設定告知における痛恨の失敗

昨日の記事では「設定456」確定の札が台に刺さったら、ほぼ99%「設定4確定」であるという話をしました。
さらに酷いホールでは設定1や2の場合も普通にあるといった話もしました。

それでは、今回の記事ではこういった告知系のイベントでやってしまった失敗談を書きたいと思います。

もう何年も前の話ですが、全台に札を付けるというイベントを連日開催しておりました。

ちなみにそれが、どのような札かといいますと…
・奇数
・偶数
・3以上
・モードアップ
・据え置き
・爆発するかも!?
・武蔵(設定634ということ)
・隣の台と合わせて忠犬ハチ公(2台並びで刺さっており2台の合計設定が8ということ)

といったような感じで種類はかなり多かったです。
そして夜7時に、各台の札の一部が「サメ(4以上確定)」「エビ(5以上確定)」「アンコウ(6確定)」の札に差し替えられるという設定告知のイベントでした。

そしてある日このような失敗がありました。
まずイベント初日に125番台には『奇数』の札が付けられていました。
さらに、翌日の二日目には125番台は『据え置き』の札が付けられていました。

そして二日目の夜7時の設定456確定台の発表で、125番台に「アンコウ(6確定)」が刺されたのです。

「これは矛盾してる。設定6ってウソだろ!」となって当時の店長が客から大クレームを受けていました。
今でもその光景を覚えています。
設定6の告知をした台は「パチスロ北斗の拳」でクレームした人は飲み屋で働く常連の女性客でした。

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北斗の拳
2003年10月にサミーから発売されたストックタイプのパチスロ機。累計販売台数は約62万台を記録しパチスロ史上最大のセールス数となった。

まあ、当時はホールスタッフがメインの仕事だったので、その店長がどのように対応してすったもんだを終えたのかはわかりませんが確かにこれは言い逃れできないですよね(苦笑)
こんな感じでイベント規制の緩かった当時は、各ホールが出玉イベントを謳い、騙し合いで集客を競っていたのです。

一方、現在は射幸心を煽るような広告規制が厳しい状態であり、出玉イベント自体が禁止されています。
その為、店側は知恵を絞って特定の数字の付く日に出玉を還元して集客したり、特定の機種のポスターを「当店人気機種」と評して配置することによってオススメ機種を匂わせたり、雑誌のライターの取材を装って出玉イベントを匂わせたりと、それはそれは様々な趣向を凝らして出玉イベントを行っています。
しかしながら、やはり規制が掛かっている以上、大々的にイベントを開催することができずどれも中途半端な結果で終わる例が多いのが現実です。そして、その結果として高設定台を使わなくなるといった事態に陥っているのが現在の業界の現状です。

ホール側が何も見返りがなしに「設定6」を使うということはまずありえません。
例えば「今日はこの島の中に設定6が必ず入っています」といったアナウンスをすることができれば、その島の稼働が上がります。さらにメールで配信すれば外からの客も呼べるかもしれません。
一昔前はガセイベントが多かったとはいえ、そういったアナウンスが言える状況だったので現在よりも高設定台がバンバン使われていたということなんです。

もう一つ例に挙げると、昔地元のパチンコ店で「ビック5」というイベントを開催しているホールがありました。
これはどういうことかというと、特定の島に10台の大花火が設置されていたとします。

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大花火
1999年にアルゼが開発・販売したパチスロ機。4号機規定でのAタイプで、最高獲得枚数が711枚。フル攻略時の設定6の機械割は140%。

その10台の大花火中、角台の1台の電源が落ちているわけです。
そして、開店より他の9台の大花火を打って一番最初にビックを5回引いた人が電源が落ちている大花火を打てるというイベントなのです。
ちなみにその大花火は設定6であり、遊技する前に店員が設定キーで設定確認をさせてくれます。

このように今ではとてもありえないイベントが当時は開催されていたのです。
これは確かに盛り上がりますよね。設定6を使ってますという告知を行うことによって集客できるわけですから、それは使う価値があるでしょう。あとは、設定6を使いながらもどのように集客して利益を確保していけばいいのか考えればいいだけです。

現在のパチンコ・スロット業界は毎年右肩下がりで売上や遊技人口が減少しています。
一番の要因はスマホを始めとする娯楽が世の中に溢れてきたことだと言われてますが、パチスロ本来の高設定を探すドキドキ感や、一昔前のようにそこそこ設定を入れている環境でないと、楽しいと思えるハズがありません。
ましてや、ドキドキ感とはほど遠い、単調な天井狙いという作業を繰り返して収支を確保しているわけですからそのような現状では楽しいとも思えないし、この業界が盛り上がるハズがないですよね。

