激アツイベントでパチプロに来店されるのは店側にとってマイナスなのか?
今回は、職場でも最近多く話題になるテーマについて書いていこうと思います。
パチプロの入場お断り
パチンコ店では、店側のハウスルールに則して客が遊技することが余儀なくされている為に、店側の都合で出入り禁止を言い渡すことが可能となっている。
その為、特にプロと見なした人物に関しては、出禁にするというポップを掲示することによって、プロの来店防止であったり、そういった人物が来店した時に、スムーズに出禁を言い渡すといった流れを確立しているホールも多い。
これに関しては、賛否両論であるのだが
基本的に集客力のある大手においてはプロお断りのスタンスをとっているホールが多い。
一方、集客力で劣る弱小ホールでは、プロもへったくてもなく、まずはどんな客でも来てほしいと考えるので、プロの来店をお断りしているというケースは少ない。
つまり、まずは集客が先にあって、そのハードルを乗り越えたあとに、今度は客層を選別するという風にステップアップしていくわけである。
地域一番店での思い出
私が班長時代に配属されていた新潟のホールでは、海の稼働が抜群によく、エリア内でも稼働率がダントツのトップだった。
そこのホールの海は全部で200台ほどあったのだが、オープンと同時に90%以上は年配層を中心に埋まるという店だった。
ちなみに、釘に関しては非等価だったのでそこそこ回していて、たしかスタートで6.0くらいは回っていたと思う。
※スタート6.0は千円スタートで18回くらい
平均値がそんなものだから、ステージのクセがいいともっと回る台も存在した。
その為に、プロっぽい客も年配層に紛れて海を打つことが多かったのだが、そういった客に対するマークは本当にこの店では徹底していたのだ。
とりあえず、保留2個の止め打ちをしていた時点で
「うちは止め打ち禁止なんです」と客に言い寄る。
で、その後も止め打ちを繰り返すようであれば、入店お断りといった感じである。
一方、年配層が止め打ちをしていた場合には一切注意することはなく
店長もしくは副店長がモニターを見て、プロっぽい奴と判断すれば、主任・班長に指示して対応させるといった形だ。
以上のように集客に成功しているホールでは、客層を選別することによって、より利益を追求していくというステップに入る。
これに関しては何ら異論のないことだろう。
激アツイベントでパチプロに来店されるのは?
しかしながら、スロットの激熱イベントでパチプロに来店される件に関しては、どのようなスタンスで望むべきものなのであろうか。
例えば、激熱イベントを渡り歩いて、食いまくっている地方のプロも存在する。
あまりにも煽り過ぎたイベントとしてしまうと、こういう輩に食われてしまうので考えものであると懸念する声も、業界幹部からは非常に多い。
それに関する、私の意見は以下のとおり
気にせず煽って構わない
設定も入れまくってOK
パチンコであれば期待値が見てわかるので、完全にプロに食われる。
従って、徹底してプロを排除する必要がある。
しかし、スロットでは設定が見えないので、いくらでも来てもらって構わない。
設定を入れる入れないのイニシアティブはこちら側が握っているからだ。
だたし、当然信頼をつける為には設定を入れ続ける必要がある。
その為に、あの手この手で煽ることは必要であるし、それによって一般客以外にプロに来られてしまうのも構わないということなのである。
激熱イベントの営業で一番やってはいけないパターン
例えば、一部の客にだけ激熱情報を伝えようとする店長も多い。
その場合は朝礼などで
「いいお客さんにだけ、今度の土曜日に全6コーナーがありますとジェットカウンターで伝えるように。
一般のお客さんを勝たせたいので、プロっぽい人にはその情報は言ってはダメだよ」
といった指示を出すわけだ。
こういう場合は大抵失敗に終わる。
何故なら“いいお客様にだけ”というフィルターを掛けてしまっているので、そこの判断がつかずに結局は十分な案内ができずに終わってしまうからだ。
こういう時は中途半端な案内をしてはいけない。
とにかくプロに来られてもいいので徹底的に案内して客を集めなくてはならないのだ。
実際に私が今まで見てきた営業の中でも最もダメだと思うのが、設定を使っているのに客が集められないパターン。
例えば、超激熱の内容で朝一100人しか集められなかったとする。
で、そのうち30人がプロってパターンだともう最悪(プランA)。
抽選人数が少ないというヌルい状況で一部のプロが独占してしまうことは、最も避けなくてはならない。
しかし、一方でジェットカウンターにて無差別に案内しまくった結果
朝一150人集めた一方でプロが60人に増えたとする(プランB)。
この場合は人数が多くなった一方でプロ比率が増えてしまったこととなるわけだが、そのケースでも全く問題ないのである。
全体数 | プロ人数 | プロ比率 | |
---|---|---|---|
プランA | 100 | 30 | 30% |
プランB | 150 | 60 | 40% |
プランC | 200 | 110 | 55% |
極端な話、プロ比率が55%を超えるプランCでも構わないし、このプランの中ではCが一番理想的となる。
とにかく、スロットにおいては設定は見えないので、いくら集めてもリスクはないのだ。
例えば、スロット200台設置のホールで高設定が50台あったとする。
当然、プロと言えどもその50台を全部抑えることはできないので、50台中30台を抑えたとしよう。
するとその場合ではプランCで考えると110人のプロのうち80人があぶれることとなる。
つまり、あぶれるとは負けるということなので、110人来店したとしても、80人は負けるということになるのである。
しかし、それがプランAだとどうだろうか?
