『金のなる木』と『負け犬』
様々な遊技台が世に送り出される今、それらの台は人気台や不人気台など様々です。
また、一般的には大人気といかないまでも一部のユーザーに支持される台も存在します。
そして、営業的目線ではそれらの台は以下の4つのタイプに分けられます。
『金のなる木』稼働が高く利益も取れる機種。
例:ジャグラーシリーズ、ハナハナシリーズ、蒼天の拳2、マクロスフロンティア2、パチスロ戦国乙女~西国参戦編~、バジリスク3絆
『花形事業』 稼働は低いが利益が取れる機種。
例:主役は銭形2、餓狼伝説PREMIUM、ケロット3、スカイガールズ
『問題児』稼働は高いが利益が取れない機種。
例:北斗の拳 転生の章、アナザーゴッドハーデス、SLOT魔法少女まどか☆マギカ、パチスロモンスターハンター月下雷鳴
『負け犬』稼働が低く利益も取れない機種。
パチスロサイボーグ009、サムライチャンプルー流転輪廻
まず金の成る木が最もホール側にとって嬉しい機械なのは言うまでもありません。
そして負け犬に関してはここから花形か問題児を経由して金なる木に育てることは不可能なのでさっさと撤去すればよい話です。
ですので重要なのは花形事業や問題児の機種をどのように金のなる木に育てるのかということになります。
花形事業に関しては利益が取れるのでイベントと絡めて利益を落とせば金のなる木に育てることができるかもしれません。ですが、結局のところ稼働の善し悪しはゲーム性がユーザーに支持されているのかといったところが大きい為に、利益を落としても簡単に稼働が上がるというほど簡単なものではありません。
ですので、利益を落としても稼働アップに繋がらないのであれば、このまま撤去まで利益を取りつくそうという考え方になります。
逆に利益を落としたことによって稼働アップに繋がる見込みがあるのであれば
利益を落として還元⇒稼働アップ⇒増台⇒利益が取れる地盤を確保
といったようなサイクルを描くことを目標に営業していきます。
次に問題児についてですがこういったケースでは文字通り問題となります。
稼働はよくて嬉しいのですが利益が取れないというのはホール側にとっては大きなリスクです。
そういう場合は売却による減台。またはリスク軽減の為に特に出てしまうクセのある台を20円スロットから8円や5円スロットといった低スロに移動といった対応も効果的です。
そして、最初のうちは利益が取れなくてもいち早く台のクセを掴む。具体的に言うとリセットや奇数~偶数設定の使い分けで利益を確保できる法則を見出すということが求められます。
その上で何をやっても出てしまうというときはしかるべき処置(撤去など)をする必要も出てくるでしょう。
しかしながら、問題児をいかに金のなる木に育てるかということが営業には要求されます。
このように本日は営業での話となりましたが、一つ憶えておいて損はないと思うのは
『甘い機種が長期稼働するのは難しい』
ということです。
一言でいうとホールで大量の台数を設置して長期稼働する台というのは
『ホール側にも客側にも支持されて初めて可能になる』ということなのです。
ジャグラーが何年も長期稼働している例はまさにそれであり。
あの台の人気があるのはもちろんであり、ホール側にとっても利益が取りやすいから長期稼働しているのです。
機械割を見れば分かるとおり、ジャグラーの設定1は相当辛いです。
ですから設定2をベースに営業しているのですが、1が辛いからこそ2やそれ以上を使うという選択肢が出てきます。
例えばモンハン2のように設定1でも実践上99%以上も出玉が出てしまうような台では1しか使えなくなってしまうのです。
さらに設定1が辛く利益が確保できるのであればそれはホールからは重宝されます。
できるだけ人気を付けて台数を増やしいつでも利益が確保できる状態にしておきたいというのが自然な考えでしょう。
ですから長期稼働するような人気台には『ホール側にも客側にも支持される』という条件をクリアしたものがほとんどなのです。