九州のパチンコ法人「P-ZONE」の山口社長に垣間見る潔さ
先日PiDEA読んでたら、九州のパチンコ法人「P-ZONE」の山口社長のインタビューがなかなかいいなと思ったんで記事に書いてみます。
パチンコ・パチスロ店「P-ZONE」グループ
エリア | ホール名 | 設置台数 | みんパチ評価 |
---|---|---|---|
長崎県北地区 | P-ZONE 佐々インター店 | 1020台 | 35点 |
P-ZONE ヴィーナス | 777台 | 25点 | |
P-ZONE 松浦店 | 720台 | – | |
P-ZONE 大野店 | 616台 | 25点 | |
スーパースロット 大塔店 | 343台 | – | |
スーパースロット 広田店 | 234台 | – | |
P-ZONE 早岐店 | 240台 | – | |
長崎県南地区 | P-ZONE 諫早店 | 1120台 | 45点 |
P-ZONE 女神店 | 1200台 | 60点 | |
P-ZONE 長与店 | 835台 | – | |
P-ZONE 大村店 | 669台 | – | |
長崎県南地区 | P-ZONE 諫早店 | 1120台 | – |
P-ZONE 女神店 | 1200台 | – | |
P-ZONE 長与店 | 835台 | 45点 | |
P-ZONE 大村店 | 669台 | – | |
福岡地区 | P-ZONE 伊都店 | 1040台 | – |
P-ZONE 福重店 | 940台 | – | |
P-ZONE 東福岡店 | 1200台 | – | |
P-ZONE 筑紫野店 | 2008台 | 50点 | |
佐賀地区 | P-ZONE 唐津店 | 350台 | – |
参照元:
P-ZONE一覧/みんパチ
スーパースロット一覧/みんパチ
P-ZONEグループ(株式会社パラダイス)は九州最高クラスの大型法人である。
20店舗中1000台オーバーのホールが8店舗も存在し、日本最大級となる2000台超えのホールまで存在している。
一方、みんパチでの評価に関してはそこそこのものとなっているが、これはかなりいい方の点数であると思われる。
っていうのも、基本パチンコは負けるものであったり低設定が基本なので、得てして評価が下がりがちになってしまうからだ。
しかも、このクラスの大型店であるとどう考えてもメリハリ営業をやることがないので、ガチで勝ちにいくのであれば選択肢に入ることは少ないだろう。
にも関わらず一定の点数をキープしている要因は「接客」「設備」のクオリティの高さであるのだが、いくつか例を挙げておく。
みんパチにおいては、営業が悪いと、どんなに接客や設備がよくても嫌がらせで最低点数をつける心無いレビュアーが時々出現するので、正当な理由が書かれていないもので最低点数を付けているレビューは全て削除するようにしている。
しかし、以上のような「出ないと接客や設備の評価が低下気味になる」という背景があるのにも関わらず3~5点という高水準の点数を維持しているということは、グループ全体としての「接客」「設備」のクオリティの高さというものが伺える。
実際に今から20年以上前となる1995年にP-ZONE塩浜店をオープンした時には、全スタッフを女性で揃えて「笑顔」や「挨拶」といった接客を徹底したらしい。
現在であれば全スタッフ女性も珍しいものではないが、1995年となるとかなり異例。
当時のパチンコ店といえば店長がパンチパーマで、ホールではチンピラ同士の殴り合いの喧嘩も日常茶飯事。店員も金のネックレスに金の指輪をして中央通路でジュースを飲んでいた時代である。
そんな時代に全スタッフを女性でオープンしたという試みからは、当法人の社長の起業家精神が垣間見れる。
山口智英社長
株式会社パラダイスの社長である山口智英は、エース電研(パチンコ設備関連の会社)の社員を経て、家業である会社をついだわけだが彼のコメントがすごく潔くて好感を持った。
「パチンコ店のオーナーは、店長任せにしているケースが多いんです。そして、店長は基本的に稼働優先です。だから、利益を取る時に思い切って取れない。
キツイ営業をしたらお客様が飛ぶとか、その責任を取らされるのではないかとかいったことが気になります。そのため弊社では、利益配分などはすべて私または会長の指示で行っています。要は稼働を優先するか利益を優先するか。私は商売をするからには利益を優先すべきだと思います 」「まず、利益優先でなければやっていけない という危機感を持つことです。そのためには遊技機や設備機器、接客サービスなどで他にない魅力を伝えていかなければなりません。例えば弊社では新台入替はいち早く行うが、来店イベントはほとんど行いません。そんな営業を続けてきた結果、必然的に勝ち負けにこだわるような若者客やグループ客が減り、『自分で使う金を把握して遊んでいる』『負けてもまたP-ZONEに行く』というお客様だけが残られているんだと思います」
引用元:PiDEA
引用はピデアのインタビューだが、ここまで「利益を優先している」と断言する社長は非常に少ない。
というのも、業界誌とはいえ一般ユーザーも見る可能性があるわけなので、「うちは還元しています」「出玉には拘っています」といった綺麗事を言いたくなるのが経営者の本質なわけだからだ。
例えば東京のスロットジパングであったり、埼玉のサムライSLOTとなれば話は別。
これらのホールでは新台を買わない独自路線で営業しているので設定は入れられる環境にあり、実際に入れているからこそ一定のファンが存在し、みんパチの評価も高い。
しかし「新台をバンバン買う」「1000台クラスのホールを次々と新規出店する」という現状の上で「でも出玉での還元には拘っています」という発言は嘘だ。
実際に、マルハンもガイアも、玉を出さずに新台を買って、大型店を出店し続けてきたからこそ、パチンコ業界のトップに君臨することができた。
ただ、それでトップに君臨できたということは客の潜在意識としては「出玉」ではなく「新台」「快適さ」を求めているということが分かる。
もちろん「出玉」は求めているが、「勝てたらいいなあ」というレベルの話であるから、結局は「新台」「快適さ」でホールを選んでしまう。
話をまとめると、このような業界誌においては“得てして綺麗事をいう経営者が多い”のだが、山口社長のコメントには潔さであったり裏表のなさを感じた。
とても好感が持てる人物である。
2008年からは新規事業として複合リゾートホテルの運営にも参入し、施設内に83台のパチンコ・スロットを設置するなどして外国人客もターゲットにしているらしく、将来的には1000台クラスのパチンコと客室を融合させた一大レジャー施設をオープンする目論見らしい。
これだけスケールがデカイこと考えてる会社って伸びそうな気がする。
もちろん、規模を拡大するのには資金が必要なので、パチンコの方で甘い営業をすることはないと思われるが。