ロストアイランド2(パチスロビッグドリーム)でゴト発生!【前編】
名前:ズシ
さとり世代の出世欲のないパチンコ店員であり、元クロロの部下。
現在は他の法人のパチンコ店で働いている。
仕事はそつなくこなす方なのだが、仕事を覚えるのが面倒くさいという理由で昇進を拒んでいる。
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某パチンコ店の社員との話
とあるパチンコ店にて
ズシ「ああ~~~~!凱旋で0Gから打って1350GでAT当選。単発で終わりやがった!」
ズシ「まいったな~‥。嫁さんに渡された子供の衣服やおむつ代も全部使ってしまった(泣)」
ボノレノフ「おや。あそこにいるのはスロット専門店ククルーで働いているズシじゃないか‥」
ボノレノフ「ズシ。こんにちは」
ズシ「あっ!うちの常連のボノレノフさん!」
ボノレノフ「冴えない顔してどうしたの?」
ズシ「実は、凱旋でこっぴどくやられてしまいまして‥」
ボノレノフ「・・・本当だ。天井単発で終了しているね」
ズシ「自分の小遣いだけならまだしも、嫁さんから渡された子供の衣服やおむつ代も全部使ってしまったんです‥」
ボノレノフ「えっ!マジで?」
ズシ「家に帰って嫁に合わせる顔もないです。まあ自分の責任ですが」
ボノレノフ「・・・・・・・良かったらお金貸してあげようか?」
ズシ「えっ!?本当ですか?」
ボノレノフ「いくら必要なんだい?」
ズシ「2万円です」
ボノレノフ「わかった。2万円貸してあげるよ」
ボノレノフは2万円をズシに渡した。
ズシ「ボノレノフさん。本当にありがとうございます!この2万円は来月の給料日に必ずお返します!」
ボノレノフ「いや。お金は返さなくていいよ」
ズシ「えっ!?そんな・・いいです。お金はちゃんと返させていただきます」
ボノレノフ「いや、返さなくていい。その代わり一つお願いしたいことがある」
ズシ「お願いしたいこと?何ですか?」
ボノレノフ「君の働いているホールにロストアイランド2があるよね?」
ズシ「ロストアイランド?」
ボノレノフ「ロストアイランド2とはパチスロビッグドリームのことだよ」
ズシ「ああ、あれですか!はい、3台だけ導入されましたね。人気なくていつも空き台ですけど」
ボノレノフ「明日打ちに行くから電源を落としてメイン基板に付いているハーネスを抜き差しした後に電源を立ち上げた状態にしておいて欲しいんだ」
ズシ「えっ?」
ボノレノフ「つまり、君が早番の日であればオープン前にその作業をして欲しい。遅番の日であれば閉店後にやって欲しい。簡単な作業だろ?」
ズシ「・・・はい。1台につき30秒くらいで終わるので3台あっても2分掛からない作業です。でも、そんなことして何になるんですか?」
ボノレノフ「ただのジンクスだよ。よくパチンコで確変中に閉店した時にはラムクリアして確変を消してから次の日オープンすることがあるけど、ラムクリアすると出玉の波が良くなる傾向があるんだよ」
ズシ「へえ~~。そうなんですか」
ボノレノフ「今回貸した2万円は返さなくていいからロストアイランド2が撤去されるまでその作業をして欲しい」
ズシ「えっ!?撤去されるまで毎日ですか?」
ボノレノフ「手間代として2万円上乗せするよ。計4万円でどうだい?」
ズシ「え~~~っ!?こんなにくれるんですかぁ!よ・喜んでやりますよ(奮)」
翌日の早番にて
主任「開店前作業も全て終わったな。開店まであと10分あるし、それまでの間ホールで休憩しようか♪」
一同「了解しました~」
その後、主任はジュースを買ってきてスタッフみんなに手渡しした。
主任「これは俺のおごりだ。昨日、攻殻機動隊で1500枚出したからね♪」
一同「やったーー!ありがとうございますーーす♪」
主任「あれ?ズシはどうしたんだい?」
すると、スタッフの一人であるネオンが答えた。
ネオン「ズシ先輩はスロットバラエティコーナーの方に行きましたよ」
主任「バラエティコーナー!?・・・一体どうしたんだろう。ちょっと見てくる」
その後、主任がバラエティコーナーに向かうとビッグドリームの台電を落としているズシを目撃した。
主任「あれっ!?ズシ何やってるの?」
いきなり声を掛けられたズシは焦りながらも以下のように答えた。
ズシ「主任、実はこのビッグドリームなんですが昨日セレクターエラーが多く発生していたので台電を落としてセレクターを外して掃除してました」
主任「・・・・なんだ、そういうことかい。わかったよ。すぐ終わるかな?」
ズシ「はい。2~3分で終わります」
その後、主任がいなくなった後に、ビッグドリームの台電を落としメイン基板のハーネスを抜き差し。
その後電源を立ち上げてオープンとなった。
そして、オープン後はボノレノフが仲間2人を連れてスロット専門店ククルーにやってきた。
ボノレノフと仲間2人は朝一ビッグドリームに座り遊技をスタート。
実はパチスロビッグドリームにおいてはメイン基盤を抜き差しすると初期出荷状態に戻るので、天国モードからのスタートとなるのであった!
(ちなみに天国滞在中の期待値は17000円以上)
通常であればオープンから満席になるハズもないビッグドリームが満席になったことに対して、主任は若干違和感を感じつつも特に何をするわけでもなくスルー。
その後も、ズシが早番か前日に遅番だった日にはその凶行が行われることとなった。
しかし、それが10日もするとズシの方から以下のような声がボノレノフに上がった。
ズシ「ボノレノフさん。開店前や閉店後にビッグドリームの台を開けて電源を入り切りしているのも、不自然なのでなるべく他の人にわからないようにやっているのですが、それももう限界です」
するとボノレノフは以下のように返した。
ボノレノフ「わかった。開店前や閉店後はその作業しなくていい。じゃあ、その代わりに営業中にそれをやってくれ」
ズシ「営業中?」
ボノレノフ「僕がビッグドリームを打っている時にズシくんが近くにいる時に呼び出しボタンを押すから、ズシくんがそれにいち早く気づいて僕の台に来て欲しいんだ」
ズシ「はあ・・」
ボノレノフ「その後はセレクタートラブルを対応するフリして台電を落としてハーネスを抜き差しすればいいだろう?」
ズシ「あっ!たしかにそっちのが不自然じゃないですね」
ボノレノフ「ただし、1日に何度もセレクタートラブルが出るのは不自然なのでこれは1日1回だけで構わないよ」
ズシ「わかりました!それならいけそうです」
それからというもの、ボノレノフはズシが出勤している日に毎日来店し、セレクタートラブルを偽ってはズシにハーネスの抜き差しをさせるのであった。