非等価になると高設定は入るようになるのか?今後は全国的に非等価になるのか?
今回は換金率に関する質問が複数届いたんで、それにお答えします。
題名:換金率変更は熱いのか?
日付:2017年11月21日 7:09
いつも楽しい記事、そしてストレートな意見ありがとうございます。
私は普段東京都中心に稼働してますが、近々近隣の県が等価から非等価に変更の噂が出ています。
ここで質問ですが、以前東京都が等価から非等価に変更の時マイホをはじめ各ホールが設定をかなり使ってた印象がありますが、やはり交換率変更後は設定を使うのでしょうか?
題名:なし
日付:2017年11月24日 11:41
いつも楽しく記事を拝見しています。
くだらない話から、真面目な話まで幅広くとても興味深く読んでいます。
質問なんですが、私は栃木県を中心に稼働をしています。11月に入ってからある張り紙をマイホームで見るようになりました。
それは12月からの貯玉の上限ができる。ってことと、一部景品の交換玉数、メダル数が変更となります。貯玉、貯メダルをお持ちで景品交換をご希望のお客様様は11月30日までにお願いします。
栃木県は等価店が多く、私が良く行く店舗は等価店がほとんどです。
県の遊技連盟で決まったことのようで、等価でなくなったら戻ることはないですよね?
また、レート変更後の設定配分などで何か変わることがあると思いますが?
お時間ありましたら、意見を伺いたくメッセージしました。
読んでくださりありがとうございます!
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必ず目は通していますが、返信や記事に取り上げられるかはお約束できませんので予めご了承ください。
どうも。
ご質問ありがとうございます。
最近、換金率変更に関するメッセージが多いですね。
関東圏内では12月より、栃木と千葉が11割営業。
来年の2月からは埼玉も11割営業に変更となることが、決定的となりました。
この辺の情報はTwitterでもつぶやいてますんで、良かったらフォローお願いします。
https://twitter.com/Curoro_tenchou
換金率が変更となると設定は入るようになるのか?
これはもはや、説明不要ですね。
確実に平均設定は上がります。
わかりやすいのがジャグラーですね。
ニューアイムジャグラーでは、等価では設定2が主流ですが、非等価になれば設定3がベースとなります。
もちろん、法人によっては全台3で営業するケースと、2&4折半で営業するケースとでわかれますが、平均でも3以上は使われるようになります。
その他の、AT~ART機においての営業で考えられるのは以下の2パターンです。
今まで通り、基本1ベースでの営業だが、456を使う台数が今まで以上に増える
【パターン2】
1ベースだったのを2に底上げさせる
1を2に上げたところで、客に「変わったな」という印象を与えることはできないので、基本的にはパターン1の営業が多くなると思います。
ゆえに、イベント日の営業が今まで以上にアツくなるといったところですね。
等価から非等価に変わることによって、イベント日には圧倒的に設定が入れられるようになります。
まあ、率直に言って、非等価にした時に考えることは、高設定を多くするか、低設定を少なくするかどちらかのパターンですよね。
以上のことを考えた時に、現在ではオフミーとかいそまるくんといったメディアで、インパクトを与えることが集客には手っ取り早いんで、低設定を少なくするよりも、高設定を多くする方を選択するホールのが多いでしょうね。
高設定が入るか否かはそれを伝える手段があるのかがポイント
ちなみに、今から6年前となる2011年6月15日に、警視庁から通達された広告規制が私の中で一番強烈だったという認識です。
今でこそ、広告規制は多いけど、ある意味麻痺してしまってる部分もあって、どんな規制があろうと結局は何らかのメディアを使ってイベント示唆を行っているホールが後をたたないの現状であるといえる。
つまり、規制の強化に合わせて、メディアの方も色々と考えるようになってるわけであり、あの手この手でどうにかパチンコ業界の中で存続しているわけです。
例えると「ガチ取材」っていうのも、射幸心を煽るからダメって言われたけど、「総力取材」「密着取材」「◯◯勢調査」といったように名前を変えることによって似たような物が存在してますよね。
そのような現状なので、現在においては広告規制は別にそれほど問題視されてないわけです。
しかし、2011年6月15日の時期はどうだっただろうか?
