるし、私が密かにもくろんでいる巨乳育成計画は順調に進みそうです。
ちなみに、家内の体型は一般的な主婦くらいだと思うんだけど、今より10~20kgくらい太ってほしいかな。
例えるとお胡夷があと20kgくらい太ったくらいが理想。
いきなりステーキから学ぶビジネスの成功学
で、本題に入りますと、初めて「いきなりステーキ」に入店した時に私は色々と考えさせられました。
正直、初めていきなりステーキに入って、
「ステーキ旨かった。また来よう」
といったくらいの感想しか思い浮かばなかった人は、ビジネスで成功することはできないでしょう。
一生雇われの身で会社にこき使われて人生を終えると思います(別にそれが悪いと言っているわけじゃないけど)。
一方、
「わあ!美味しかった~☆」
などと言って、インスタにステーキの写真をアップすることしか思い浮かばないような、頭がスッカラカンのシンママもビジネスで成功することはできません(でも大好きです)。
とにかく「いきなりステーキ」に入店してから退店するまでに間に学べることがすごく多いんです。
マジで色々と考えさせられました。
じゃあ、一体なにを考えさせられたのかってことなんだけど、それは一言でいうと
「成功の秘訣は捨てること」
ってことです。
こういった類の言葉は、成功の秘訣の教訓としてあらゆる媒体で言われてることですけど、それを高いレベルで体現しているのが「いきなりステーキ」と言えますね。
いきなりステーキにおいては、
「低価格で旨いステーキを腹いっぱい食わせる」
ただ、それだけのことしか考えていないということであり、ただそれだけのことを実現する為にあらゆるサービスを捨ててきたということです。
例えば、メインメニューであるワイルドステーキにおいては、肉とコーンしか載っていません。
通常のステーキであれば、コーンだけでなくブロッコローだのニンジンだのポテトだの、あらゆるサイドメニューが添えてあるはずですがそういうのが存在しないんです。
これは、それらのサイドメニューを付けてしまうとステーキの値段が上がってしまうので、すべて排除したということです。
っていうのも、サイドメニューを添えてしまうと単純に材料費が上がるだけでなく、野菜を調理する手間が増えるので人件費もかさみます。
そうなってしまってはワイルドステーキの値段を上げなくてはならなくなってしまうので、すべて排除したということです。
さらには、ステーキを取り扱っているのにも関わらず「焼き方」を客に聞くこともありません。
通常のステーキ店であれば「ミディアム」「レア」「ウェルダン」といったように、焼き方を客に聞いてその要望に対応する形で料理人が調理します。
しかし、それをやってしまうと焼くのに手間が掛かります。
そして手間が掛かるということは、人件費に影響するだけでなく、料理を出す時間が遅くなるので回転率も悪くなります。
特にいきなりステーキにおいては、肉の原価率70%という薄利で営業しているみたいなんで、多くの客に食べてもらわないと利益を上げることができません。
その為にも、料理人が客の要望に対応してステーキを焼くといったことはせず「レアの肉を出してあとは客に好きなように焼いてもらう」というスタイルを取っています。
だから、
①店員が客に焼き方を聞く手間がなければ
②料理人が焼き方を変える手間もない
③そして客の目の前に出された肉を店員が切ったり焼いたりのサービスもない
といったように、オペレーションにおいて一切の無駄を排除していることによって、低価格を実現しているということなんです。
その他にもまだまだあります。
回転率を良くする為に、カウンター席オンリーにして長居をさせなくしたり、デザートやコーヒーがメニューにないのもそれが理由です。
とりあえず「ステーキ食ったらさっさと帰れ」ってことです。
以上のように、
「低価格で旨いステーキを腹いっぱい食わせる」
というコンセプトを実現する為に、それ以外の要素をすべて捨てているんですよね。
つまり「捨てることによって成功したビジネス」と言っていいでしょう。
「あれもこれも・・」となってしまうと、コストが上がってしまいステーキの値段が上がってしまうわけであり、だからこそ無駄なものをすべて削ぎ落とす必要があるわけです。
そして、これって簡単そうに見えて難しいことなんですよね。
今まであって当たり前だったものを捨てるわけですから、発想力と決断力が要求されるということです。
でも、それらのことをストイックなまでに実現したからこそ「いきなりステーキ」は成功したんだと思います。
逆に捨てることができずに「あれもこれも・・」となってしまうと、中途半端なものしかできませんよね。
これってビジネスの鉄則だと思います。
そして、何かを成し遂げる為にはバランスなんて意識する必要はないんですよ。
“バランス”よりも“極端”であるべきなんです。
ここは個人的にもかなり意識しているところですね。
あと、これに関しても触れておかねばと思ったんで書きますけど
「いきなりステーキ」というネーミングセンスもかなりいいですよね。
すごく覚えやすくて、心に残る名前だなって思います。
「ゴーゴーカレー」って名前もかなりいいネーミングですけど、「いきなりステーキ」はそれ以上かな。
まあ、以上のような感じで「いきなりステーキ」には勉強させていただきました。
ぜひとも自身の成長にも生かしていきたいと思います。