マルコム・マクラーレンに学ぶビジネス学
「クロロエリア長。大切なお話がありまする」
いつになく深刻な顔で、ゴトーは私に対して質問を投げかけた。
「どうしたゴトー?」
ゴトーがそのような雰囲気で話を持ちかける時は、大体「金」が「女」の悩みと決まっている。
さてや、私がネットビジネスで成功したことを聞きつけ金をせびりにきたか?
「11月11日のアミューズ千葉の営業がガセったようでござりまする」
何の話をするかと思えばアミューズだと?
たかが、千葉県内のパチ屋の話で何をそんなに深刻なツラをしているのか。
それがどうしたんだといった感じで言葉を返すと、ゴトーは話した。
「クロロエリア長はアミューズの11月11日の営業をブログ内で煽りましたが、ガセった場合はブログを閉鎖すると記載しておりました」
コレがその本文
11月11日は死んでもアミューズに行って下さい。
座れば勝ちレベルだと思って下さい。私が保障します。
もし、ガセったらブログを閉鎖します。
以上のゴトーの発言に対してクロロエリア長は即答した。
「は?
閉鎖するわけねえだろ」
クロロエリア長は続けて話す。
「何でブログを閉鎖しなくちゃならねえんだ?
完全放置でも、しばらくはこのブログ一つで月40万は稼げるんだぞ。
こんな人気サイトは、世の中のブログを探してみてもそうはあるまい」
ゴトーはその発言に呆気に取られたが、その後、反論する。
「し・・しかし、クロロエリア長。
2017年11月9日の記事のコメント欄を見てくだされ、炎上しておりますぞ!」
コレがそのコメント欄
続けて興奮を抑えきれないようにゴトーは話す。
「あそこまでブログで断言してしまった以上は、閉鎖しなくてはならないのではないでしょうか?
読者も不満が溜まっているようでありまするし、収集がつかなくなりまする」
ゴトーの言っていることも最もだ。
これはブログの信頼にも関わってくることであり、やはりクロロエリア長はブログを閉鎖して然るべきであると言えるだろう。
以上のような真剣な話をゴトーがしているのにも関わらず、クロロエリア長は事務所にストックしておいたポリンキー(めんたい味)を頬張りながら、牙狼の角台を打っている巨乳ギャルの胸元へとカメラを追尾した。
「クロロエリア長!聞いているのですかえ!」
流石にイライラが募ったようで、ゴトーが声を荒らげる。
しかし、その後クロロエリア長はとんでもない言葉を返したのである!
「るせーーな。
んなもん、どうでもいいって。
そんなことに頭回すなら、慶次のBAをシメずにどうやって利益を取るのかということを考えろバカタレが!」
ブログの存続を心配して声を掛けたゴトーに対して、その言いぐさはないだろう。
流石のゴトーも一瞬ブチ切れそうになったのだが、クロロは間髪をいれずに話を続ける。
「ガセったらブログ閉鎖しますって書いときゃ、どこかのバカが“閉鎖しろ”なんてコメント入れてくれるんだからそれでいいんだ。
特にどうしようもねえ奴は、そういった時に限ってコメント入れてくれるからな。
いつもコメント入れねえ奴に限って、そういった時にこぞってコメントしてきやがるから、コメント欄が盛り上がって何よりじゃあないか」
ゴトーは唖然としつつも、反論する。
「とはいえ、どうするおつもりですか?
