「こらっ！ゴトー！」

「なっ！？いきなりどうされましたクロロエリア長」

クロロエリア長は店長のゴトーに向かって怒号を発した。

「どうもこうもあるか！
今年6月26日にグランドオープンした
SLOT ZONE キメラアントの稼働が早くも飛んでいるではないか！」

SLOT ZONE キメラアント

SLOT ZONE キメラアント

SLOT ZONE キメラアントは、クロロエリア長管轄のゴトー店長手動によるスロット専門店だった。

そのスロ専は一見、萌えスロを中心としたどこにでもあるホールに見えるのだが、実は奥に隠し扉があってその先にはデカドンや大花火といった4号機時代の爆裂機が大量に設置されていたのである。

詳細はこちらの記事をご覧ください

客が飛んだ原因

「申し訳ありませんぬクロロエリア長。
ご存知の通り、我がホールの生命線であった隠し部屋の4号機が所轄の警察にバレてしまった為に、全台撤去せざるおえなくなってしまったことが大打撃でございました」

そう。
SLOT ZONE キメラアントに関しては4号機が打てるホールということで話題となり、知らず知らずのうちに情報が拡散することとなった。

そして、駐車場にはいつの間にか「なにわナンバー」の厳つい車両も現れ始め、設置台数41台の超小型ホールに300人の客が開店前から並ぶようになったのである。

その結果、所轄の生活安全課がその異常事態を不審に感じ、調査したら隠し扉の奥に4号機時代の爆裂機が設置されていたというオチなのである。

ちなみに、不正に4号機を設置して営業していたのにも関わらず、なぜ営業停止にならなかったのか？

その理由は、クロロエリア長の交渉術によるものであった。

4号機の設置が所轄にバレて、署に呼び出しを食らったクロロエリア長は、スロ専の激カワ店員である「剣ほむら」のエ◯画像を交換条件として、今回の処罰を見逃してくれないかと交渉したのである。

▽剣ほむら（客が求める理想のスタッフを考察より）

ちなみに、その剣ほむらのエ◯画像とは店長カメラで撮影した映像をプリントアウトしたものであるのだが、店長カメラについては
「店長カメラ　エロパチ」でググってほしい、それで上位表示されたものが店長カメラの実態です。

「4号機が撤去されて大打撃となったのは分かった。
しかし、その分予算を投じて魔法少女まどか☆マギカ２の増台アクションを打ったではないか」

そう。
SLOT ZONE キメラアントでは、所轄にバレて4号機を全撤去したあとに、その後釜として魔法少女まどか☆マギカ２の増台アクションを打ったのである。

しかし、その後は思うようにまどマギ２に客が付くことはなく、そのまま稼働が飛んだという流れなのである。

「申し訳ありませぬ。
まどマギ２に稼働を付けることができませなんだ」

「てめえ！バカ野郎！！」

まどマギ２の増台アクションに失敗して稼働を飛ばしたゴトーに対して、クロロエリア長は怒号を発した。

しかし、ゴトーは内心、次のようなことを考えていたのである。

「・・・・・・・・。
（く・・このクソエリア長が・・。
テメエの指示でCCオン会の取材イベントを連日開催して、通常なら全６で営業しなくてはならなかったところを全３で営業し続けた為に、客の信頼を落とし稼働を飛ばしてしまったんだろうが・・）」

そう、クロロエリア長は、CCオン会の取材イベントを全６ではなく全３で営業するようにゴトーに指示を飛ばしたのである。
まどマギ２の設定３は弱チェリーでのCZ当選率が高い為に、設定３を入れておけばそれが設定５６であると誤魔化せると思ったわけである。

※その理論については以下の記事に詳しく書いてある
今後ありえそうな「まどマギ2の全台系ガセイベント」について

以上のように、まどマギ２の増台アクションに失敗して、客を飛ばしてしまったゴトーには彼なりの言い分があったのだが、それに関して触れてしまうとクロロエリア長から責任転嫁であると怒号を発せされることが目に見えていたので、その件に関しては言い出せずにいた。

しかし、クロロエリア長もそのあたりを察してのことか話題を切り替えてきたのである。

「しかし、現状の稼働を底上げする為のアクションを考えていて、お前に相談がある」

「はっ！何でございましょう。
クロロエリア長」

「世の中では複合商業施設のパチンコ店が流行っているのでうちもそれに便乗したいと思っている」

「なるほど！
複合商業施設のパチンコ店でございましたか！」

「例えば、現在ピーアーク系列などではパチンコ店にシェアルームを併設するなどして、そこで地域住民にカルチャー教室や季節のイベントなどで利用させているようだ。
正直、そんな無駄なことをするのであれば、ヘソゲージの1枚でもアケやがれって話なのだが、これがなかなかの反応のようで、新規ユーザー獲得のキッカケとなっているらしい」

