沖ドキの設定狙いを業界人とユーザー双方の視点でまとめてみた
ゴッド系やバジと違って、沖ドキは撤去遊技リストに載っていない機種なので、今後も設定状況は良くなると思う。
となると、いかに沖ドキの設定狙いが難しいとはいえ、積極的に狙うべき機種ではあるといえる。
少なくとも「出玉イベント=バジ絆」から脱却できないようだと今後安定した収支を叩くことはできない。
だからこそ、ライバルに差をつける為にも沖ドキの設定狙いを極める必要があると思うのだ。
沖ドキの設定推測要素
設定 | ボーナス初当り確率 | 共通ベル出現率 |
---|---|---|
1 | 1/247.5 | 1/168.0 |
2 | 1/233.2 | 1/158.3 |
3 | 1/220.5 | 1/149.6 |
4 | 1/209.1 | 1/141.9 |
5 | 1/198.8 | 1/134.9 |
6 | 1/189.5 | 1/128.5 |
まずはおさらいだが、沖ドキの設定推測要素としては、ボーナス初当たりと共通ベル出現率が肝となる。
もちろん、ボーナスは初当たり確率となるのでボーナス後32G以内の当たりは天国モードの可能性が高い為にサンプルから除外。
あくまで33G以降の当たりより確率を導き出す流れとなる。
また、共通ベルに関しては通常時であればベル揃い。
ボーナス中であればナビなし時のベル揃いをカウントする形でOKだ。
以上が、沖ドキでの大まかな設定推測要素となる。
この他にも奇数設定は天国に入りづらいが天国ループ率が優遇されており、偶数設定ではその逆であるという特性があるのだが、そこは除外して構わない。
ぶっちゃけ偶数でも20連とか普通にする。
これは引き戻しやドキドキモードが影響しているのだが、連チャンが激しいからといって奇数だとは限らない。
沖ドキの設定判別が難しいということは過去記事にも書いたが、そのため奇偶数の判別も非常に難しい。
しかも、これは私の想像ではなく実体験だ。
自分が打っていた台の設定を営業終了後に設定師に聞いたり、逆に自分が設定を組んだ日に客から「あの台は奇数だろ?」と言われたりといった今までの様々な体験の中で、それぞれの予想が当たったことは一度もなかったのだ。
つまり、連チャンが激しければ奇数とか、天国に入りやすければ偶数とか、そういった感覚で沖ドキの奇偶数を見抜こうとすると足元をすくわれかねないのである。
であるなら、奇偶数を判別しようとするのは最初からヤメた方がいい。
沖ドキの設定狙いは何より店の信頼が大事
前述したように設定推測要素が「ボーナス初当たり」と「共通ベル出現率」くらいしかないとなると、設定狙いはかなり厳しい。
それだけの推測要素だとおそらく6000~7000回転まわしても設定がわからないということも十分ありえる。
他の機種にあるような確定演出がなければ、バジ絆の謎当たりや北斗強敵の弱チェからのCZといったような高設定濃厚となる決定打もない。
となると、結局のところホールを信じて打つしかないのである。
では、どのようにして信頼できるホールを探せばいいのか?
その手順は以下のとおり。
沖ドキに設定を入れるホールの見分け方
①ホールの特定日(旧イベント日)や雑誌イベント日などの沖ドキの出玉データをモバイルで取る
▽チェックの際にはデータロボサイトセブンを活用する
※スマホにのみ対応※
②沖ドキ全台の出玉率を算出し、全台平均で103%以上出しているようであれば還元している店ということがわかる。
③還元するタイミングの法則を見極める
(特定日なのか?特定の雑誌イベントなのか?特定のメール表記なのか?)
④還元する日を絞ったら沖ドキを打ちに行く
⑤自分の台の挙動ではなく沖ドキ全体の出率を定期的にチェックする
(ホール内で全体の出率を算出することが難しければ全体のスランプグラフを眺めるだけでもOK)
⑥全体の出玉が弱いようであれば撤退。強いようであれば続行
以上が沖ドキの設定狙いの立ち回りとなるが、ポイントなのは自分の台ではなく島全体のデータを見てその日の強さを判断することである。
というのも繰り返しとなるが、沖ドキほど設定推測が難しい機種を、自分の台のみで判断するのはほぼ不可能なので、島全体の出率を見よということなのである。
つまり、サンプルを自分が遊技する1台のみではなく、島全体の複数台に分母を増やすことによって、よりスピーディーにその日の沖ドキの状況を推測するということなのである。
島全体を推測することに関する疑問
当然、島全体が弱くても自分が打っている台は高設定かもしれないということは十分ありえる。
そういった時に島全体の判別の良し悪しで、台を投げてしまっても大丈夫なのだろうか?