50台中30台を30人全員のプロが抑えてしまうことになる。
この状態が最も最悪である。
つまり、特定のプロに食い散らかされるようなヌルい状況を作ることが最も悪なのである。
設定狙いにおいては、プロは当然有利な立場にあるが、それでも大量のプロを集めてしまえばその優位性はなくなり、プロの中でも負ける奴が出てくるわけだ。
だから、プロでも何でもいいから集められるだけ最大限に集めるべきなのである。
パチンコ業界関係者の大きな勘違い
スロットイベントでは何でもいいからとにかく集める。
世の中にはアイランド秋葉原店をはじめとして、1000人以上集めるホールが存在するがそれでいいのである。
というか、目指すべきところはそこであろう。
そもそも、1000人はおろか200~300人集まるホールでもプロは避ける傾向にある。
だから、集めれば集めるほどプロは敬遠するのである。
しかし、一方で100人以下程度の激熱イベントとなるとプロは喜んでやって来る。
そして、100人以下でライバルも少ない為に、高設定を独占して食い散らかすわけである。
だから、激熱イベントで集客したいのであれば、できる限りより多くの客にその情報を知らしめねばならない。
それをせずに客層を絞った集客方法を選択してしまうと、中途半端な集客にしかならないから一部のプロに食われてしまうわけだ。
そもそも、一般客に絞って案内するということ自体に無理がある。
プロは一般客よりも遥かに情報を察知する能力に長けているので、ある情報を一般客が知っているのにプロは知らないということはありえない。
だから、客層を絞って集客しようとすること自体が無理なわけで、それをやってしまうと一部のプロに独占されるという悲劇に見舞われるのである。
とにかく、集めたいのであればしっかり設定を入れて、徹底して案内すること。
それがやがて、200~300人集まるようになればプロは敬遠するようになってくる。
さらには1000人以上集められるようになれば、なんちゃって設定狙いか一般客しか存在しなくなる。
そうなったら、ホールにとっては理想的な展開となる。
激熱イベントの運営方法まとめ
段階 | 内容 |
---|---|
1 | プロや一般客を問わず、とにかく集客する為の努力をする |
2 | それによって200~300人集められるようになった |
3 |
この段階で離脱するプロとヒキコを雇うプロが出てくる ヒキコを雇うプロは状況を見て出禁対応していくこと |
4 | 200~300人の集客が定着 |
5 | 地域一番店 |
基本集めたもん勝ち。
スロット営業では客層問わず、とにかく集めなくてはならない。
しかし、その一方でイベントが立ち上がってきたタイミングでヒキコを雇う輩が出現したら、しっかりと状況を見極めて臨機応変に対応していくこと。
・素行
・勝敗
などを見極めて、酷い場合には出禁対応。
特に掛け持ちに関しては超重要項目。
激熱イベント日に軍団に掛け持ちされているとしたら、そのホールに未来はない。
また、勝敗を見極める為に、プロ集団のメンバーズカードの貯玉状況は定期的にチェックすること。
以上のことから、スロット営業を成功させる為には、状況を見極めるという意味でスタッフの力が重要となってくる。
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