小遣い15,000円の既婚スロッターの切ない物語【後編】

それでは1万円借りて合計15,000円の軍資金を用意し某スロット専門店の出目イベントに挑んだところからの話です。

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その時に打ったのはタイムパーク。
メダルを投入して2回転で潜水艦が現れボーナス確定しました!


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興奮しました。
そしてBIGを消化すると、100G以内にボーナスが連チャンし出玉を積み上げました。
その後は、ハマっても300G程度で安定して出ていました。

しかし、夕方前くらいに500Gまでハマってしまったときに不安になってしまい、ホール内に職場の常連さんが来ていたので「タイムパークって天井あるんですか?」と聞いたところ「ねえよ」と言われ、「いい感じで出てるんですけどこれって設定6なんですかね?」と聞いたら「う~ん。そのヒット回数でその確率なら4以上は入ってるんじゃねえかなぁ…」と言われました。

その後も続行し、結局19時くらいまで打っていました。
最終的な勝ち額は72,000円!

感動しました…。
千円が72,000円になったなんて。

しかも、スロットを打っているときの楽しさといったら他の何物にも例を挙げられないほどの楽しさでした。
その上にお金が儲けられるなんて…。
これを元手に増やしていけば楽しいスロットが続けられる。
月15,000円の小遣いで苦労せずに済む。
何がなんでも増やしてやろう!
という気持ちになったのでした。

その2週間後に再び勝負したのですが、自分が狙ったのは地元ホールの新装開店でした。
その時は『バベル』が新台として導入されました。
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バベルはストック機という部類の機械で人気は振るわなかったのですが、個人的には自分が今後セミプロになる上で大きなターニングポイントとなった機種でした。

今回は勝つ為に、雑誌で勉強してから勝負に挑んだのですが、高設定の挙動としてREGが連チャンするという解析がありましたので、その挙動を見ながら雑誌を片手に設定推測しました。そしてその日は「この台はどうやら設定5だ」と確信しました。とにかくREGが連チャンしドル箱を積み上げていきました。
閉店まで遊技し最終的に流した枚数は7,000枚オーバー。
換金率が5.5でしたが130,000も勝つことができました。

さらに次の休みも朝一からバベルを打ちに行っては6,000枚出して100,000円勝ちといったように、上り調子で稼いでいきました。

ここで一つ気づいたのは、バベルのテーブル方式やゲーム数解除を勉強したときに600G以降の台を打って引き戻しゾーンを抜けたらヤメるという立ち回りをすれば勝てる可能性が非常に高くなるのではないかということでした。
この思考が非常に大きなターニングポイントとなり、これ以降常勝スロッターという道を歩むことになるのでした。

時はストック機の時代となり、最低でも月10万を4~5年間は勝ち続けることができました。

キングパルサー
ギンギン丸
マッハGOGOGO
巨人の星
ジェットセットラジオ
梅松ダイナマイトウェーブ
吉宗
鬼武者
主役は銭形
シンドバッドアドベンチャー
ファイヤードリフト
ネオプラネット
海一番
ベティ・ブープS
ボンバーパワフル
夢夢ワールドDX
俺の空
押忍!番長

思いつくだけでこれだけ出てきましたが、基本的にモード移行の台よりもテーブル方式ゲーム数解除の台が好みであり結果もついてきました。

ほぼ90%がハイエナでの立ち回りでしたが、設定狙いも織り交ぜて立ち回っていました。
自分がホームにしていたホールでは5の付く日に激アツのイベントを開催していたので公休希望を取ってその日は朝一から飛び込み何度も高設定台を掴むことができました。本当にいい時代でした。

前述したように4~5年間は勝ち続けたのですが4号機の終焉と共に自分のスロットライフも終焉となりました。
厳密にいうと会社内での配置転換があり、店舗ではなく本社に異動となったのでスロットはやらなくなったのです。

その後、再び店舗に戻ってきてからは再びスロットをするよになったのですが、モンキーターンが世に送り出されると、それが自分にとってある種のストック機復活という大きな事件でした。
「また、あの時代になったのか…。俺の時代がやってきた」
と大きな胸騒ぎがしましたね。
そこからは勝ちに徹する立ち回りによって勝率も上がり現代に至った感じです。
今年に入ってからは今のところ+487,520円となっており年間200万を目標に立ち回っております。

とにかく、軍資金がなくてスロットができなかった惨めな経験が自分の今の最大の養分となっています。
今の時代ですと2スロとか軍資金がなくてもスロットが遊べる時代です。しかし、当時は20スロしかなく、自分の場合は月に自由に使える金が15,000円しかなかったのでスロットをやり続けるにはどうしても勝ち続けるしかなかった。
こういった状況が本当に良かったと思います。
もし独身で自由に金を使えたら年間何百万もパチンコ店に貯金していたことでしょう。
大部分の人たちがそうであるように。

お金がなかったときの惨めな経験があるから、絶対に無駄打ちはしない100%勝ちに徹するという立ち回りを今も心掛けています。
やっぱり、結局最後に行き着くのは「本当に勝ちたいのか?」といったことだと思います。

今回は長編3部作を最後まで読んでいただきありがとうございました。

“小遣い15,000円の既婚スロッターの切ない物語【後編】”のコメント一覧

  1. カズ より:

    若い頃の金がない時のほうがスロットが面白かったですね。毎日が一世一代の大勝負でしたから(笑)それから目押しを覚えてクランキーコンドルやタコスロで期待値稼働を始めてからどんどん資金も増えましたが面白さはなくなっていったような気がしますね。そう考えるとパチンコやスロットは適度な射幸性もよいスパイスなんですよね。それを抑えるということはつまらなくなると思います。極端な話毎日10万負けても痛くも痒くもないだけの資産があればパチンコ屋に行くことはなくなるでしょうね。

    • アバター画像 クロロ より:

      うまい例えですね

      その通りです。

      • カズ より:

        当時はパチスロもモーニングがあったりパチンコもアレパチでモーニングがあったりお金が無い若者でもパチンコパチスロを楽しめる環境でしたね。今となっては違法ですけど客目線から見ると財布に数千円入っていればそれなりに楽しめて今よりも健全な娯楽だった気がします。当時は依存症なんて言葉じたい無縁の業界でしたね。楽しみたい時にちょっと行って気軽に楽しめる、今は数万円は無いとマトモに楽しめないからなかなか気軽に行けない、結果として依存してしまうのかと。

        • アバター画像 クロロ より:

          昔はモーニングでもそれをキッカケとして、長居してくれるからありだったんですよね。

          今ではモーニングだけ取りきったら退店してしまう人がほとんどなわけで、それではやる意味がないでしょう。

  2. おむぎ より:

    神奈川の元住吉にあったお店は朝一、確変中の海物語を棒を引いて当たりがでたらもらえたり、
    店長が出したいスロットが空いてるとデータボタンを押してここだよアピールしてた。
    南千住のチャレンジってお店は朝から1000はまると6くれたり、設定札が武蔵、ジゴロ、三四郎、
    スロット30台もない店なのにわかりやすくていいお店でした。みんな潰れましたけどね。

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