1パチ・5スロ・2スロなどは儲かるのか?
今回は質問にお答えします。
題名: 質問です
メッセージ本文:
最近低貸しが流行ってますが儲かってるんでしょうか?
5スロ1パチならまだしも、2スロなんて家賃、電気代、人件費などを考えたら全台設定1でも赤字じゃないですか?
お答えしますと当然儲かりませんね。
間違いなくホール側は低スロ・低パチはやりたいとは思わないはずです。
低スロ・低パチをやる理由
それでもこれだけ低スロ・低パチをやるホールが多いわけですが、その理由は以下のようなものとなります。
①4パチ・20スロで客が来ないから単価を落とす
動かない4パチ・20スロは結局のところ収益とならないので低スロ・低パチにしてしまおうという考え方です。
もちろん、単価を落とすので儲からないですけど、かといって落とさないと稼働がゼロとなるわけなので、雀の涙の収益でもいいので単価を落とそうというホールは存在します。
つまり、単価を落とす低スロ・低パチの営業は弱者の営業ということになります。
その為、地域一番店であれば絶対に行わない営業といえます。
②自店のポジショニングを作る
一方、進んで低スロ・低パチを導入しようとするホールも時々見掛けますが、その場合はポジショニングを作るという目的がほとんどです。
例えば、200~400台クラスの小型店は、どうあがいても800台クラス以上の大型店には勝てません。
そこで同一線の勝負をしないという営業がポジショニングを作るということになります。
これが10年以上前であればスロット専門店がいい例でした。
例えば、800台と200台の店があったとして、どちらもパチンコ・スロット併設店であればほとんどの人が800台の店を選んでしまいますよね。
その為、同一線上の勝負をせずに何かに特化することによって集客しようと考えるわけです。
つまり、200台のPS併設店であればスロット専門店にした方が稼働が上がるという風に考えるわけですね。
以上のように、とくに台数で不利な店舗はスロット専門店や低スロ・低玉専門店といったように、何かしらの特色を持たせようとする場合があります。
そのように大型店を何かしら上回る要素を作る、自店のポジショニングを作るという意味で進んで低スロ・低パチ専門店を作るという店は数年前から増えてきております。
低スロ・低パチ専門店の営業の現状
これは相当厳しいと言わざる負えません。
ざっくり稼働率70%以上の営業となれば、問題ないと思いますがそれ以下ですと難しいですよね。
その為にランニングコストを減らすことが要求されますので、多くの店ではパチンコの各台計数機を設置してスタッフ人数を減らしています。
また、新台においても準新台を入れることが中心になります。
ただし、一昔前であれば準新台でも集客できたのですが、今では最新台を入れないと集客できない時代です。
ですので、その辺の資金組みは難しいし、体力のない少数のグループ店であると死活問題になってきます。
実は私のグループ店でも低パチ・低パチの専門店があり、2年以上赤字が続いたので閉店したということがありました。
0.5パチ・0.1パチ・2スロ・1スロの意味は?
質問文の中にあったように0.5パチ・0.1パチ・2スロ・1スロといった超低スロ・低パチといったジャンルも存在しますが、それらの機種では実は1パチや5スロ以上に設けているケースもあるんです。
それは何かというと換金率差ですね。
例えば、1パチは100玉交換(等価)で、0.5パチは400玉交換(0.25換金)といった店も多いと思います。
その場合には0.5パチの台売は1パチの1/2となりますが、換金率の差で粗利では0.5パチが上回るということです。
もし0.5パチや0.1パチを等価で営業するとなると、物凄く釘をシメるか、ほとんど利益を取らずい営業するかのどちらかとなります。
この場合は前者も後者も営業的には避けたいので換金率を落とすという選択をするわけです。
その一方で0.1パチ・1スロに関しては、売りがほぼ付かないので換金率差を駆使しても儲けることはできませんw
これはもう、稼働率を上げたい(ホール内の絵面を良くしたい)という目的の為だけのものです。
ですので、当然進んでやりたい営業ではないですね。
1スロの利益は1台400円くらいなので、例えばメイン基板が故障してそれを直すのに50000円掛かるって時はそのまま直さずに台を撤去する場合もあります。
50000円を回収するのに125日も掛かるわけですから当然ですねw