7月7日のマルハンに高設定が入らない理由 後編
「7月7日のマルハンに高設定が入らない」
今回はこのテーマに関して書いていこうと思います。
業界最大手マルハン
マルハングループは言わずと知れた業界最大手。
店舗数は合計315店舗。
島根・徳島・沖縄以外の全ての地域に出店しており、日本中どこに行ってもマルハンを見かけることが度々あると思います。
そして、年間売上高は1兆8,989億円となっており、これは全国のパチンコホールの約10%の売上高を占めています。
この10%というのは凄まじい数値です。
今のパチンコ業界はマルハンの独走状態といっていいでしょう。
7のチカラ マルハン
マルハンといえば、7の付く日に出すというイメージが浸透しています。
実際に、私の営業する店舗と競合するマルハンも7の付く日は高稼働となります。
その為、マルハンには普段の稼働で勝っていても7の付く日に勝つことは今までで一度もないといった感じです。
特にすごいと思うのは、マルハン自体は7の付く日の営業示唆をすることはあまりないのですが、それでも集客できてしまうというところです。
つまり「7の付く日はマルハン」というのがパチンコユーザーに根強く浸透しきっているということになります。
特定日に出玉を出す理由を考える
マルハンは7の付く日ですが
トワーズは5の付く日
123は3の付く日
楽園はゾロ目の日
ベルシティは8の付く日
ガーデンは2と8の付く日
ニラクは2と9の付く日
Dステーションは3と9の付く日
といった感じでホールそれぞれで特定日というものが存在しています。
やはりホールにとっては新装日以外にも客に来るキッカケを与えたいわけで、その為に特定日を作るわけです。
では客に「特定日はアツイ」と認識してもらう為にはどうすれば良いでしょうか?
その為に必要なのは
・イベント示唆
・設定を入れる
この2つです。
イベント示唆
イベント示唆というのは、今日は特別な日というイメージを客に与えるために、駐車場のぼりや店内装飾を変えたりするわけです。
さらに、ブログやメールにおいてもそうですね。
ホールによっては特定日しかメールを送らないというところも存在しますよね。
あれも特別な日というイメージを与える為に他なりません。
ただし、所轄によっては装飾変更を“射幸心を煽る行為”と判断し、遊技台に過剰に装飾を付け加えてはいけないというところもあります。
その場合は例えば丸ポップはOKだけどフラッグやイスカバーを付けてはいけないといった制約があったりします。
あとは特定の台にパトランプを置いたり、特定のコースに赤絨毯を敷いたりとかそういうのにもうるさかったりします。
同様に、メールやブログに関する表記に関しても際どい内容のものには指導が入ったりします。
まあ、そこはエリアによって様々です。
ただ、何にしてもそのようなイベント示唆をして客に「特定日」という認識を持ってもらい集客するわけです。
設定を入れる
上記のような示唆をした上で、設定を入れて甘めに営業します。
それによって客に対して「特定日」の信頼を付けていきます。
何も示唆をせずに設定を入れたところで客は気づきません。
そうなってしまうと客はたまたま出たと認識してしまい、それは無駄な還元となってしまいます。
しかし、イベント示唆をした上で設定を入れれば、客の中で答え合わせができるわけですね。
「ああ、今日はこの装飾の日だから出た」のだと。で、それが次回来店のキッカケとなるわけです。
イベントを立ち上げたあとはどうする?
ホールはこのような試行錯誤を繰り返し、特定日というイベントを育てて立ち上げていきます。
で、実際に特定日と通常営業日との稼働率差が10~20%程度ついてきたらイベントが立ち上がってきたということになります。
では、ここからが重要なのですがイベントが立ち上がったその後も出玉は出し続けるのでしょうか?
