今後のパチンコ業界・大型化が進む理由
今回は読者さんからの質問にお答えします。
題名: 今後のパチンコ業界について
メッセージ本文:
いつも楽しく拝見してます。四号機が終わってから最近勝負ではなく、花がキレイなんでちょっとだけ打ってます(笑)
自分の知り合いのパチンコ業界に精通してた人がいまして、以前、5号機突入時代に、まだカジノ構想がなかったとき、
過剰な解釈で、激しいマシンが出過ぎて、規制がかかり、5号機になりました。
増えすぎた店舗を減らすために当時12500店から8000、または7000を切れば、以前程ではないが。多少緩和されるはずと言ってました。
パチンコ業界の税収や献金、天下り先の確保、
ま北朝鮮の拉致問題でお馴染みの平沢さんみたいな大物政治家がいないと厳しいかもしれないが、多少5号機よりはよくなる。
あれから7年、規制は増えるばかりで、出玉性はおろか、イベントも告知も出来ない今の状態から更に厳しくなりますか?
パチンコ屋は減りましたが、変わりに潰れた店を居抜きで資本力がある会社がどんどん増えてきます。
パチンコ業界は下降してるが、パチンコ業界の強者はどんどん業績が上がってます。
自分の地元も半径8キロに同じ系列が多数あり、イベント規制がなくても系列店で地元の客からどんどん絞るような感じだと最近感じます。
クロロさんは今後どうなると思いますか?
業界人として、個人として色々教えてください。
こんばんは。
ご質問ありがとうございます^^
ここのところけっこう質問を受ける業界系の話ですね。
パチンコ業界の衰退
パチンコ業界は1995年にピークを迎えました。
当時業界の盛り上がりを象徴していたのがMPT。
すなわち当時渋谷にオープンしたマルハンパチンコタワーです(現在は閉店してしまいましたが)。
しかし、そこから徐々に遊技人口の減少に伴い店舗数も減少。
更には、お上の締め付けも厳しくなり、これほど衰退の一途を辿っている業界も珍しいくらいです。
なぜこれほど規制が厳しいのか?
これは過去にも書いたと思いますが、世の中にパチンコ店が増えすぎて生活安全課が対応しきれないからという側面があります。
例えば、都内のホールの新装開店における新台検査に関しても警察からすれば大変な労力が掛かります。
北斗強敵が新台で入ったとすれば、ほぼ全てのホールに入るわけですから検査に行くのも大変ですよね。
都内ともなると、その生活安全課が管轄するエリアだけで何人もの人員が丸一日取られてしまいます。
ちなみに警察検査においては、筐体の検定番号とメイン基板の検定番号を検定書に照らし合わせてチェックする流れです。
さらには、基盤にあるコードを読み上げる装置を警察が持ってきて、そのチェックを行います。
つまり、メーカーが送ってきた検定書に書いてある番号と、遊技台に書かれている検定番号が合致しなかったら検査は通らないわけです。
それはともかくとして、それらの検査をするだけでけっこうな手間になります。
だから、警察からしてみればパチンコ店を減少させたいという思惑は確実にあります。
名前は忘れましたが。今から約5~6年前に「世の中のパチンコ店を今の半分以下に減らしたい」と発言した国会議員も存在しましたね。
業界は資本力の時代へ
95年のピークからパチンコ店は年々減り続けていますが面白いのは設置台数は横ばいになっているということです。
これはすごく異常な現象です。
95年から現在に掛けて、パチンコ店の店舗数は半減しているのに、設置台数が4~5%しか減っていないのです。
つまり、大型化が進んでいるということですね。
これが質問文にあった通りの
「パチンコ業界は下降してるが、パチンコ業界の強者はどんどん業績が上がっている」
ってことですね。
大型化が進んでいる要因
数年前からパチンコ店の大型化が著しいですよね。
▼エスパス
▼ベガスベガス
▼楽園
▼123
▼マルハン
結局、今の時代は600~700台の店が1000台以上の店とは勝負ができないんです。
1000台以上のホールがエリアにドーーーン!と進出して、近隣店の中型店は客が吸収されていくということが、近年ずっと繰り返されているわけですね。
だから、大型店を出店できない法人は太刀打ち出来ないんです。
なぜ大型店に人が集まるのか?
これにおいては、ごく自然な減少だと思います。
例えば、ショッピングモールとかでも大型の物がドーーーン!と登場したら、そっちに人が集まりますよね。
で、その周辺の商店街やロードサイドの単店の客がそこに吸収されますよね。
もちろん、自分好みの店があるとかそういった一部の固定ファンは必ずいるものですが、それはあくまで一部の話です。
これは私達のように期待値を追っているエナスロッターにはピンと来ないかもしれませんが、例えば新台の牙狼が30台導入される700台のホールと、100台導入される1000台のホールがあったら多くの人は後者のホールに行ってしまうわけですね。
パチンコ業界の今後
大型化が進んで店舗数は減り続ける
これだけですね。
世の中に残るホールは、資金力のある法人だけという時代に向かっているということです。
資金力がないとさっきの大型店だけの話ではなく、新台も満足に買えなくなるのでもうどうにもならないという状況に陥って、低スロ・低パチに走りますます儲からなくなるという悪循環に陥るホールが本当に多いですよね。