パチンコ店の女性スタッフに笑っちゃうほど嫌われた話 後編
前回の記事の続きです。
前回の記事は下記のURLからご覧ください。
・パチンコ店の女性スタッフに笑っちゃうほど嫌われた話 前編
・パチンコ店の女性スタッフに笑っちゃうほど嫌われた話 中編
イケイケ鈍感班長とベテラン老害アルバイト
「稼働を上げる為に」「お客様の為に」という一心で社畜に仕立てられたクロロ班長は、店に寝泊まりして働くほどの重症患者でした。
一日3~4時間のサービス残業はお構いなし。
ある時は、道路際に新装開店時に看板を設置したいと言い出し、早番終了後に隣町のホームセンターにトラックでコンパネを買いに行き、それを加工したものにイラストレーターで出力してラミネートしたポップを貼って、新装開店の看板を作りました。
当然、それだけの作業を早番終了後に一人でやった為に、その日は店舗の会議室に寝泊まりしました(ちなみに、翌日も早番)。
その時は、作った看板を道路際に設置することによって、一人でも二人でもお客様が増えてくれればいいと思っていました。
それほどまでにモーレツに働いていたクロロをベテランアルバイトのマチは煙たがりました。
まあ、元々お互いに性格は合わないタイプだったのに、それにさらに拍車が掛かった感じです。
初めは嫌われていることに気づきませんでしたが、その後徐々に気づいてきました。
マチからの嫌われぶり(というか嫌がらせ?)
とりあえず、インカムで話掛けても返事がないというか、流石に無視とまではいかないのですがとにかく反応が薄いのです。
あとは、終礼時には他の社員とは超楽しそうに喋っているのに、自分が話を振ったことには反応薄く、マチの方から何か話をすることは一切ない。
さらには、自分とマチが同じタイミングで食事休憩に入った時には、8畳一間のスペースの中で自分とマチ二人きりなわけですから、流石に何か会話をしようとするわけですよね。
しかし、何を話掛けても反応は薄く、まったくコミュニケーションには発展せず。
むしろ、私に話しかけるなオーラを出しているわけです。
それでいて、他のスタッフとは超楽しそうに話しているわけです。
だから、当時の私は徐々に傷つき病んでいきました。
まあご存知の通り、私は異常に精神力が強いタイプ、というか何事も気にしない人間なので基本的には平気なんですけど、マチとは一緒に休憩に入りたくない、マチは早番専門のスタッフだったので早番で働きたくないと思うようになりました。
おそらく、このブログを読んでいる方には業界人も多いと思うので、似たような経験があると思いますが、そこまで苦手な人が存在するとシフトを見て、一ヶ月の間にどのくらいその人と一緒に働かなくてはならないのかといったように、シフトで被っている日を調べたりするわけです。
「今月は10日間もマチと一緒の番があるのか・・」
「今月は5日間しか被らないのでどうにか頑張ろう・・」
とか、そんな感じで一喜一憂したり自分を励ましたりするわけです。
まあ、そんなことが数ヶ月続いて、流石に周囲の人間でも私がマチから嫌がらせを受けている件について気遣ってくれる社員が存在しました。
その人はみんなに向けて「チームワークを意識して仲良くやりましょう」「インカムではお互いのことを思いやって返事をするようにしましょう」と言っていたのですが、明らかに自分を気遣ってマチに向けて発した言葉のように感じました。
笑っちゃうほど嫌われた話
まあ、そんな感じで色々あったのですが、ある日「本当に嫌われてるんだなあ」と痛感したことがあって、ある時に自分とマチが同じタイミングで15分間の休憩に入ることになってしまったんです。
自分は完全にマチに対して苦手意識しかなかったので
「15分間休憩所で何話そうか。何を話しても反応が薄いので、嫌だなー」と憂鬱な気分でいました。
で、自分が先に休憩所に入ってタバコを吸っていたのですが、数分経ってもマチは休憩所に現れず、ついには15分間経っても来ませんでした。
そして、休憩を終えた自分はホールに戻ると、マチは女子トイレから出てきてホールに戻りました。
つまり、私と休憩所で過ごしたくなかったので、休憩の15分間をトイレの個室内で過ごした のです。
私は、この出来事があってからことの重大さに気付きました。
「これは相当、重症だな・・」
「あまりにも嫌いだからって、トイレの個室内で休憩時間を過ごすなんて相当なもんだ。こりゃあ、もうどうにもならんな」
そこからもう、修復は無理と思い一緒に仕事するのはやりづらくて嫌だったけど、なるべく気にしないようにして過ごしました。
そして数ヶ月後、自分は転勤になりました。
転勤になって一番嬉しかったことはマチから離れられたことでした。
マチは自分の中でどうしようもなく苦手な人物となってしまっていたので、この後何年も一緒に仕事をし続けるのは苦痛で溜まりませんでした。
ただ、それから5年後に社内の決起会か何かで全社員とアルバイトがどこかの大広間に集まった時に、自分に気づいたマチは「お疲れ様です」と自分に対して笑顔で挨拶してきました。
5年前に一緒に働いていた時であれば、ありえなかったことなのですが、時が経って大人になったのかもしれません。
今回の記事は以上となります。
まあ、このような苦い思い出は特に入社当時から数年に掛けていくらでもあります。
かなり不器用でしたが、あの頃の自分は今よりも頑張っていました。
色々と耐えてきたからこそ今があるわけで、当時の自分を褒めてやりたいです。
それでは、次回の記事では今回の一連の出来事についての「悪かった点」や「改善策はなかったのか?」という点について考察していこうと思います。