軍団の打ち子を出禁にする時の判断基準
先日、ある大型店の店長と話をしていた時に、150km以上離れた場所にグランドオープンした店舗を視察に行ったときに、自分の店でよく見掛けていた軍団が、ルパンや花の慶次を打っていたということを話していた。
その店長は、軍団の行動範囲の広さを目の当たりにしたと驚いていた。
某パチンコ店長との会話
「いやぁ~、クロロさん。
まさか150km離れた新店で自分の店でよく見掛けていた軍団がいるとは思いもよりませんでしたわ」
「いや。
彼らにしてみれば、その行動範囲は普通なんじゃないかな」
まあ、当然その店長は軍団の行動範囲の広さは重々承知の上ではあった。
ただ、頭では分かっているものの、実際に目の当たりにしたことに驚いたのであろう。
私は、続けて話した。
「パチンコのプロはいらないよね。
スロットならまだいいよ。設定1を打つリスクもあるわけだし。
スロットは設定を入れる入れないのイニシアチブをこちらが握っているわけだから、いくらプロに来てもらってもいいと思う。
ただ、パチンコは盤面見るだけで、ノーリスクで稼がれてしまうからそこが問題だよね」
「その通りです。
スロットの場合は店側とプロとの駆け引きってやつがあるじゃあないですか。
でもパチンコって違いますよね。
島内が軍団に占拠されて回されていたら、年配層からのクレームも発生しますよ」
ここで同じプロでも「スロットのプロはいいけど、パチンコのプロはいらない」というお互いの考えが一致した。
よく“プロお断り”と書かれた掲示物が店内に掲載されているホールを見掛けるが、それらのホールではそのあたりの判断はできているのだろうか?
個人的にはスロットのプロは必要悪だと思っていて、闇雲にプロを出禁にするのはちょっと違うと思っている。
「やはり、パチプロの軍団はいらないから、発見次第すぐに出しちゃった(出禁)方がいいと思う」
「そうですよね。
ただ、パチプロのなかでも私はある程度の選別を行っています。
例えば関西などから遠征できたようなプロはいらないですが、関東のプロであればこちら側で利用させてもらうというところはあります。
やはり、見た目の稼働と出玉感といった面ではサクラになりますから」
まあ、この話を聞いたときに同じプロであれば関西も関東も関係ないと思うのだが、なんとなく外部の人間には出して欲しくないという気持ちが働いているのだろう。
その後、某店長は出禁の判断基準についての話をした。
「ただ、プロの中でも打ち子でタブレットを開いてテレビを見ながら遊技する奴も存在するのですが、あれは非常に見た目が悪い。
打ち子にしてみれば、工場作業員の仕事とまったく同じ感覚なわけで、遊技自体が作業となっている。
そういった露骨な奴らに関しては、即刻出禁にしますね」
実際に打ち子のほとんどがスマホなどでテレビを見ながら遊技していると思うが、さり気なくならまだしも露骨な奴は出禁にされるケースもありえるということである。
まあ、まとめるとイメージが大事なんだと思う
パチプロや軍団という時点で好ましくない客となるわけだが、だからといってそれだけで出禁にされるというケースは高くはない。
ただ、その振る舞いが店長の目から見たときに、周囲の一般客に与える印象も含めて好ましくないと判断した時に出禁となるわけだ。
となると、打ち子がスマホやタブレットで遊技中にテレビを見るといったような行為は、雇主が禁止にすべきだと思うのだが、その辺りのリスクを雇主がどのように考えているのかはちょっと気になるところではある。