新鬼武者のART残りの台を抽選解放してクレームを受けた話 後編
昨日の記事の続きです。
昨日の記事を読んでない方は下記のリンクからどうぞ。
新鬼武者のART残りの台を抽選解放してクレームを受けた話 前編
ART残りの台をジャンケン解放
「鬼武者のART残りの台はジャンケンで抽選解放しよう」
バショウ店長のこの一言により、その準備が進められた。
「鬼武者のART残り400Gの台を打ちたいお客様は、カウンター前まで起こしください」
といった内容のMCがスロットホールでアナウンスされたのである。
その時のスロットホールの稼働は約80名だったのだが、その中の10名ほどが抽選に参加することとなり、その後、店員と一緒にジャンケンして最終的に最後まで残った客に鬼武者のART残りの台が解放されることとなった。
それにしても、当時の話なので80名中10名しか集まらなかったわけだが
今現在で、こんなことをしたら、それこそ長蛇の列になることと思われる。
当時は、張り付きや徘徊などをしているエナ専は皆無であり、勝つことに対して執着しているユーザーは少なかった。
しかし、今や数々の攻略サイトの影響で、一般ユーザーまでもエナプロとなっている事態である。
そんな状況で、鬼武者の400Gを解放しようものなら、ノーリスクで期待値4万クラスの台があるということで、たちまち食いついてくることだろう。
翌日の大クレーム
その抽選解放の話を翌日知った時に、烈火の如く怒りをぶち撒けてきたのが、前日に帰ってしまった常連である。
この常連は、ART400Gの台が空き台となったときに台電を落とした状況を見ており、その後店員に確認したところ「一日止めると思います」と言われて、そのまま帰ってしまったのだ。
しかし、実際のところは自分が帰った2時間後に抽選解放されていたのである。
そりゃあ、話が違うってわけだ。
当時、この常連客とのクレーム対応をした私は、何を言われたのか詳細までは憶えてないのだが、とにかく酷いことを並び立てられてメンタル的にキツかった記憶だけ残っている。
ちなみに、抽選解放を提案した張本人であるバショウ店長は、その時に店にいたのだが、事務所のPCで呑気にネットサーフィンしている始末だった。
その後、私がメンタルをボロボロにされてクレーム対応を終え、事務所に戻り一部始終を店長に報告すると、次のようなことを言われたのである。
「スタッフに抽選解放はしないと返答されたので帰ってしまった為に起こったクレームだろ?
今後は、台を止めた後に、抽選解放するのかどうかを聞かれた時は全て“わかりません”で対応するようにとスタッフに伝達をするんだ。
スタッフ個人の判断で、“抽選解放する・しない”や“閉店まで台を止める・止めない”の返答をしては顧客トラブルに繋がる。
すべて“わかりません”で対応するように全スタッフに伝えろ」
・・言ってることは正論だが、現場の最前線でクレーム対応を終えてきた私に対する労いの言葉は一つもなかった。
テメエの思いつきで行った抽選解放によって、こっちとしてはいい迷惑である。
ただ、こういったことはサービス業という現場では往々にして起こりうることだ。
基本的には、パチンコ業界という業種において、現場の最前線で働くスタッフの気持ちを理解できる店長は皆無と言っていい。
それほどまでに、管理者側と管理される側では、隔たりがあり、絶望的なまでの壁が存在するのだ。
だから、そのことを頭に踏まえた上に行動した方がいいだろう。
パチンコ店長の私がいうのもおかしな話だが、店長に対しての過度の期待は禁物である。
・・であるなら、最初から信じない方がいいということだ。
ちなみに、当時の上司であったバショウ店長は、私が店長に昇進してから間もなくして降格となった。
今では高齢ということもあって、完全に社内で干されてしまっている。