スロットの設定を決めるのは店長の業務ではない
今回は質問にお答えします。
題名: 設定師について
メッセージ本文:
いつも楽しく拝見してます。設定狙いばかりしているサラリーマンです。
先日、メインでよく行ってるホールの店長が変わりました。大型店です。
店長変わって、傾向が変わるのかと様子見していました。やはり、変わったばかりはかなり状況よかったけど、最近弱くなってきているという感じです。
気になることが、店長変わっても高設定を使う傾向が前の店長と変わりません。
状況がよかったので、すぐ気づきましたが同じ人が設定を決めてる気にがしてならないです。
大型店の店長だから多忙なので設定師とか使ったりしてるのかなと思っています。ちなみにクロロさん大嫌いな業界最王手のホールです。
その可能性はあると思いますか?また、設定師を使うメリットってどんなとこにありますか?
ご質問ありがとうございます。
ホールデータだけで、同じ人物が設定しているとわかるとはすごいですね。
むしろ、その事実は私ども業界人にとっては大変貴重な情報です。
スロットの設定を決めるのは店長の業務ではない
文面を読むに、そのホールとはマルハン系列のようですね。
たしかに、おっしゃる通りマルハンとなると店長は多忙だと思います。
やはり大きな組織になるほど、会議は増える傾向にありますからね。
となると、実際に設定を組んでいるのは誰なのでしょうか?
最も可能性が高いのが、副店長です。
店長というのは店全体を管理しなければならないので、スロットの営業のみにどっぷり漬かっているわけにはいかないのです。
特に現代のスロットにおいては、生半可な営業をしているとすぐに客が飛んでしまいます。
一方、出すにしても利益のコントロールが非常に難しい。
機種そろぞれの知識も必要となりますし、とにかく手間暇が掛かるのがスロット営業なのです。
その一方で、パチンコの営業は楽です。
もちろん、新台が納品されたあとにゲージを作るのは大変ですが、営業が始まってデータが落ち着けばあとはいじるところなどありません。
イベント日にヘソを2枚アケて、週末に2枚シメる。
ただ、それだけです。
ですので、手間の掛かるスロット営業と新台のゲージを作るのは副店長にやらせて、一方のパチンコ営業は店長と副店長が兼任するというケースが多いといえます。
店長の業務とはなにか?
そのように考えた時に、店長の業務とはどのようなものがあるのでしょうか?
箇条書きします。
・営業における予算管理
・新台導入の稟議書作成
・レイアウト作成
・チラシなど販促物の予算管理
・新台試打
・競合店視察
・各種会議出席
・各種書類作成
だいたいこんな感じです。
設定師を雇うパターンについて
店舗外部の人間が設定を組むパターンも存在します。
それには二通りあって、本社もしくは業者の人間です。
本社の人間に関しては、営業を専門に携わっている部署があって、そこの人間が各店舗の設定を組みます。
その場合のメリットとしては専門的に携わっているプロなので、現場の人間よりも知識があるということです。
一方、デメリットに関しては基本現場にいないので、客の動きを把握したきめ細かい設定が組めないということです。
以上のことから基本的には、本社の人間が設定を組むということはありません。
また、外部の人間に設定を依頼するというパターンも少ないですが存在します。
特にその場合はコンサルティング会社となりますので、コンサルの一環として現場の人間と一緒に組むケースと
完全に客が飛んでしまって、社内の人間ではお手上げという時に頼むパターンなど、様々です。
この場合のメリットは店舗幹部のレベルアップや店を立て直すための荒療治といったところです。
その一方で、デメリットといえば金が掛かることと、情報漏洩となります。
誰が設定を組んでいるのか判断する基準
大型店であれば副店長の可能性が激高となり
小型店であれば店長か副店長かの可能性は半々くらいです。
単純に大型店ほど、人が揃っていて店長もやることが多いので、スロット営業は副店長に任せがちになります。
しかし、小型店では人が少ない分、副店長の作業が増えがちになる関係上、スロット営業は店長がおこなうというケースもありえるのです。
まあ、質問の件に戻りますと、設定のクセが変わっていないということなので、副店長の異動がないようであれば副店長が設定を組んでいたということになりますね。
新店長が異動してきたタイミングで「新店長就任イベント」を開催し玉出しして、その後は通常営業というパターンはよくある話です。