閉鎖すると言って閉鎖しなくては、言い逃れができません」
クロロは反論する。
「だから、そんなもんどうでもいいって。
放っておけよ。あとでテキトーに言い訳するわ」
それ以上、食い下がることはしなかったが、ゴトーは心の中で思った。
「なんて奴だ・・」
マルコム・マクラーレンに学ぶビジネス学
クロロエリア長が学生時代に強く記憶に残っていたのは、バンド「セックス・ピストルズ」の創始者でありマネージャーであるマルコム・マクラーレンだった。
ご存知のとおり、セックス・ピストルズは70年台中盤に世界中に一大ムーブメントを起こし、そのファッション・音楽・ライフスタイルは現在においても色濃く影響が残っている。
当然、商業的にも大成功を収めたわけだが、これに関しては全てマネージャーであるマルコムが仕掛けたビジネスの一貫だった。
▼若き日のマルコム・マクラーレン(64歳没)
マルコムはアートスクールで、カルチェラタンの実存主義や、シチュアシオニスト(状況主義者)のラディカル思想と実践に憧れながら、ポップで一発あてようとしていた。
その後、パンク前夜のニューヨークで何かを予感し、ロンドンのチンピラを集めてセックス・ピストルズを立ち上げ・・その後は以下の通り
セックス・ピストルズはシンプルなロックンロール、反体制的な歌詞、斬新なファッション、メディアを意識したスキャンダルの濫発によりすぐに注目された。しかし保守層からは敵視され、演奏会場では中止運動が頻繁に起こった。
大手レーベルのEMIと契約し、シングル「アナーキー・イン・ザ・U.K./アイ・ワナ・ビー・ミー」をリリースするが、テレビで放送禁止用語を連発したことが問題となり契約を破棄された。結果としてバンドは巨額の違約金を手に入れた。
ベーシストのグレン・マトロックが、ジョニー・ロットンとの不和などの理由で脱退。後継ベーシストとして、古くからロットンと親しかったシド・ヴィシャスが採用された。加入の際には“ベースが弾けなかった”とデマを流し、それが話題を呼んで、ピストルズはよりスター性のあるバンドとなった。
エリザベス女王在位25周年祝典の日にテムズ川のボートでゲリラライヴを行い、英国国歌と同名の曲「ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン」を演奏し逮捕された。このプロモーションの成果は上々で、「ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン」は全英シングルチャートで最高2位を記録した。
-上記引用はすべてWikipediaより-
以上の行動はすべてマルコムの仕掛けによるものである。
マルコムはロックンロール最大の詐欺師であり、スキャンダルやトラブルは宣伝コストくらいにしか考えていない。
▼セックス・ピストルズ
つまり、私が何を言いたいのかというと、
マルコムは現在で言う炎上商法を当時から実践してたってことである。
つまり、これっていうのは、マイナスをプラスに変換する方法というか、当時の私は何となく「こういう発想も面白いな」って思っていたのである。
繰り返すが、マルコムのやっていたことは炎上商法以外の何者でもない。
そして、それをこの業界に置き換えてみた時に、すぐに思い浮かぶ人がいますよね?
そう、それはシバターです。
私は、シバターは好きでも嫌いでもないが、彼はメディアの世界でどうあるべきかってことをよく理解しているのは間違いない。
マルカやマルハンをディスってひんしゅくを買ったり、どこかのパチ屋で換金額は親の総取りとなるパチンコ大会をやって県警から呼び出しくらったり、などなど。
彼もまた、こういったスキャンダルやトラブルは宣伝コストくらいにしか考えていないのであろう。
普通であることが最もダメ
あなたがもし、You Tubeやブログで一発当てようと思うのであれば、最も避けなくてはならないことは「普通であること」である。
普通というのは大勢他者という存在であり、視聴者や読者からしたら「どうでもいい存在」なのである。
そうではなくて「コイツは他とは違う」と思ってもらうような何かがないと、この世界では生き残っていけない。
以前の記事で「変態やオタクであることの重要性」ってのを書いたけど、まあそういうことなのである。
だからこそ、常に度肝を抜くようなことをやっていかねばならない。
特に時事ネタ系の記事では、何も調べずにぶっこんだ記事を書いてきたけど、それでいいのであり、むしろ調べた結果どこかで聞いたことのあるような、当たり障りのない内容となってしまっては誰からも見向きもされないのである。
だから、私にしてみれば
座れば勝ちレベルだと思って下さい。
私が保障します。
もし、ガセったらブログを閉鎖します。
この程度の内容は、まったく普通。
物事はこれくらい言い切らなければならない。
で、もしガセったらそれはそれでご愛嬌って話である。
逆に私にしてみれば、この程度のことで騒ぐ奴がいたのがちょっと意外だった。
まあ、それはそれで良かったけど。
今週中にさらにぶっこんだ記事2つ用意してるから、覚悟して下さい。
こいつはヤバいですよ。
確実に、この業界に革命を起こす記事です。
PS.
ってか11月11日のアミューズって本当にガセったの?
私にしてみればアウト20000枚入れば9割営業でも十分還元営業だからね。
とりあえず、この後アミューズの出玉検証して明日アップしてみるけど。
PPS.
ちなみに、セックス・ピストルズはあまり好きじゃないけど、ピストルズ解散後にヴォーカルのジョニー・ロットンが結成したPIL(パブリック・イメージ)は大好きなグループです。