入社したての頃にお世話になった先輩の話【後編】
今回の話もいよいよ後編となりました。
とてもお世話になり、尊敬していて目標としていたイルミ班長が退職した12年後に当時の店長とたまたま出会ってイルミ班長の話題が出たという話です。
「そういえばイルミ班長っていましたよね~」
「当時、僕らがカラオケで暴れてクレームが本社にいったときにあの人が責任を被ってくれました」
「そういった理由もありいずらくなって辞めたんですかね」
「とても尊敬していたんですけどね~」
といった話を私がした後に、当時の店長からこう返されました。
「それは違うよ。あいつは店内のアルバイトの女とできちゃってたんだ」
「あいつには嫁と子供がいたんだけど、あいつが浮気してて家に帰らないものだから、嫁が泣きながら子供連れて店に来たこともあったんだよ。だから俺はあいつを怒っていた。まったくどうしようもない奴だったよ」
私はそれを聞いた時に驚きましたが、確かに懲戒処分だけであれだけ頻繁に怒られていたのはおかしいと思ったんですよね。これで謎が解けました。
その後に店長はこう続けました。
「以前、A店でさ。両替機から120万なくなったことがあって、両替機の鍵を持っている役職が全員事務所に集められたんだ。で、そのあと店長が両替機から金がなくなったってことを話したときにイルミくんが、もう見るからに真っ青な顔をしていたんだよね」
「俺はそれを見て一発でわかったよ。あいつが取ったんだって」
私はその話を聞いたときに以前、イルミ班長が話していた
「半年前くらいはスロットで勝ちまくっていたなあ。あの時は凄かった100万円以上勝ったんだよ」
といった言葉を思い出しました。
あの時はスロットで勝ったって言ってたけど、おそらくそれは盗んだ金だったのでしょう。
店長からの話を聞いて一本に繋がりました。
A店での金がなくなった話は警察を呼んでも犯人はわからなかったそうです。
まあ、内部犯行ではなかなかわからないものです。
今回のブログは以上です。
かなり見た目は真面目で好印象を受けていた班長が実はとんでもない奴だったって話でした。
まあ、こういった仕事できる奴に限ってどうしようもないところがあるといった話はけっこうあるあるなんじゃないかって思いますね。
3部作に渡り最後までお読みいただいてありがとうございました☆