ガイアのグランドオープンドキュメントを見て感じたこと
今回は質問にお答えします。
題名: この言葉の意味について
メッセージ本文:
いつも楽しくブログを拝見させていただいてます
15年近くの前の動画ですいませんが
https://www.youtube.com/watch?v=OSSN54vOboM
16分50秒あたりです
「客が居ない時間帯に出しても意味がない」
とガイアの店長が言っています。
基本私は遠隔やホルコン等は信じておりません
あくまで期待値を追う立ち回りをしています
ただ上記の発言は暗に出玉制御?を示唆したような
発言の気がしてなりません
客が来ない日というのであれば釘調整、設定変更
なのでベースを落とすというのであれば話はわかります。
客が来ない時間帯となると話は別問題です。営業時間中に設定変更、釘調整などはできないはずですので・・。
昔の動画ですので現在とは異なる事もあるでしょうが
クロロ店長殿はこの発言をどう考察しますか?
どうも。
ご質問ありがとうございます。
動画の方、拝見させていただきました。
ただ、私はいそまるくん並に多忙の身のためスタートから16分50秒までしか見てません。
動画の概要と感想
2004年4月14日に総設置台数1178台のガイア道頓堀店がオープンしたわけだが、そのグランドオープン秘話のところから話が始まる。
それにしても、今から13年も前に1178台という設置台数のパチンコ店をオープンするとはスケールがデカすぎる。
しかも、土地が激高の道頓堀のど真ん中ということもあり、並のパチンコ法人であれば実現することは不可能といえるだろう。
それに対して競合店が出玉イベントやリニューアルオープンを仕掛ける形で徹底抗戦。
「ガ◯◯出店対応 出玉強化月間!!」
「あの店には負けない!!強化月間」
「出玉イベント ぐるぐる」
といった形で、今やったら一発アウトの煽りを入れまくってガイアを潰しにかかる。
しかしグランドは総設置台数1178台がすべて満台となりオープン。
ホールは大盛況となった。
ちなみに、営業統括部長が昼の時点で赤字1000万と話しているが、これは十分にありえる数字。
っていうのも台粗△8500円だと過程しても×1178台なので、総粗利が△1001万円となるからだ。
実際に通常営業に多少色をつけた旧イベ程度の営業でも、出玉がハネて台粗△5000~7000円となることはザラなので、それがグランドオープンとなれば台粗8500円はおろか10000円を超えることは普通にあるだろう。
唯一気になる点は、動画の中で発言している「昼の時点で赤字1000万」といったところか。
流石に昼の時点で1000万というのはちょっと考えられない。
そこはまあ、テレビ取材が入っている関係で盛ってるんだと思う。
しかし、驚くべきことはその後で、大阪の一等地にグランドオープンしたのかと思えば、営業統括部長はすぐさま兵庫に飛んでとある物件をリサーチ。
営業本部に買いの物件であることを報告すると・・
一週間足らずで、改装に着手。
島をぶっ潰して最速でグランドオープンといった具合である。
この決断力とスピード感ってすごいと思う。
特に現代であれば流行り廃りが早いんでスピード感が求められる時代だけど、13年前からガイアのスピード感は凄まじかったということがわかる。
そして、さらに驚きの展開が続く・・
営業統括部長は兵庫県の新店の店長に、神奈川でグランドオープンを出店させたばかりの若手店長を異動させ抜擢すると言い出したのだ。
グランドオープンを終えたばかりの店長が、関西の新店の店長として異動するというマンガのような展開には、業界人である私だからこそぶっ飛んでいるということが理解できる。
ましてや、この店長は入社2年で店長に成り立てであるという。
その店長が神奈川でグランドオープンやって、それが終わったと思ったら兵庫で新店立ち上げるなんて、通常のパチンコ法人では考えられない。
入社2年で店長なんてこともそうだし、グランドオープン後にすぐに異動なんてこともありえないのだ。
なぜならグランドオープンするにあたって、その地域の市場を徹底的に研究して戦略を練るのが店長の役割であるので、グランドオープンすることもそうだが、その後もまだまだ長い戦いが続くわけである。
しかし、そのタイミングで異動を掛けてしまうということは、どう考えても得策ではないだろう。
何億円もの資金を掛けてグランドオープンした店舗にとってリスクとなるのは言うまでもない。
そういうこともあって、当時のガイアは多くの同業者から「失敗する」と見られてきた。
実際に、あらゆる経営者が
「新入社員を2年で店長にして規模を拡大していくような法人は絶対に上手くいかない」
「規模を拡大する前に人を育てろと言いたい。うちの会社は店長ができる人材を育成してから新規出店していく。どんなにいい物件があっても人材が育たないのに新規出店するつもりはない」
なんてことを当時は言っており、私も最もな意見と思っていた。
しかし、今やメガガイアが全国的に快進撃を続けており、多くのパチンコ法人が滅多打ちにされて、閉店に追い込まれるような事態となっている。
つまり、多くの経営者は当時はガイアのことを見下していたけど、結局はそのガイアに負けたということであり、ガイアの営業戦略は正しかったということなのである。
やっぱ、慎重派で口だけ能書き垂れて動かないタイプの人間は停滞するということである。
そして、多少のリスクがあったとしても、スピード感を持って実行することが重要なのであろう。
客が居ない時間帯に出しても意味がない
で、今回の質問に関してだが動画の16:45あたりで
「客が居ない時間帯に出しても意味がない」
と店長が発言している真意についてお答えしようと思う。
ちなみに、この店長は客の推移を上の画像のようなグラフで説明しており、トップピークを上げることによって全体の稼働を上げるとかそんなことを話している。
そして「客が居ない時間帯に出しても意味がない」と言っているということは、トップピークの時間帯に出すということであると誰もが連想するであろう。
しかし、ちょっと待てよとw
トップピークの時間帯にピンポイントで出すことなんてできるのだろうか?
遠隔すればできる
店長ボタンを押せばできる
とまあ、冗談はここまでにしておくが、この発言は確かに出玉制御を示唆しているともとれるだろう。
ただ、それが白にしても黒にしても、それに関して口を滑らせたということはほぼほぼありえないんで、たぶん「ピーク時間になれば自ずと玉が見れるから、早い時間帯に客を集めて出玉を見せる」ということを言いたかったのだと思う。
もしくは「客がいない平日に玉出しするのではなく、より多くの客が集まる週末に玉出しする」ということを言いたかったのだろうか。
ただ、それだとピーク時間の話に繋がらないし・・う~んこれは何ともいえませんね(^^;