私個人としては今できることとして、広告規制に引っかからない範囲内で設定を匂わす打ち出しをして極力高設定台を使って営業したいと思っていますが、規制そのものが改善されることを望むばかりです。

“設定告知における痛恨の失敗”のコメント一覧

  1. リュウ より:

    初コメントです。
    クロロさんの記事は毎回楽しく拝見させていただいています。
    私も兼業のスロリーマンですが、一昨年、去年と年間目標100万を達成でき、今年も現在80万と目標達成できそうです。
    イベント規制はやはり厳しいですよね、、
    店側も客側も損しかないような気がします。
    せめて設定発表だけでも復活してくれないかなと思うこの頃です。

    • アバター画像 クロロ より:

      >リュウさん
      お褒めのお言葉ありがとうございます(^-^)

      イベント規制によって設定が使われなくなったことは事実ですね。それでもスロット業界に関してはヒット商品が多いために盛り上がっている部分はありますが、やはり真の意味で客に楽しんでもらう為にはイベントで客を集めて設定を使うことが重要ですよ。

      あと、今年も100万達成して3年連続となるように頑張ってくださいね。

  2. ショウ より:

    お疲れさまです。
    4号機時代は凄まじい時代でした。
    全6島があってもどうしても2台位は6っぽくないんですよね(笑)(全員判別有です)
    そこは暗黙の了解的な事でツッコミませんでしたが・・・・
    でも楽しい時代でもありました!
    これからも記事楽しみにしています。

    • アバター画像 クロロ より:

      >ショウ
      たしかに、ガセが当たり前の時代でしたから、あえてツッコミを入れる人もいなかったですよね。
      もしツッコミをいれるとなると毎回ツッこむことになりかねませんからね(^^;

  3. ぺろたん より:

    4号機の頃は、朝一1回転目で揃ってそのまま夕方で万枚、閉店で2万枚とかありました。
    懐かしい。
    ちなみにデカ7という台で2万枚出しました。

  4. なにがいいてえの? より:

    わけわかんねえわ。詐欺ってるって言って何得すんのあんた?この時期にそういう詐欺ってっからきせいかかってんじゃ。くそぼけ!まじめにちゃんとやってるホールが後ろめたさくらうのはお前みたいなやついがいっからだ!まあさっさとそんなホールツブレたほうがすっきりすんだろ!

  5. アバター画像 クロロ より:

    まだ、現役営業してますね

  6. キートン より:

    うちの近所でも似たようなことありましたねぇ。

    2011年の話なんですけど、その店は毎日まばらに札が刺さってて、種類は偶数、奇数、据え置き、モードアップとか。
    その店がある日、全台系のイベントをやっていて、その日は蒼天の拳の半分(2島のうちの片方)が高設定だったんです。
    で、翌日宵越し天井狙える台(蒼天ではないです)があったので、朝一から拾いにいきました。
    すると、前日高設定の蒼天の島に、モードアップの札が刺さってる台が1台ありました。
    オイオイ!ってなりましたが、あてにならないので、スルーして狙いの宵越し台を打ってました。
    しばらくして、サラリーマン風の40代くらいの男性が、件の蒼天を打ち始めました。

    打ち始めて1時間くらい経った頃でしょうか、その男性が店員になにやら話をし始めました。
    どうやら文句を言ってるようでした。
    気にも留めず僕は自分の台を打っていると、男性が僕の所にやってきて、
    男性「おい兄ちゃん、昨日蒼天全台高設定だったよなぁ?」
    僕「あ、あ…。まぁ、そうでしたねぇ…。」
    男性「この店、嘘ついてやがるぞ!」
    この後、男性はまた店員と話始めて揉めていました。
    話が終わった後に、たまたま店員さんと目が合ったのですが、お互いなんとも言えない表情をしていたのを憶えています。

    「騙す方より騙される方が悪い」なんて理屈は大嫌いですが、世の中は嘘の方が多かったりしますよね。悲しいことではありますが。

    まぁ、1時間打った程度で設定の高低は看破できないので、実際は設定4から5とかモードアップしていた可能性はなくはないんですけどね(笑)

    • アバター画像 クロロ より:

      札のイベントで矛盾が生じることがあってはいけませんね(^^;

      詳細な情報をありがとうございます。

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