答えは・・
一度イベントが立ち上がってしまえば、出さなくても勝手に客が来店して勝手に出玉が見えるので、玉出しする必要がなくなります。
だから出玉を出す必要がないのです。
それっていうのは、つまり・・
恋愛に似ています。
恋愛では最初のうちは色々と媚びへつらって優しくしますが、付き合ってしまえばこっちのもの。
相手を好きにさせてしまえば、優しくしなくても付いてきてくれるわけです。
ただし、あまりにも放置してしまうと彼女の堪忍袋の緒が切れてしまいますので、たまに優しくしたりどこかに連れて行ってあげるわけですね。
パチンコ営業でもそれは同じです。
一度信頼を付けてしまえば、勝手に集客できて勝手に出玉が見える。
それでもあまりに渋い営業をし過ぎると、客の堪忍袋の緒が切れてしまうのでタイミングを見て還元する。
それだけでいいんです。
ちなみに彼女の堪忍袋の緒が切れた時に他の男に行ってしまうのと同様に、客の堪忍袋の緒が切れてしまうと競合店に行かれてしまうということになります。
あまりにも7が定着しているマルハン
そのように考えるとマルハンの7の付く日はあまりにも定着しているので、出さないということになります。
いや、言い換えると「必要以上に出さない」ということです。
マルハンは出す時は出す法人です。
例えばグランドオープンなどでは初めに信頼を付けたい為に思いっきり出します。
あとは、周辺に強い競合店が存在し、そこを潰すと決めた時には徹底して出します。
しかし、そういったケースでない場合には例え7の付く日といえども必要以上に出しません。
還元するとしても中間設定でよいと考えます。
だからマルハンは中間設定が多いのです。
ただし、こういった反論もあると思います。
「マルハンといえば7の付く日。今後のイメージづけの為に7月7日は出すんじゃないのか?」
これに対しての答えはこうです。
「7の付く日のイメージはすでについているので7月7日といえども出す必要がない」
7月7日のマルハン攻略
基本的には以上のような思考を持っておいて下さい。
その上で、場所によっては7月7日に出すマルハンも存在すると思います。
先ほど申し上げた通り、グランドオープンして間もないマルハンや、周辺に強い競合店がありまだ地域一番店になりきれていないマルハンであれば7月7日に玉出しする可能性があります。
グランドオープンしたてのマルハン
2015/12/27 新店「赤穂店」(兵庫県)
2015/12/25 新店「古河北店」(茨城県)
2015/12/25 新店「鳥取店」(鳥取県)
2015/9/9 新店「太田新道町店」(群馬県)
グランドオープンしたマルハンを新しい順に並べてみましたが、そこを狙うのも手です。
ただし、赤穂店と古河北店に関してはグランドオープンして間もないとはいえ微妙ですね…。
設置台数も少ないしあまり力を入れるような店舗には見えないからです。
マルハンはこれだけ多くの店舗があるので、どこの店舗にお金を掛けるべきかということを適切に判断して営業しています。
つまり、集客の伸びしろがある店舗にはお金を掛けるけど、そうでない店舗にはお金を掛けないということです。
例えば、マルハン大宮店。
この店舗は設置台数1213台の大型店ですが、そのとなりに設置台数2000台という楽園大宮新館が存在しているので、どうあがいても勝てない状況となっています。
しかも、7月7日はゾロ目推しの楽園大宮新館もイベント日なので客の分散が考えられます。
おそらく7月7日にマルハン大宮店が過剰に玉出しして赤字を打ったとしても、その後の稼働には繋がりづらいと感じます。
つまりは無駄な玉出しということになってしまうわけです。
であるなら、PIAや巴などと稼働が拮抗しているマルハン町田店や、PIA、楽園、ザ・シティ、ガイアなどと拮抗しているマルハン川崎桜本店などで玉出しした方が、まだ今後の集客に繋がると思います。
つまり、圧倒的な差が付けられており多少出玉を出したところで地域一番店になれないような状況のマルハンにおいては玉出ししないといういことです。
逆に、圧倒的な地域一番店となっているマルハンにおいても玉出しする必要がなくなるのでやはり出しません。
まとめると実力が拮抗しているエリアのマルハンであれば7月7日に出す可能性が高いということです。
マルハンは地域一番店になれる見込みのある店舗には惜しみもなく金を掛けるからです。
マルハンといえども不採算店舗は多く存在するわけで、そういったところにお金を掛けようとは考えません。
掛けるべきところと掛けるべきではないところは常に判断して資金を動かしているということです。
以上のことを踏まえて、玉出ししそうなマルハンを探してみるのがいいと思いますが、タイトルにもある通り基本的には7月7日といえども出さないということを踏まえておいて下さい。
まあ、あとは私がこんなことをわざわざ説明しなくても日々マルハンのデータ取りをしている読者さんもいらっしゃると思いますので、そういった方であればその傾向は掴めるのではと思います。
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クロロ「ふう・・疲れた・・・。この記事を書くのに3時間近く掛かってしまったぞ(苦笑)」
ゴトー「あ、あのクロロエリア長」
クロロ「なんだ?」
ゴトー「全くマルハンの営業を妨害する記事になっていないと思うのですが…」
クロロ「・・・・・・・・・・・」
「しまった!」
クロロ「すっかり営業を妨害する記事を書くのを忘れてた…」
ゴトー「逆に、この記事の内容からするとマルハン町田店とマルハン川崎桜本店の稼働が上がりそうな気がするのですが‥」
クロロ「ぐぬぬぬぬぬぬぬ・・」
ゴトー「ましてやマルハン川崎桜本店といったら、我が店舗から東に500mほどの競合店となっておりますゆえ・・」
クロロ「ああああ!バカ!!」
ゴトー「はっ!?しまった!!」