「ほ・ほう・・」

ゴトーは目を丸くしてクロロエリア長の話を食い入るように聞いていた。

「あとは真城ホールディングスのプレイランドキャッスルも凄い。
何せパチ屋と温泉施設が複合となっているからな。これは儲かるぞ」

「それは凄い・・。
温泉に浸かったあとのジジババが遊技してくれること間違いなしでございますなあ」

ゴトーはその後、思い出したかのように続けて話をした。

「そういえば、群馬県にあるSuperD’station太田店も温泉との複合施設であるとみんパチに書いてあり申した。
ただし、釘がガチガチでヤバいようでござりまする」

すると、クロロエリア長は間髪入れず反論した。

「バカっ！Dステにそれを求めてはいかんだろ。
あそこは制服が可愛いからそれでいいんだよ」

クロロエリア長は続けて話す。

「まあ、Dステに関しては福岡でワンダーランドやフェイス系列とドンパチやってるから、そっちにすべての資本をつぎ込んでいるんだろ。
それはそれでけっこうなことじゃないか」

「はっ！
まさしく、クロロエリア長の仰る通りでござりまする。
それでは、うちのホールもあれですか？
本屋やゲーセンなどと複合でもしますかえ？」

「てめえ！バカ野郎！！」

クロロエリア長は事務所の机に置いてあった、CR戦国乙女5のノベルティグッズとしてメーカーからもらったヨシモーの灰皿をゴトーに向かって投げつけた！

それに対して、ゴトーは瞬時に灰皿を避けたが、ヨシモーの灰皿は壁にぶち当たって砕けてしまったのである。

▽戦国乙女のヨシモー

「・・・・・・・（こ・・この野郎・・）」

ゴトーは内心そう思った。
しかし、その苛立ちを腹の中に収めクロロエリア長に質問したのである。

「それではクロロエリア長。
どのような複合施設であれば、良いのでありましょうか？」

それに対して、クロロエリア長は返答した。

「よいかゴトーよ。
スロ専の特性を活かした複合施設でなければいかんのだ。
スロ専の特性とは何だと思う？」

「そうでございますなあ。
スロ専独特の空間でございますかえ」

「そう。
スロ専の魅力とは一言でいえばエロなのだよ。
だからこそ高い時給を払って店員を全員ギャルにしているのではないか」

▽SLOT ZONE キメラアントのイメージ

※写真はクラブイーグル南7条店です

「・・・・・・・（なんかもう話が見えてきたような）」

「ゴトー。
SLOT ZONE キメラアントの併設としてキャバクラをオープンさせるぞ」

「何ですと！？クロロエリア長！」

「よいか。
うちのスタッフは閉店間際にジェットカウンターでメダルを流している時に、客の男どもに飲みに行こうと日常的に声を掛けられているようではないか。
実際に何人かのスタッフは隠れて客と飲みにいっている奴もいる。
それであれば、店の隣にキャバクラをオープンさせてそこで客と飲ませた方が、キャバクラの売上となるし、それがきっかけで客も来店してくれるので一石二鳥ではないか」

「流石クロロエリア長！
それは名案でございますなあ」

「私の計画では3ヶ月後にキャバクラをオープンさせようと思い現在稟議書を作成中だ。
そして、そのタイミングからスロットの設定値を毎日全４５６で営業しろ。
スロ専で客に勝たせて、帰りにキャバクラによってもらいそちらで回収するって計画よ。

その流れはこうだ。
換金所で5万以上換金した客をターゲットに女性スタッフに声を掛けさせる。
換金所から車に向かう途中に女性スタッフに声を掛けさせてそのままキャバクラに誘導する」

「流石クロロエリア長！
それは名案でございますなあ。
しかし、お言葉ですがクロロエリア長。
うちの女性スタッフはキャバクラで勤務してくれるのかえ？」

「バカ！
キャバクラで勤務するも何も、あいつら（女性スタッフ）はすでにキャバクラとうちとの掛け持ちでバイトしているじゃないか。
あいつらの乗っている車を見てみろ。みんなセルシオとかいい車乗っているじゃないか」

「た・たしかに・・」

「私はスロ専をキャバクラと併設させて、そのキャバクラで女性スタッフを働かせたら絶対に儲かると思っている。
一応、当読者にアンケートを取ってみるが、全体の69％以上が賛成という意見であったら、ぜひ決行したいと思う」

「はっ！かしこまりました。
クロロエリア長！」

アンケート

スロ専とキャバクラが併設されていて、スロ専の閉店後にそのキャバクラでスロ専の女の子と一緒に飲めるようであれば行ってみたいと思いますか？
マジで稟議書書こうと思ってますんでアンケート宜しくです。