「雇用契約とは労働者の時間を買い取ることである」と言われた塾講やってた時の話

何だか昔のことを思い出して記事に書きたくなったんで書いてみます。

私は大学生時代に塾の講師のアルバイトをやっていました。
ちなみに、◯◯ゼミナールっていう全国的にチェーン展開している有名な塾です。

ただ、有名な塾とはいっても時給にすると通常のアルバイトレベルの金額だったんで大したものではないです。

これが予備校とかのバイトであれば時給4200円とか貰えたんだけど、そういう優秀な人間ではなかったので、せいぜい中学生低学年か小学生にしか勉強を教えることができませんでした。

ちなみに、給料形態としては授業一コマで1700円という料金でした。
そして一コマとは80分の授業だったので時給換算すると1275円となります。

この金額だけ見ると悪くはないのですが、欠点は3点ほどあります。

【欠点1】
通常のアルバイトでは1日8時間とかまとまった時間を働いて稼ぐことができるが、塾講では夏期講習とかでもない限り1日1~2コマ程度しか働けない

【欠点2】
授業をするにあたっては予習をする時間も必要になるが、その時間帯は時給が発生しない

【欠点3】
授業では少人数制と個人授業の2パターンが存在していたのだが、個人授業の場合には生徒が欠席すると授業をしないので時給が発生しなかった

以上のような欠点が大概の塾講のバイトには存在していたんで、けっして美味しいバイトとはいえなかったということです。
ただまあ、1年半くらいは続けていましたね。

ちなみに、欠点3に関しては当時特にストレスに感じていたことなんだけど、
例えば夜の8時から1コマの授業が入っているとします。

そのため、一時間前から準備を整えて現場に向かうわけですが、対象の生徒に急に欠席されると授業そのものができないんで給料が発生しなくなってしまうのです。

しかも、いい加減な生徒だと突然の欠席も多いんで、こういったことが続くとかなりストレスになりました。
こっちは事前に準備して現場に向かっているのにってなるわけです。

雇用契約とは労働者の時間を買い取ることである

事務所

その塾では友達の紹介で働いていたんだけど、ある日そこの塾長から「交通費出すから今度都内の本部で研修を受けてきてほしい」と言われました。

その研修に関しては時給は発生しなかったんで強制ではなかったんだけど「何やら面白そう」と思い、友達と二人で買い物ついでに都内に行ってきたんです。

で、当日その本部に到着すると、そのままその本部の事務所の中で「塾の講師の心得」というかそういった能書きをそこの本部の担当者に聞かされました。

自分と友達とその担当者の3人での会話でしたが、全部で30分程度の内容でした。
どんなことを言われたのかはまったく覚えてないんだけど2つだけ記憶に残っていることがあります。

記憶に残っていること1 プライバシーの話 

生徒のプライバシーは遵守せよとかそういった類の話を聞きました。

その担当者が言うには
「うちの塾の生徒ではかなり有名な方のお子さんもいるから、そのお子さん達のプライバシーに関わる情報は口外しないようにしてほしい」
と言われました。

そして、その担当者は
「例えば・・そうだね。船橋校では千葉ロッテマリーンズの江尻監督の娘さんもいるから」
と付け加えていたのですが

千葉ロッテマリーンズの江尻監督はマニアック過ぎるだろwwww

巨人の原監督とかであれば有名人となるけど、ロッテの江尻監督なんて一般の人は誰も知らねーからw
というツッコミを心の中で入れていましたね。

記憶に残っていること2 雇用契約に関する話

また、その担当者は雇用契約に関することで以下のようなことを話していた。

「例えばクロロ君が火曜日と金曜日の夜8時から1コマずつ授業を担当しているとする。
その場合は会社側がクロロ君の担当するその時間帯を買い取っているという形となるので、クロロ君自身には責任を持ってその時間帯に働いてもらわなくてはならないということなんだよ。それが働くということであり雇用契約なんだ」

この発言に関しては、当時知識のない青二才であった私はごもっともですという気持ちで聞いていたのだが、その後帰ってからよくよく考えてみると

生徒が授業にバックレた時に給料が発生しないのはおかしい

ということに気づいた。

先に【欠点3】で述べたように、
「個人授業の場合には生徒が欠席すると授業をしないので時給が発生しなかった」
とあったが、例え授業をしなくてもその授業をするための準備をこちらはしており、しかも現場まで30分以上の距離を車で向かっているわけなのである。

それなのに、現地に到着したら急遽生徒が休みという情報が入って「今日の授業はなしです」というパターンが度々存在したのである。

これに関しては、例え現地に着く前に生徒が休みという情報が入っても同様に給料を払うべきであると思う。

だって、夜に授業を担当している時点で、その夜に向けてこちらは準備をしているというわけであり、他の予定を入れないようにしている時点で、使用者側が雇用者を拘束しているからである。

だから、その時間に生徒が来ても来なくても関係ない。
使用者側は1コマ分の給料を雇用者に払うべきなんですよね。

まあ、くだらない昔話でしたが、皆さんの会社でも似たようなことがあったらそれはちゃんと抗議した方がいいですよ。
ほんと雇用者を舐めたような会社が多かったですからね特にあの当時は。

PS.
ちなみに、当時塾講やってた時に個人授業でとある悪事を働いていたのですが、気になる方はエロパチ.comの方をご覧ください。
メニューバーのコラム⇒アブノーマルとクリックしていけばたどり着けます。

“「雇用契約とは労働者の時間を買い取ることである」と言われた塾講やってた時の話”のコメント一覧

  1. 番長の舎弟 より:

    単純な疑問なのですが、生徒の出席数に応じて月謝が発生するのですかね?
    それならば経営が成り立たないと思うので、普通は生徒の都合で休みなら月謝も取っているかと。
    にも関わらず、講師に給料払わないなんてブラックな気がします。
    バックレたときは講師に別の仕事与えて給料を払うべきかと。

    • アバター画像 クロロ より:

      >普通は生徒の都合で休みなら月謝も取っているかと。

      私もそう思います。
      それなのに、講師は強制的に休みにされてバイト料が支払われないというのは酷い話です。

      それで「雇用契約とは労働者の時間を買い取ることである」だなんてふざけんなって話ですよね。

      まあ、その仕返しとして壮絶な嫌がらせをして辞めてやりましたよ。
      どんな嫌がらせをしたのかはこのブログには書けないですがw

      • アミバの弟子 より:

        確かに生徒サボったから要らない言われてその分の時給無しとか今だとブラックて騒がれそう。クロロさん、どんな嫌がらせ??公開出来なくてもこっそり俺にだけ教えてww

        • アバター画像 クロロ より:

          記事内に書かれている通り、エロパチ.com⇒メニューバーのコラム⇒アブノーマルとクリックしていけばたどり着けます。

  2. 匿名 より:

    メニューバーが見つからない

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