こういった疑問が湧いていると思う。
しかし、それについて答えさせていただくと
沖ドキに関しては大丈夫
といえる。
なぜ、沖ドキではその判別が通用するのだろうか?
それは設定の入れ方に答えが隠されている。
沖ドキの設定配分の特徴
パターンA | |||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
4 | 4 | 4 | 4 | 4 | 4 | 4 | 4 | 4 | 4 |
想定アウト | 15000 |
---|---|
台粗利 | -11700 |
総粗利 | -117000 |
出玉率 | 103.9% |
パターンB | |||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2 | 4 | 6 | 2 | 6 | 6 | 6 | 2 | 6 | 2 |
想定アウト | 15000 |
---|---|
台粗利 | -11460 |
総粗利 | -114600 |
出玉率 | 103.8% |
例えば、等価のホールの沖ドキのイベントでパターンAとパターンBの設定配分があるとしたら、どちらを使うホールが多いのだろうか?
答えはパターンAである。
理由はバジ絆のイベントであれば6確が存在する為に6を入れる価値があるのだが、沖ドキではそれがないので6を使う必要がないから。
さらには設定判別が難しいので、6だか4だかわからないというというケースも往々にして存在する。
以上のようなことを考えた時に6を入れる必要がないのである。
そして、ホール側には基本的にメリハリでは設定を入れたくないという思惑がある。
メリハリだと動く台と動かない台が存在してしまう。
そうではなく、全体を動かしたいのだからフラットで入れることが理想なのである。
(実際にパターンAの方が間違いなくBよりも全体アウトが高くなると思う)
それは業界を牛耳っているマルハンやダイナムの営業を見てみれば分かると思う。
これらのホールでは決して6を使わない。
使っても4。とにかく彼らはフラット営業が大好きだ。
フラット営業こそ、客滞を伸ばし全体の稼働を高く維持できる営業方法であるといえる。
だから、できることならどこのホールでもフラットで営業したい。
しかし、弱小ホールにおいては設定入れないと客が来ないので、集客の為には6を使うしかない。
そして、6を使うということはそれ以外の台の設定を下げざる負えなくなるので、つまりはメリハリ営業をすることになる。
それによって6以外の低設定のアウトは著しく低下し、稼働は不安定となる。
つまり、メリハリ営業は弱者の戦略なのだ。
話はズレたが、以上のようにホール側は基本的にフラット営業をしたいと思っているのである。
ということもあり、沖ドキの島全体が強いというデータが確認できれば、その日はオール4やオール4・6といった感じで設定が組まれている可能性が高いのある。
だから、この場合は自分の台の挙動が弱くてもツッパってよいケースとなる。
それでは、逆に島全体の出率が弱いというパターンがあったとしても、自分の台が高設定というケースはないのだろうか?
例えば、以下のような配分である。
パターンC | |||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | 6 | 1 | 1 | 6 | 1 | 6 | 1 | 1 |
想定アウト | 15000 |
---|---|
台粗利 | 870 |
総粗利 | 8700 |
出玉率 | 99.7% |
上記のような配分であれば、全体の出率が弱くても、自分の台の挙動さえよければチャンスは十分にある。
このような配分を組むことはないのだろうか?
これに関しては、その可能性はかなり低い。
理由は先ほど前述した通りだ。
このように、営業する側がどのような考えで設定を組むのか分かっていれば狙い方も変わってくる。
その為、基本的にはフラット営業をしたいものだが沖ドキでは特にその傾向が強いということを頭に踏まえて、立ち回るのがいいと思う。
もちろん、沖ドキの平均設定は業界全体を通じて非常に高いので、6を使っているホールは普通に多いと思う。
だからといって6を探すという“点の立ち回り”ではなく、信頼できる日の島全体の出率を見ながら設定状況を推測するという“線の立ち回り”をすることが、安定した収支上げるのには有効になるのではないかと思う。