その時の広告規制の内容は以下のようなものだった。
2011年6月15日に警視庁から通達された禁止事項
(1)入賞を容易にしたパチンコ台があるように思わせる表示
(2)大当たりを象徴する数字を使用した表示
(3)営業所の名称、地名、記念的行事、パチンコ台の名称等を掲げ、サービス強化を連想させる表示
(4)平常の営業でないことを示唆する表示
(5)特定の日、特定の機種、題材となっている芸能人の来店告知などの表示
(6)大当たり確率が高い設定のパチンコ台やタイムサービスを想像させる表示
(7)賞品買取行為への関与をうかがわせる表示
(8)お客さんが獲得した出玉の記録、それに付随する賞品買取所での買取価格など
(9)パチンコ玉やメダルなどの獲得が容易であることをうかがわせる表示
(10)風営法の遊技料金などの規制などに違反する行為が行われることを示す表示
(11)技量により差異が生じる余地をなくしていることをうかがわせる表示
上記は、当然現在にも生きている規制なわけだが、この通達がなされた2011年6月からの数年間が最もパチンコ業界の歴史の中で設定が使われなくなった暗黒時代だと思っている。
この規制が誕生した時期は、本当に設定が使われなくなった。
そこから2~3年後には「雑誌でちゃう」の台頭により、雑誌媒体によって設定をアピールすることができるようになったので、高設定を入れるホールが徐々に増えて現在に至ったわけだが、この規制が誕生してまだ「でちゃう」が弱かった頃の時期の設定が一番キツかったのは間違いない。
(そういう意味では、でちゃうの功績ってすごい。でちゃうがなかったら現状以上にこの業界は衰退していた)
つまり、私が何を言いたいのかというと、
イベント規制もあって、雑誌媒体などのメディアが弱かった頃の時期であれば、非等価になった時に高設定を使うという選択よりも低設定を少なくすると考えるホールが多いということが考えられるというわけであり、現状のように「でちゃう」「オフミー」「スロステ」といった媒体が溢れているからこそ、高設定を増やそうと考える法人が多いというわけなのである。
ちなみに、2011年6月からの約2~3年間は高設定を使った記憶はほとんどない。
その頃の主力は番長2だったけど、通常営業でオール1、旧イベント日でオール2といった営業を繰り返していました。
店内でも雑誌でも示唆できない状態となればそんなもんです。
ジャグラーとかも、基本2で旧イベの時だけ設定3~4を数台入れる程度でしたね。
もちろん、2011年6月以前であれば、高設定はかなり使ってましたよ。
新鬼武者などではMAXローテーションイベントとか普通にやってましたし。
ただ、示唆ができなくなった瞬間、設定はまったく入れなくなりました。
しかし、繰り返しとなりますが、現在ではメディアが強いんでそれを利用して高設定を使ってるアピールは十分に可能です。
従って、今の時代であれば非等価になった時に、設定状況が良くなるホールは多くなる思います。
非等価になった後に再び等価に戻ることはあるのか?
これはけっこうありえる話で、実際に、栃木と千葉でも等価に戻る可能性も十分あります。
すでに今の時点でも、千葉県内でも揉めているようですので、12月以降においても等価ホールが存在する可能性もありますし、非等価になったとしても等価に戻る可能性もありますね。
実際に、12月になってからその後の様子を見てみないとわからないというのが現状です。
基本的に周りが非等価の中で、自分の店だけ等価で営業できれば一番美味しいので、こういうのって足並みが一度崩れると一気に等価に戻りますね。
そんなわけで、一度は非等価の協定を結んだとしても、ルール違反するホールは存在しないのかは常に各ホールは気にしていますよね。
愛知に関しても一時期11割となりましたが、等価に戻しているホールも多数存在しますよね。キング666とかキング観光とかがそうですね。
今後は全国的に非等価になるのか?
間違いなく全国的に非等価になるでしょう。
今後、この業界の売上が下がり続けることは目に見えているので、等価営業では利益が苦しくなります。
大型店においてはオールピンで営業しても、等価では赤字になることも珍しくありません。
しかし、それが11割営業であれば、確実に赤字になることはありません。
その差はでかいです。
ホール側は、組合によって自分たちのエリアの換金率を話し合える立場ですので、皆が非等価の意見に傾くのは当然の流れといえます。
最後に、関東圏内の交換率の現状を掲載します。
(関東圏内以外の地域でも情報がありましたら、コメント欄に宜しくお願いします)
その他の詳細はみんパチにも換金率情報が載っているのでご活用ください。
関東圏内の換金率状況
地域名 | 換金率の現状 |
---|---|
東京都 | 2015年11月2日より11.2割(5.6枚交換)営業に |
神奈川県 | 交換率に関与するべきではないという組合のスタンスにより非等価への動きはない |
千葉県 | 2017年12月1日より11割(5.5枚交換)営業に |
埼玉県 |
2018年2月より11割(5.5枚交換)営業に移行説が有力 (2017年12月中旬説もあり) |
茨城県 | 2017年8月より11割(5.5枚交換)営業に |
栃木県 | 2017年12月1日より11割(5.5枚交換)営業に |
群馬県 | 2016年10月より11割(5.5枚交換)営業への移行を決定するも足並み揃わず等価に戻る |