借金返済でパチンコ店の金庫から金を持ち出した主任の話【前編】
これはけっこう前の話ですね。
私が主任時代に出向で新潟に行っていた時の話です。
(ってか、新潟いたときって色んな事件が起こってましたねw)
その店には私とレオリオとトンパという3人の主任が存在しました。
さらにその上には、店長と副店長って感じです。
そして、パチンコ店内の業務は早番と遅番で分かれており
早番は8:00~17:00
遅番は16:00~1:00
っていう流れが一般的だと思います。
その中で、金庫番という役目の人が必ず存在して
要は「両替金」「換金所金」「店舗固定金」といったお金が金庫内にあるわけですが、そのカギを保有している人のことを言うんですよね。
そして、金庫のカギを保有できるのは主任か副店長か店長といったルールが店内に存在していました。
金庫金の管理方法
②早番と遅番が被る16~17時の時間帯に遅番の金庫番が早番の金庫番の見ている前で金庫内のお金をチェック
③遅番業務終了時に金庫内のお金を金庫番以外の第三者がチェック
これもどの店も共通でしょう。
このように金庫のお金が合っているかの確認を1日3回に分けて確認します。
つまり、①の時点で金が少なかったら店を締めた後に金が失くなったということが分かるわけです。
(遅番業務終了時に第三者が金庫金をチェックしているので)
また、②の時点で金が少なかったら8~16時の間に失くなったことが分かりますね。
そして、金が失くなってしまったら、当然失くなった時間帯に金庫のカギを保有していた金庫番の責任となります。
つまり、金庫のカギを保有している金庫番を決めることによって責任の所在を明確にし、さらに1日3回金庫金を数えることによって紛失した時間帯を絞っているわけですね。
借金取りに取り立てられたトンパ
ある日のこと、主任の一人であったトンパは、パチンコや飲み屋などで持ち金を使ってしまった時に一時的にサラ金から金を借りました。
別にトンパにしてみれば、ちゃんと次回入ってきた給料で返済するつもりではいたそうで、ここまでは基本的に大きな問題ではありませんでした。
しかし、ある日チンピラが家に押しかけて夕方までに40万を返済しろと脅されたそうなのです。
(実際にトンパがいくら借りたのかは不明です。しかし、無理やり40万の返済を迫られたのでした)
トンパは完全にびびってしまって、その日は休日でしたが店に飛んで行きました。
そして、事務所に行ってその日の金庫番であったレオリオに土下座してこう言いました。
「夕方までにどうしても40万が必要なんだ!たのむ!金庫から金を貸してくれ!」
するとレオリオはこのように言い放ちました。
「店の金庫から金を貸せだと!?」
「てめ~!ふざけたこと言ってんじゃねえ!」
「そんなことできるわけねえだろ!」
まあ、この対応は当然でしょう。
それでは話の続きは明後日公開します。